「a-nation stadium fes. powered b
y inゼリー」8月31日(日)浜崎あゆみ
がa-nation"stadium fes.フィナーレ
を飾る

最終日の本編の幕開けはデビュー9年目にして10回目の出場となるAAAだ。西島隆弘の甘いボーカルに歓声が上がった「恋音と雨空」でしっとりとライヴはスタートしたが、2曲目にはアニメ『ワンピース』の主題歌「Wake Up!」を配置、振り切ったパフォーマンスでボルテージを一気に上げる。メンバーの動きひとつひとつに大きなレスポンスを返すオーディエンスたちの姿に宇野実彩子は「嬉しい! みんなを見てるとこっちも盛り上がってくる!」と笑顔で声を上げていた。いち早く披露されたリリース前の最新シングル「さよならの前に」でしっかり歌を聴かせた後は再びアッパーなナンバーを連発。「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」ではみんなでタオルを回し、スタジアムに旋風を巻き起こす。そして、メンバーの「Everybody, Clap your hands!」という煽りで大きな一体感を演出した「PARTY IT UP」でライヴを締めくくった。a-nation常連としての貫録を見せつけた圧巻のステージは、フェスの勢いを一気に加速させた。

「□[sayonara_2012]」を口ずさみながらゆったりとステージ上に姿を現したのは、2番手となるm-flo。畳み掛けるアップリフティングなダンスナンバーの数々によって、会場はクラブさながらに大きく揺れる。3曲目「FIND A WAY」では新人女性シンガー・MACOをフィーチャー。聴き手の心をつかんで離さない澄んだ歌声に合わせ、オーディエンスは手を左右に振ってハッピーな景色を創り上げる。DJの☆Taku Takahashiがボーカルを披露する「gET oN!」ではセクシーな衣装の女性ダンサーが多数登場し、ステージに華を添える。「let go」「Show You More」ではMatt Cab登場し、美しい歌声を響かせる。楽曲ごとにボーカルや見せ方を変化させ、様々な世界を作り上げていくのはまさにm-floならではのライヴスタイルであり、それはフェスという場でも大きな威力を発揮することをあらためて実感した次第。ラストにプレイされたのはキラーチューン「Lotta Love」。VERBALが促すコール&レスポンスによって大合唱を巻き起こし、彼らはステージを後にした。

多彩な音楽センスをポップに昇華したサウンドと、個性的な男女ボーカルの妙で独自の世界観を見せつけた東京カランコロンのシューティングアクト。それに続いてステージにあらわれたのは韓国発の7人組・INFINITEだ。日本デビューから約3年というキャリアながらも、その人気は絶大。白い衣装に身を包み、一糸乱れぬダンスを披露する様には割れんばかりの歓声が途切れることなく上がり続けていた。a-nation初出場となるだけに「すごく緊張しています」とリーダーのソンギュは語ったが、そのパフォーマンスは堂々としたもので、グループとしての実力を如何なく発揮していく。派手なEDMではパワフルな激しいダンスでステージを大きく揺らすが、ミディアムナンバーでは繊細な振り付けによって歌詞の世界をしっかりと表現。メンバーそれぞれの個性を感じさせるボーカルも、楽曲のスタイルに合わせて様々な表情を見せていく。そんな緩急を自在に操る彼らの魅力は、ラストチューン「Back」に集約されていたように思う。ピアノでのしっとりとしたオープニングからビートを加速させていく展開にすべてのファンが酔いしれていた。

その後に登場したのは、SUPER JUNIOR DONGHAE & EUNHYUKの2人。テーマカラーであるブルーのペンライトの光で会場が染まる中、1曲目「I WANNA DANCE」からテンション高くステージは進行していく。「みなさんの心が熱すぎて、僕たちの心も熱いですね」とドンへが語ったが、まさに会場の空気は目に見えるほど熱く高まっていた。キャッチーでフックのある楽曲&ダンスが彼らの真骨頂であると思うが、その中で2人がキュートに絡む姿を何度も見せていたのも印象的。そんな仲の良さが滲み出るパフォーマンスにファンはイチコロになってしまうのだろう。リリースされたばかりの新曲「SKELETON」では、ホラーテイストをコミカルに味付けした独自の世界観を見せた。ラストの「Oppa, Oppa」では楽しいコール&レスポンスも実現した。すべての曲が終わり、ステージを後にするドンへが「叫んでくれ~!」ともう一度客席に投げかけると、観客はすかさず「Oppa Oppa!」の大合唱。その光景を見て「ナイス!」と発した2人は笑顔でステージを去って行った。

DJ KOOの「待たせたなー!」の一言にスタジアムが大きな歓声に包まれる。a-nationには欠かすことのできない存在、デビュー21年目に突入したTRFがついに登場だ。1曲目の「PUSH YOUR BACK」から、SAM、ETSU、CHIHARUの圧倒的なダンスパフォーマンスと、YU-KIの伸びやかなボーカルが炸裂する。「BOY MEETS GIRL」やメドレーで披露された「CRAZY GONNA CRAZY」「EZ DO DANCE」といった名曲群は時間を経ても色あせることはなく、むしろ常に進化した輝きを持って放たれる。そして、それを世代を超えたオーディエンスたちが全力で受け止める。各曲で巻き起こる5万5000人による大合唱は、まさに音楽の力をまざまざと実感させられる瞬間だ。ラストはイントロが鳴っただけで怒号とも言える歓声が上がり、花火の特効がそのテンションをさらに後押しした「survival dAnce ~no no cry more~」。メンバーたちの熱いパフォーマンスに負けじと叫ばれる"yeh yeh""wow wow"の声がスタジアムから見える夜空に向かって高らかに鳴り響く感動的な光景を描き出していた。

2014年、国内でのa-nation"stadium fes."の大トリを飾ったのは浜崎あゆみ。デビューからのミュージックビデオを編集したアタック映像とともにカウントダウンがスタートすると、観客の期待はいやがおうにも高まる。バックコーラスのティミーらが独特な世界観を作り上げる中、妖艶な黒のボディスーツ姿の浜崎が登場、ポールを使ったダンスを見せながら「STEP you」「XOXO」の2曲を披露していく。途中、男性ダンサーの上にまたがり激しく腰を動かすなどセクシーなパフォーマンスも。一気に異世界へと引き込む彼女ならではのエンターテインメントにすべての人が息をのんだ。白いロングドレスに着替えた後は一転、「BLUE BIRD」といった爽やかなナンバーで心地よい歌声を響かせた。さらに衣装チェンジをすると、今度は浴衣姿でフロートに乗り込み、アリーナを周回しながらキラーチューンを連発。再びステージに戻った後は、「Lelio」「You & Me」、そしてラストの「July 1st」ではこの日一番の大合唱を携えたハッピーな光景を作り出してフェスのエンディングを見事に演出した。

このライブの模様は、本日20時よりdビデオにて独占配信がスタートする。

(取材・文/もりひでゆき)


【配信日】2014年10月12日(日)20:00
【視聴方法】ストリーミングおよびダウンロード
【配信アーティスト】
浜崎あゆみ、AAA、INFINITE、m-flo、SUPER JUNIOR DONGHAE & EUNHYUK、TRF、東京カランコロン、Dream5


日本最大級の会員数を誇る定額制の動画配信サービス。
国内外の映画、ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVなど、約23,000タイトルの豊富なラインナップを、定額500円/月(税抜)で見放題でお楽しみ頂けるほか、新作映画のレンタルも別料金(ドコモポイント交換可)でご利用頂けます。
また、テレビ、パソコン、タブレットやもちろんスマートフォンでも視聴可能、更に2014年4月からは、ドコモ以外のユーザーの方にもお使い頂けて、登録後初回7日間は無料でお楽しみ頂けます。


WEBから、「dビデオ」で検索(http://video.dmkt-sp.jp/)

【関連記事】

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着