TIF2015開幕! SKE48やでんぱ組など
熱気あふれる初日を取って出し!

 TIF2015の幕開けを告げたのは、恒例となった「ラジオ体操」だ。アイドリング!!!の河村唯、朝日奈央、三宅ひとみがMC役を務め、午前9時40分から無料屋外ステージの“SMILE GARDEN”にて、全プログラムの最初の催しとして開催。アイドルたちがファンと共に、純粋にラジオ体操を楽しむという、夏フェスならではの企画である。
 アイドリング!!!のほかにはも、5組のグループから一部メンバーが登場。京都から車で10時間かけてやってきた初出場の「ミライスカート」、シャム猫の可愛らしさをイメージした「SiAM&POPTUNe」、3回目のTIFで初めてステージパフォーマンスを披露する「フラップガールズスクール」、現代のWinkとも評されるアイドルデュオの「ななのん」、そしてアイドルと演劇が融合した「アリスインアリス」らが、新しい朝に彩りを添えてくれた。

 このラジオ体操ではアイドルフェスらしいアレンジが見どころの一つ。それは、推しメンバーを指さしながらジャンプする“推しジャン”が見られることだ。TIFでは観戦時のジャンプを禁止しているため、ラジオ体操は唯一、ファンも堂々とジャンプできる場なのである。
 Zeppダイバーシティを会場とする“HEAT GARAGE”でトップバッターを務めたのは、アイドリング!!!の派生ユニット「NEO」だ。10:10という早い時間にも関わらず客席は満員となり、その期待にNEOは全力のパフォーマンスで応えてみせた。

 結成当初の7人から、現在はNEO期生の5人のみと人数は減ったものの、同期ユニットとあって息の合ったパフォーマンスはアイドリング!!!本体とはひと味違うヒート感を味あわせてくれる。お台場をホームとすることもあってTIFのステージに身構えることもなく、朝から観客を見事にヒートアップさせてみせた。
 そしてTIFで最大の舞台となる“HOT STAGE”は、夏休み期間中に開催されている「お台場夢大陸」のSUMMER GATE スタジアムが、この2日間だけTIF専用のステージとなるもの。そこで先発を務めたのは、いまや海外での活躍も目覚ましい「でんぱ組.inc」だ。

 大スクリーンを備えるHOT STAGEは、ステージパフォーマンスと映像との華麗なシンクロも見どころのでんぱ組にとっては絶好のステージ。疾走感あふれる『Future Diver』や、新体操ばりのリボンダンスが楽しい『でんでんぱっしょん』、そして夏気分満載の『おつかれサマー!』まで、ギラギラ照り付ける太陽に少しも劣らないステージでアイドル界の夢大陸を感じさせてくれた。
 ダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場に設けられる“FESTIVAL STAGE”は、お台場観光に訪れた一般人も数多く通りかかるエリアにあり、成長途中のグループにとっては注目度を上げるための絶好の舞台だ。出演するのはメジャーデビュー前のグループが多く、この日2番目に登場した「転校少女歌劇団」も精一杯のステージングを披露。五人五色のパフォーマンスで道行く人たちの足を止めさせていた。

では「SKE48」等のステージを紹介! 午前中から早くもHEAT GARAGEを入場規制の超満員に膨れ上がらせたのは、これが3年ぶりの出演となる「SKE48」だ。8月末には松井玲奈の卒業が決まっていることもあり、いつもにも増して注目度は高かったと言えるだろう。その1曲目に持ってきたのは、AKB48グループでも最も難易度が高いと言われるダンスが見どころの『Escape』である。

 ステージ中央に置かれたシンセを東李苑が弾きこなし、その前でメンバーたちが群舞と呼ぶにふさわしい熱いダンス。SKE48を見慣れない層にとっては、いい意味で期待を裏切る衝撃的なスタートだったろう。そして『1!2!3!4! ヨロシク!』や『オキドキ』、『パレオはエメラルド』といったシングル曲を畳みかけるように披露。SKEファンはもちろん、初見のファンでも満足感を感じるステージとなった。
 湾岸スタジオ内の無料エリアである“INFO CENTRE”では、トークショーを中心としたイベントを楽しめる。お昼時にはWEBデビューによる「アイドル合同就職説明会」を開催。MCを務めたアイドリング!!!の古橋舞悠と関谷真由は、彼女たち自身が2年前のTIFで芸能界デビューを果たしたという、アイドル界就職の先輩だ。

 説明会に出席したのはアイドルカレッジDIANNA☆SWEET、PREDIANNA、バクステ外神田一丁目、そして愛乙女☆DOLLという面々。それぞれのオーディション事情などを披露しあい、お互いに刺激になっていたようだ。
 湾岸スタジオ内の2大ステージと言えば、“DOLL FACTORY”そして“ENJOY STUDIUM”。初参戦組からメジャー級までの幅広いラインアップを楽しむことができる、いかにもTIFらしいステージだ。

 DOLL FACTORYに登場したのは、8月末に待望の1st写真集をリリースする「つりビット」。新曲『釣り銭はいらねぇぜ』のPVで披露された煌びやかな金色のステージ衣装をまとい、メンバー5人のうち中学生が4人というフレッシュさを保ちつつ、2年間積み上げてきた経験に裏打ちされた確かなパフォーマンスを披露。満員のファンを魅了してみせた。
 一方のENJOY STUDIUMに登場したのは、関西の森からやってきて3匹のクマこと「あゆみくりかまき」。クマの被り物(本当は皮膚)という見かけとは裏腹に、DJプレーから繰り出される重いビートに乗せて、熱いシャウトとダンスで観客に挑みかかるそのステージは、まさに熊ならではの圧力とメス熊としての可愛らしさにあふれている。
 しかも今回のステージではTIFらしく、アイドリング!!!から酒井瞳と河村唯という2頭のクマがコラボで乱入。音楽性のまったく異なる両者ながら、すでにアイドル歴7年以上の酒井と河村は、あゆみくりかまきの3頭に引けを取らない攻撃的なステージングを披露。意外性のある組み合わせが、実は絶妙なコラボを生み出していた。
 TIFではほかにも、湾岸スタジオ屋上の“SKY STAGE”と、フジテレビ本社前の“マイナビステージ”にも数多く出演。史上最多となった154組がどんな夢物語を見せてくれるのか。日曜日のステージも見逃せない!

■TIF2015 出演者情報
■TIF2015 タイムテーブル

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