MindaRynインタビュー新曲「HIBANA」
は、たまちゃんたちのたちの戦いをサ
ポートしているような感覚で歌ってい

2024年1月から放送されているTVアニメ『戦国妖狐 世直し姉弟編』のオープニングテーマを担当するMindaRyn。この9thシングル「HIBANA」でクール連続のタイアップとなる。そんな新曲「HIBANA」、さらに続くアーケードカードゲーム『機動戦士ガンダム アーセナルベース』テーマソング「THIRD PARTY」について。さらには2月に開催される初アコースティックライブ『MindaRyn Acoustic Solo Live “My place”』について訊いた。
■ミステリアスな雰囲気も出ていて凄く“アニソン”な「HIBANA」
――今日は新曲「HIBANA」のお話を中心に伺うのですが…年末年始はどう過ごされていました?
東京にずっといて、友達と遊んだりできました!『ウルトラヒーローズEXPO 2024』にも3日間参加させていただきました。それ以外の日も練習は欠かさずしていました。
――『ウルトラヒーローズEXPO 2024』は出演者の皆さんとの楽しそうな写真がSNSに上がってましたね。
はい! 本当に嬉しいです。イベントでは私が歌う眼の前でウルトラヒーローが戦っていたんですけど、そんな経験初めてで。最高でしたね! 歌詞忘れちゃうかと思いました(笑)。
――それは得難い体験ですよね。では、改めて今回の「HIBANA」は1月から放送されているTVアニメ『戦国妖狐 世直し姉弟編』のオープニングテーマ。かなりタイトなロックチューンです。最初にこの曲を聴いた時の印象はどうでした?
今までのMindaRynの曲と比べても、サウンドとビートが結構違うし、ミステリアスな雰囲気も出ていて、凄く“アニソン”って感じだなって思いました。
――いわゆる王道って感じですよね。
そうですね。歌詞が作品の世界観を凄く表現しているんですけど、難しい日本語がいっぱい入っていて大変でした(笑)。
――サビに「精霊転化」(せいれいてんげ)っていう作中のワードも入ってますもんね。
そうなんです、歌詞は今回全部難しいです。なので歌う時に作詞のSACHIKOさんと話して説明してもらったり、私が分かるようになるまでに凄く時間はかかりました。
MindaRyn 9thシングル「HIBANA」配信ジャケット
――言葉の意味とか歌の内容みたいなのはかなりディスカッションされた?
最初はマネージャーさんと話したんですけど、マネージャーさんからも「日本人から見ても結構難しい言葉を使っている」って言われましたね。
――実際歌ってみてどうでした?
難しいです! この曲は拍子が途中で変わっている部分もあって、早口で言葉を繋ぐ部分も多いんですけど、歌えるようになったら凄いパワーを感じる曲だなって思えるようになりました。
――曲の中で展開が多いですよね。
そうですね。歌い終わるとどこかすっきりする感じ。SACHIKOさんはバトルシーンを想像しながら歌詞を作ったそうで、サビのリズムも激しくて、みんなが戦っているような雰囲気を感じています。、歌う時は、戦ってるみんなを見渡しながら、歌でサポート(参戦)しているような感覚ですね! この間の『ウルトラヒーローズEXPO 2024』で歌った時みたいなイメージ!
――なるほど。『戦国妖狐』はアニメも始まりましたが、原作のコミックは読まれました?
まだ全部は読めてないんです。Chapter8まではタイ語に翻訳されているので読めたんです。Vol.20までは英語で読んだけど、ちょっと読み取るのが難しくて、ストーリーの詳細まであまり分からなくて。
――やっぱりコミックを読むのはタイ語の方がいいんですね。
そうですね。日本語は難しい! 英語でも厳しいから、コミックとか本を読む時はタイ語が多いですね。

――読んだ部分まででも。お話の印象はどうでした?
過去の時代を舞台にしたファンタジーバトルアニメで、ヒロインのたまちゃんは闇(かたわら)と呼ばれる妖怪なんですけど、人間の迅火と共に戦っていく。この戦いは人間と闇のどちらかを滅ぼすための戦いではなくて、その2つの絆を深めていくストーリー。異種族のリレーションシップがテーマだと思うので、そこが魅力だと思います。
――そのリレーションシップ、結びつきを実現するために戦わなければならないというのがこの物語ですよね。「HIBANA」は長い物語の始まりにふさわしい、エネルギーとパワーのある曲だなって思いました。
ありがとうございます!
――今作で5期連続でアニメ(特撮)タイアップというのも凄いことだと思っていて。アニソンシンガーとして着実にステップを踏んでると思ってるんです。ライブも拝見していますが、どんどん歌が良くなっていると思います。自分のシンガーとしての成長って感じてたりしているのでしょうか?
めちゃくちゃ感じてます。日本に住むことになって、歌を仕事として成長できたことは多いし。シンガーとしても、皆さんの力で沢山の機会を頂いているので、頑張らないといけないのはもちろんだし。
――色々な作品の主題歌を担当していますが、MindaRynの世界観と作品の、先ほどでた言葉ですけど、リレーションシップは意識している?
はい、タイアップ、主題歌を担当する時は毎回できる限り作品を全部チェックします。作品も私の一つの友達みたいな感じです。
――MindaRynのコンセプトである“みんなと友達になって、パーティーしたい”っていう。
そう! 友達がどんどん増えてるなぁって感じですね。
■「THIRD PARTY」はちょっと悪ガキっぽい雰囲気
――そしてその友達作りという流れに、いよいよ『ガンダム」シリーズが入ってきました。もう一つの注目曲「THIRD PARTY」はアーケードカードゲーム『機動戦士ガンダム アーセナルベース』のテーマソングです。今まで『ガンダム』に触れてたことってあったのでしょうか?
『ガンダム』に関しては、私はちゃんと触れてこなかったんですけど、お兄ちゃんが大好きなので、一緒に観ていましたね。でも周りに『ガンダム』が好きな人がめちゃくちゃいっぱいいるんです! 『ガンダム』の魅力とか、素晴らしさとかいつも言われてます(笑)。
――男の人、男性アニメファンはみんな、多かれ少なかれ『ガンダム』通ってると思うんです。なのでテーマソングって凄いねってみんな言いませんか?
言われます、でもまだお兄ちゃんには発表になっていないので言ってないです。凄く『ガンダム』が好きだから、伝えるときはサプライズしたくて(笑)。
MindaRyn デジタルシングル「THIRD PARTY」配信ジャケット
――絶対にお兄さんはびっくりしますよね。で、楽曲もコンセプトがオルタナイティブダンスロックということで踊れる曲になっています。アニソンクラブイベントでも盛り上がりそうだと思いました。MindaRynのパーティーしたい! っていうコンセプトにハマってるなと。
ライブで歌う時にステージからみんなの反応が見たい。でもすっごい難しいから、今は歌うだけで疲れちゃうんで私は踊れないかも(笑)。みんな踊ってるシーンを楽しみにしています。
――これまでのMindaRynの楽曲ってアコースティッギターで弾き語ったり、ベースにカントリーの雰囲気を持っているものだったり、真っ直ぐなロックが多かったですけど、こういうテイストの曲って実はあんまりやってなかったんだなって思いました。
初めてですね。あと、Aメロの半分シャウト、半分はラップって感じも初めてチャレンジした歌い方です。今までは激しいロックでもクールなイメージで歌ってましたが、この曲はちょっと悪ガキっぽい雰囲気というか、そういう一面も見せたいなと思って歌ってみました。
――歌ってみてどうでした?
楽しかったんですけど、本当に疲れちゃって! テレビ番組の収録で人前で歌ったんですけど、テレビバージョンで少しだけカットしたバージョンだったんです。それでも疲れた! でも最後まで歌いきったら凄いスッキリしました。ちゃんと歌いたいから自分をコントロールして、踊らないようにしたかったけど、でもやっぱりノッてくると踊っちゃって、だから余計に疲れちゃったのかな(笑)。
――ライブでも結構パワフルに動いていた印象あります。ギター弾いてる時は集中しているけど、結構踊ってると思いますよ。
止められないんですよ! 悪い癖かもしれない。
――でもそのグルーヴすごく大事なんじゃないですかね。みんなも一緒に踊りたいだろうし。
じゃあ、もっともっと体力つけないといけないですね!
■アコースティックライブは私の家でやる温かいパーティーのようにしたい
――そしてライブといえば、2月4日にアコースティックライブ『MindaRyn Acoustic Solo Live “My place”』が開催されます。今回は弾き語りオンリーなんですか?
はい、ひとりでギター1本で弾き語ります。
――前のライブではバンドチームがいたけど、やっぱりソロは緊張しますか?
めちゃくちゃ緊張してます。前回のライブがバンドと一緒だったので、踊れる感じの「いぇーい!パーティー!」って感じでしたけど、今回は2月だし、寒いじゃないですか。だから私の家でやる、温かいパーティーのような形にしていきたいなと思います。
――ホームパーティー的な?
はい、雰囲気は落ち着いた感じで、ウォーミングなライブにしたいと思います。
――ギターもかなり弾けるようになりました?
そうですね。1日2公演あるんですけど、半分くらいセットリストが違うので、今回は30曲くらいかな。覚えるのも大変ですけど、一番心配なのが指が痛そうってことかな(笑)。
――これまでのヒット曲もアコースティックで表現するわけじゃないですか。曲の雰囲気も変わると思うんですが、そういうのって楽しい?
楽しいですね。最初はどういうアレンジにする? って話もたくさんしましたけど、どんどんやってみてパターンを理解できるようになってきました。ギターの先生に弾き方やアレンジも相談しているんです。どの曲も元のバージョンはもちろん素敵なんですけど、アコースティックバージョンも凄くいいと思います。
――早い曲がバラードっぽくなるかもしれませんしね。
そうです! 早く私の曲の別バージョンをライブで見せたいですね。
――アコースティックライブに向けて、MindaRynというシンガーが強く大きくなっている気がしますね。もう年も開けて、2024年になりましたけど、今年の夢は?
一年が早すぎますね。今年の夢ですか……もちろんファーストチェックポイントは、2月のライブなんですけど。みんなに幸せな時間をあげたいと思っています。去年は結構海外の色々な場所でライブできたけど、でもまだまだ日本で行ったことない場所がたくさんあるじゃないですか。そういう所にライブで行きたいです。YouTubeの方では、去年は色々な言語でコメントがたくさん来た一年でした。英語もタイ語もそうだし、私が分からない言語も凄く増えたんです。そういう言葉を使って応援してくれている人がいる国に行って、ライブしたいと思ってます。
――例えばどんな国の言葉がありましたか?
今いっぱい出てくるのはスペイン語ですね。あとアラビア語もたくさん出てきました。それと中国語かな。
――fromタイランドのMindaRynが日本を経由して、更に違う国に行くのは凄く夢がありますね。
そうですね! もっともっと大きくなっていきたいと思っています。もっともっと色んなファンと会いたい。でもライブしかしていなかったら曲はどんどん古くなっていくから、新しい曲もどんどん作りたいし。制作もライブもパラレルでやっていきたいです。
――みんなハッピーにしていかないといけませんしね。まずは直近のアコースティックライブ『MindaRyn Acoustic Solo Live “My place”』を頑張ると。
はい、ライブタイトルは「My place」。本当に私の家みたいな感覚でお待ちしています。友達の家に行く時って、一緒に映画を見たり、ご飯を食べたりしながら、自分の悩みとかを友達とシェア出来るのがいいと思ってるんです。だからこのライブの途中に、特別なコーナーを作ろうと思っています。ファンからのメッセージを募集して、悩みとか、悲しいこととか、嬉しいこととか、私とシェアしたいことを募集して、ライブの中でみんなでお話して、そして私の曲で応援していきたいと思っています。たくさん友達が家に来てくれたら、お互いにいっぱいシェアすることができるし、それを私は幸せなことだと思うので、沢山の人に来てもらいたいし、いっぱいメッセージを送ってもらいたいと思っています。
――やっぱりファンとのパーティーっていうのは大切なコンセプトなんですね。歌を歌って届けるだけじゃなくて、ファンからもメッセージやエネルギーをもらう感覚というか。
エネルギーをエクスチェンジしていきたいんです。もっと近くでみんなと仲良くなりたい。私からのストーリーをワンウェイで届けるんじゃなくて、みんなからのストーリーも聞きたい。そのストーリーを他の人が応援することもあるんじゃないかと思ってるから、ファンと私だけじゃなくて、MindaRynのファン同士も仲良くなってもらいたい。I want every one to be friends!
インタビュー・文=加東岳史

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