【詳細レポート】<LUNATIC FEST.20
18>初日、「LUNA SEA、最高!」「み
んな、最高!!」
▼LUNACY
直後、Jがベース・リフを刻みながら突入したのは「NIGHTMARE」だった。ベースにリズムで加わる真矢、次にINORANとSUGIZO。ゴシック要素も飲み込んだダークネスでドラマティックな音が構築され、その音世界の中心で歌うRYUICHI。メンバーのストイックな佇まいはファンの視線を奪い、曲はファンの心をかき乱していった。そしてエンディングは、各パートのフレーズが順に消え、最後に残るのはベースフレーズ。初期から神経質なまでにこだわったアンサンブルや構成力など、LUNACYの真骨頂を改めて示した。
▼coldrain
「胸を張って言います。連続出演です。主催者と集まったメンツを考えたら、あなた達は、ただただ楽しむだけ」とMasato。フェスの経験値も相当あるcoldrainだからこそ、フロアの全員を引き連れながら、しかし高い熱量のライブで圧倒した。
▼女王蜂
中盤、「スペシャルゲストをお呼びしてます。Jちゃん!」と紹介されて、ステージに走り出てきたのは、もちろん、J。「もっと声、出せるか!」と煽りながらTシャツを脱ぐと、なんと、“狂気”Tシャツを下に着ていた。沸き上がる歓声のなか、<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017>(2017年4月開催フェス)で披露されたコラボレーションバンド“J王蜂”として「デスコ」をプレイ。祭りナンバーとも呼べるノリのいい曲だが、Jのベースが加わってゴリゴリの迫力ナンバーへ豹変。笑顔と激しいプレイでコラボを楽しむJでもあった。
▼The BONEZ
途中、「奇跡を見たくないですか。見たこともないもの、見たくないですか!」と、JESSE(Vo,G)がJを呼び込む。「Hey,You」では、まるで正式メンバーのごとく絡んだり、コーラスも叫ぶJ。エンディングでは「The BONEZ!!」とJはエネルギッシュに賛えた。その後、愛情と感謝のこもったラウドナンバー「SUNTOWN」では、フロアに降り、ファンの肩車の上でJESSEが歌う場面も。次々に寄ってくるクラウドサーファーと気持ちを確かめ合うようにハイタッチも交わし、ラストナンバーに続いたときには、でかいコーラスが自然に起こる。ヤンチャぶりこそ変わらないが、包容力あるメロディと共に感動も作り出すThe BONEZだった。
▼ACE OF SPADES
「Louder」ではINORANが加わり、HISASHIと向い合せでリフを弾きまくりだ。ここでしか実現しないツインギターに、ファンはもちろん、それ以上に当人達が嬉しそう。さらに盛り上がりながらステージは突き進んだ。
▼back number
それに小島和也(B)のライブ・パフォームがいつも以上にアクティヴ。それもそのはず、前回はお客さんとして観に来ていたという生粋のSLAVEであるからだ。清水依与吏もメンバーを代表して「出られて本当に光栄でしたし、本当に嬉しかったっす」と感謝。そして再び優しい歌声でファンを酔わせていった。
▼GLIM SPANKY
「2年前、突然、SUGIZOさんがライブハウスに観に来てくれて」とLUNA SEAとの繋がりを話す松尾レミ(Vo,G)。そうなればここでも“突然”は起こるってもの。煽るような手つきでSUGIZOが乱入し、一緒にプレイするのは「愚か者たち」。グルーヴに身を任せ、ソロフレーズも弾きまくるSUGIZO。それを受けて亀本寛貴(G)も白熱のプレイを展開。「年代違っても、共通の好きな音楽があって、音でセッションできるのがロックの最高なとこ。みんなも、メンバーの一員だからね」と松尾。ラストは初期から大切に演奏し続けるブルース「大人になったら」で、最初から最後までロック好きを思いっきり痺れさせるステージを展開した。
▼SID
「素敵なイベントにお招きいただき、すごく感謝しています。LUNA SEAのメンバーにリスペクトと感謝の意味を込めて…」と、LUNA SEAのカバー「I for You」を披露するが、中盤に登場したのはRYUICHI本人。RYUICHIはマオの肩に手を置き、マオはRYUICHIの目を見つめ、そして二人で歌い上げるラブ・バラードである。その光景にファンも、どうしたらいいのかといった表情をしながら、それでもやっぱり聴き惚れる。歌い終えて「緊張したー! 最高の思い出ができました。ここからはリラックスして楽しみたい(笑)」と素直すぎる感想をこぼした。そして「嘘」をはじめ、ワンマンライブのようにハジけまくったステージで魅了していった。
▼DIR EN GREY
悲しみのどん底から心が壊れ、狂気の精神状態へと振り切る京(Vo)の感情表現の凄み。完成度の高いプレイとアンサンブル。未発表新曲や大作「VINUSHKA」など、とことんまでDIR EN GREYの真髄を打ち出していった。しかし最後の一音が消えたときだ、熱狂の大歓声がメンバーに向けられた。
▼GLAY
ACE OF SPADESのTAKAHIROと一緒に「HOWEVER」を披露したかと思えば、「シン・ゾンビ」は途中からLUNA SEAの「FATE」へ展開させる。さらにSIDの明希と共にアグレッシヴに「SHUTTER SPEEDSのテーマ」を決め、今度は遊びに来ていたEXILEのNESMITHを強制参加までさせてしまう。トドメはSUGIZOとの「誘惑」だ。「普段、イベントはあまり出ないんですが、この<LUNATIC FEST.>には出たい」とTERU。みんなを楽しさに巻き込んでしまうワガママぶりと自由奔放さは、このフェス限定のGLAYだろう。今回も彼らは徹底的にやりつくした。
▼LUNA SEA
18時50分、会場にSE「月光」が響き始める。広がる歓声と、ミラーボールに反射する青い光の粒。幻想的なムードで包み込みながら、ライブは「Hold You Down」で始まった。5月まで全国ツアー中だったLUNA SEA。その手応えをそのまま持ち込んだのが、この日のステージかもしれない。メンバーは、時折、笑顔も見せながらライブを楽しみ、それでもプレイや歌でファンを狂わせていく。
▼LUNA SEA_SESSION
取材・文◎長谷川幸信
■<LUNATIC FEST. 2018>初日 / 2018年6月23日(土)@千葉・幕張メッセSETLIST
【LUNACY】
01. SHADE
02. SYMPTOM
03. NIGHTMARE
【coldrain】
01. TO BE ALIVE
02. ENVY
03. 24-7
04. GONE
05. NO ESCAPE
06. THE REVERATION
【女王蜂】
01. 金星
02. ヴィーナス
03. 売春
04. デスコ
05. HALF
06. 告げ口
【The BONEZ】
01. Until you wake up
02. Bird〜people with wrings〜
03. Rude Boy
04. Hey, You
05. SUNTOWN
06. Thread & Needle
【ACE OF SPADES】
01. WILD TRIBE
02. TIME FILES
03. Looking for
04. Louder
05. SIN
06. JUST LIKE HEAVEN
【back number】
01. 青い春
02. MOTTO
03. クリスマスソング
04. 瞬き
05. SISTER
06. 高嶺の花子さん
【GLIM SPANKY】
01. アイスタンドアローン
02. END ROLL
03. 怒りをくれよ
04. 闇に目を凝らせば
05. 愚か者たち
06. 大人になったら
【SID】
01. 青
02. V.I.P
03. I for You
04. 嘘
05. 夏恋
06. one way
07. 眩暈
【DIR EN GREY】
01. 人間を被る
02. Sustain the untruth
03. THE FINAL
04. audience KILLER LOOP
05. 新曲
06. 孤独に死す、故に孤独。
07. VINUSHKA
08. 詩踏み
【GLAY】
01. サバイバル
02. coyote,colored darkness
03. VERB
04. HOWEVER
5. BELOVED
06. シン・ゾンビ
07. COME ON!!
08. SHUTTER SPEEDSのテーマ
09. 彼女の"Modern・・・
10. 誘惑
11. XYZ
【LUNA SEA】
01. Hold You Down
02. TONIGHT
03. Dejavu
04. JESUS
05. Rouge
06. gravity
07. 闇火
08. I for You
09. DESIRE
10. TIME IS DEAD
11. ROSIER
12. WISH
encore
en1. BELIEVE(Session)
■さいたまスーパーアリーナ2DAYS公演
12月22日(土)さいたまスーパーアリーナ
12月23日(日)さいたまスーパーアリーナ
※詳細は近日発表
関連リンク
アーティスト
おすすめ記事
-
『OKMusic』サービス終了のお知らせ
2024.02.20 11:30
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.89】公開
2024.02.20 10:00
-
今年でデビュー50周年の THE ALFEEが開催する、 春の全国ツアー神奈川公演の チケット販売がいよいよ開始!
2024.02.13 18:00
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.88】公開
2024.01.20 10:00
-
宇多田ヒカル、 初のベストアルバム 『SCIENCE FICTION』発売決定& 全国ツアーの詳細を発表
2024.01.15 11:00
人気
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第1回 『自己紹介を。』 -
2014.12.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第16回 『巡り合いを。』 -
2016.03.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第2回 『忘れられていることを。』 -
2015.01.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第3回 『魔法の言葉は在るということ、を。』 -
2015.02.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第4回 『モヤモヤの正体を。』 -
2015.03.20 00:00