ツイッターでゲイをカミングアウト?
城田優:ドラァグクイーン”エスムラ
ルダ連載30

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第30回:ツイッターでゲイをカミン
グアウト? 城田優

 俳優・城田優が、先週、自身のツイッターで「女より男が好きです」と呟き、ネットなどで「城田優はゲイだったのか?」と騒がれた件。みなさんはご存知かしら?

 アタシの周りでも、この件はちょっとした話題になり、「いろんなイケメン俳優とか歌手とかが、こんな風にサラッとカミングアウトしてくれたらなァ」と、はかない夢を見るオカマたちが続出。
 ただ、ゲイの多くは「男の子っぽい人」や「男らしい人」を好むので、中性的な美しさを持つ城田くんは、それほど受けるタイプではないのよね。そこだけがちょっと残念……。って、ゲイ受けしようがしまいが、城田くんは痛くもかゆくもないわね。

 ちなみにこのツイートは、本人が後で語っているように、男友だちと飲みながら「やっぱ男と遊んでる時の方が、気を遣わなくていいし楽だよなァ」的な話で盛り上がり、勢いで呟いちまっただけなんだろうけど……。アタシは常々「セックスもしくは子育てのパートナーとしては異性を選ぶけど、精神的には同性の方が好きな人」って、結構多いんじゃないかと思っているの。
「同僚や男友だちとはしょっちゅう飲むくせに、家ではほとんど会話をしない夫」とか「女友だちとはしょっちゅう旅行に行くくせに、夫とは一緒に行動したがらない妻」とかは、おそらくそういうタイプよね。嗚呼、女と男の間に横たわる、深い溝……。

 それはともかく、城田優。アタシも、城田くんのことはそれほど好みじゃないんだけど(とはいえ「つきあってくれ」とか「××させてくれ」とか言われたら、即座にOKすると思うわ←ブス、なぜか上から目線)、俳優としては割と好き。
 アタシが最初に「城田くんって、演技うまいかも」と思ったのは、三浦春馬主演のドラマ『サムライ・ハイスクール』(日テレ)を観た時。このドラマで城田くんは、超いじめられっ子を演じていたんだけど、「ちょっとトロくていつもおどおどしていて、周りがついいじめたくなるような感じ」をすごくうまく表現していたの。

 ところがその後の城田くんは、大柄な身体と、整いすぎていて冷たさすら感じさせる顔立ちを活かし、『SPEC』(TBS)はじめ数々のドラマで、悪役とか犯人役とか性格の悪い役を好演。おかげでアタシ、ドラマに城田優が出てくると、たとえいい人の役であっても、悪者が出てこないほのぼの系のドラマであっても、「いつ人を殺すのか」「いつ本性を現すのか」「いつ主人公を裏切るのか」とハラハラする癖がついちまったわ。何やら得体の知れない不穏な空気を、常にまとわりつかせている男、城田優……。

 西洋的なルックスゆえに、かつては役柄が限定され、悔しい思いをしたという城田くん。最近は大河ドラマや時代劇で真田幸村や織田信長を演じているけど、その力技っぷり?も、何気にすごいと思うわ。
 ゲイじゃなかったのはちょっぴり残念だけど、これからも何となく応援してるよ!

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
 

オススメDVD:殺人偏差値70(バップ)
→ 
http://urx2.nu/fzTN (コピペして検索窓に)

アーティスト

タグ

    ブッチNEWS

    連載コラム

    • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
    • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
    • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
    • MUSIC SUPPORTERS
    • Key Person
    • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
    • Editor's Talk Session

    ギャラリー

    • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
    • SUIREN / 『Sui彩の景色』
    • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
    • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
    • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
    • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

    新着