【2000年代】もう一度見たいドラマ5
選！　オレンジデイズから「私とした
ことが……」のあの作品も

1990年代の勢いそのままに2000年代も「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」といったラブコメ人気は衰えをみせないが、恋愛至上主義的なドラマの風潮にも世相を反映してか変化も現れてくる。

目立つのが仕事をテーマにした「GOOD LUCK!!」「ショムニ」「ハケンの品格」といった作品の台頭、そして男性視聴者からも大きな支持を獲得した「白い巨塔」「Dr.コトー診療所」「JIN -仁-」といった医療ドラマが高視聴率をおさめて成功する例が目立った。

大学4年の結城櫂(妻夫木聡)は就職活動中だが、内定はひとつもナシ。ある日、就職の面接を受けてから大学に行った櫂は、大学でバイオリンを弾く女の子と目が合った。これが櫂と沙絵(柴咲コウ)の最初の出逢いだった…。
2人を取り巻く友人との交流も交えながら、若者の姿を繊細なタッチで描く。
病気によって耳が聴こえなくなり､心の扉を閉じてしまった沙絵が、櫂との交流で、徐々に人に心を開いていく姿が胸を打つ。
北川悦吏子脚本、共演は成宮寛貴、白石美帆、瑛太、小西真奈美、山田優、上野樹里ほか。
2004年4月放映開始。

安政三年(1856年)、薩摩藩士・島津忠剛(森下哲夫)の娘敬子(菅野美穂)は、藩主・島津斉彬(本田博太郎)の養女となった後、将軍・家定(北村一輝)の夫人として差し出された。
愛する東郷克顕(原田龍二)との仲を引き裂かれた敬子は自害を図ろうとするが、克顕は「いつか救い出す日が来るまで生き延びてくれ」と言った。
その言葉だけを支えに敬子は大奥の人となったが…。
女性だけの世界で繰り広げられるの憎しみや怒り、嫉妬やいじめなどドロドロとしたシーンはもちろんだが、同時に豪華絢爛な衣装にも注目したい。
2003年テレビドラマ放映開始。

17年間、最愛の恋人を亡くしてからずっと心を閉ざし続けていた松本朔太郎(=サク)が、恋人・廣瀬亜紀の思い出と向き合い、未来へ踏み出すまでを描く。
大ベストセラーとなった片山恭一の同名小説をもとに、2004年にオリジナルストーリーでドラマ化。
主人公サクの高校時代を山田孝之、17年後の朔太郎を緒形直人が演じ、現在と過去が交錯しながらストーリーは展開する。
ヒロイン・廣瀬亜紀を演じたのは、今や人気ナンバー1女優の綾瀬はるか。本作で第42回ドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞し、注目された。
綾瀬はるかの初々しい演技が見どころだ。

期待に胸膨らませて6年生に進級した神田和美（志田未来）の担任は2年間現場から離れていたという新任の阿久津真矢（天海祐希）。
教室に現れた真矢は名簿の名前を読み上げることもなく、いきなり全員にテストを強いる。そのテストで最下位になった和美は、代表委員とは名ばかりの雑用係をやらされることに。これが6年3組24名にとっての小学校生活最後の地獄のような1年間の始まりだった…。
のちに「家政婦のミタ」も手がけた遊川和彦が脚本を担当。偽悪的なヒロインのぶれない姿がみどころ。
2005年ドラマ放映開始。

「私としたことが･･･」などの名言を残すのは、篠原涼子演じる派遣社員の大前 春子は、自動車免許は大型自動二輪まで、調理師、看護師、理容師といった数々の難関資格を持つ特Ａクラスの派遣社員。
しかし、休日出勤はもちろん、残業も一切しない、また、相手が誰であろうと言いたいことは言うといった、クールで独特な美学を持っていることから、周囲とトラブルになることも･･･。

スカッとして、働く女性が元気をもらえる作品です。

2007年ドラマ放映開始。