でんぱ・スパガ・J=J・9nine・黒崎真
音・ZAQが登場!ニコニコ超会議2015
「超音楽祭」2日目レポート

ポップカルチャーの祭典「ニコニコ超会議2015」も2日目。ジャンルを問わない豪華アーティストがステージを飾る「超音楽祭」も、前日に負けずとも劣らない豪華な顔ぶれがこの日もそろった。そのトップバッターを務めたのがでんぱ組.incだ。今やジャパンアイドルカルチャーの牽引者として、国内外を問わない幅広い人気を誇るでんぱ組.inc。そんな彼女たちのいきなりの登場に、会場とニコ生のタイムラインは歓喜の声で包まれる。1曲目は「NEO JAPANISM」。持ち前のキャッチーな歌詞とダンスで、日本の名を冠した萌キュンソングをまだ寝ぼけ眼の幕張に"お届け"した。続く「Future Driver」から「FD2」と繋ぐセットリストには、でんぱ組.incのファンも大喜び。ステージの上を駆ける体力には、初見と思われるニコ生の視聴者からも驚きの声が挙がった。もとは様々な「オタク」が集まって結成したでんぱ組.inc。ニコニコ超会議にうってつけの彼女たちが、興奮の火ぶたを見事に切った。

グループアイドルはライブ後半に『固め打ち』。昨年同様2組を送り出したハロープロジェクトからは、1日目の℃-uteに続きJuice=Juiceが初の超音楽祭のステージに立った。一週間後に中野サンプラザでの単独公演を控えていた彼女たち。まずは「私が言う前に抱きしめなきゃね」で、次代のハロプロの担い手であることを会場中の観客にしっかりとアピールする。続いては自身初のオリコン週間1位を獲得した「Ça va ? Ça va ?」。デビューから2年、まだ顔立ちからは幼さものぞく彼女たちが、フラメンコを思わせる曲を感情豊かに歌い上げると、会場、そしてニコ生のタイムラインには大きな歓声が湧いた。続くアイドル感たっぷりのこちらも新曲「Wonderful World」、そしてデビュー曲でありハロプロテイストど真ん中の「ロマンスの途中」で、その実力をいかんなく発揮したJuice=Juice。「さっきテレビちゃんまんを食べて元気いっぱいです」(植村あかり)と、メンバーはステージ外でもイベントを楽しんでいた様子だった。

Juice=Juiceに続いて登場したのが9nineだ。個人での活動も目覚ましいグループだけに、会場やニコ生は大盛り上がり。彼女たちの名前を一躍高めた「Re:」からステージがスタートしたとなれば、その興奮はさらに高まる。続く「With You / With Me」は人気アニメのEDテーマだっただけに、彼女たちを知らなかった視聴者からも「聞き覚えある!」「この曲の子たちか~」と感慨深い様子のコメントが並んだ。最後はライブの定番曲「困惑コンフューズ」。多種多様なポップカルチャーのファンが集う会場を、タオル回しで見事に一つにした。念願の武道館ワンマンライブを成功させた昨年に負けじと、このイベント後に全国ツアーをスタートさせた9nineの2015年。その勢いを感じさせる、充実のライブとなった。

そして、グループアイドル3連発を締めくくったのは、いよいよ結成5周年に突入するSUPER☆GiRLS。前2組が暖めた会場を、グループを代表する一曲「MAX!乙女心」でさらにホットにする。続いては第二章のアンセムと言える「花道!!ア~ンビシャス」。舞台で欠席となった前島亜美さんに変わって、渡邉幸愛さんが「このニコニコ超会議でも、アイドルの花道を突き進むことを誓います!」と高らかに宣言した。畳み掛けるアッパーチューンこそスパガの真骨頂、さらに「ギラギラRevolution」「Everybody JUMP!!」を重ねて会場のインパクトを一気に奪いに行く。この怒涛のセットリストにはニコ生のタイムラインにも「スパガつええ」「盛り上がる曲多いな!」と称賛の声が飛んだ。お祭りが一番似合う11人組と言えるSUPER☆GiRLS、この日の輝きを7月のGirls Street EXPOにつなげたいところだ。

一方、女性アーティストの活躍も目立った2日目。ニコニコ動画の「歌ってみた」出身であるZAQさんはまさに凱旋と言えるライブ。自ら「盛り上がるセットリスト持ってきてるんで」との宣言通り、「OVERDRIVER」などでキレキレのパフォーマンスを披露した。様々な『オタク』文化に造詣の深い黒崎真音さんは、バックダンサーを付けての迫力のステージ。「X-encounter」などで圧倒的な歌唱力をアピールし、会場・ニコ生ともに愛称の「ヲ嬢」コールが飛んだ。

ポップカルチャーの夢の2日間が終わりを告げた。目移りしてしまう多種多様な企画が並んだ幕張メッセの中でも、この「超音楽祭」はブラスバンドからアイドルまでを取りそろえた、まさにイベントを代表する企画だったと言えよう。会場で新しい出会いを楽しむもよし、ネットで顔も分からぬ友と語らないながらライブを楽しむもよし。まさに次世代のライブの形を提唱し続けるニコニコ超会議「超音楽祭」、来年の開催が今から楽しみでならない。


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