帝劇『Act ONE』開幕~HiHi Jets、美
少年、7 MEN 侍、少年忍者が自分た
ちの魅力を最大限に訴求【ゲネプロレ
ポート】

2025年、建て替えのために休館を予定している帝国劇場。休館前の記念ラインナップの第一弾公演として、出演キャスト全員が演出、堂本光一がスーパーヴァイザーを務める『Act ONE』が、2024年1月1日(月・祝)に開幕した。日本語で“第1幕”の意味を持つ本作は、HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者の4グループが中心となって構成・演出を担い、今ファンに伝えたい気持ちを込めたパフォーマンスを行う。ここでは、初日を前に実施されたゲネプロの様子をお届けしよう。
ステージをキャストが横切ったり挨拶する声が聞こえてきたりと、舞台裏の慌ただしさを感じさせたあとで全員が登場し、まずは本作のテーマ曲である「Act ONE」を披露。子供たちの「お兄ちゃんたちはいつもバチバチしている」という話から、ライバル心むき出しの各グループが自分たちの魅力を伝えるパフォーマンスで勝負することに。まだ芸歴が浅い子供たちは、林一敬と手島麗央のナビゲートのもと、各グループがセルフプロデュースするショーステージを見て、時に参加しながら様々なことを学んでいく。

まず登場したのは、“Freedom”がテーマのHiHi Jets。ポップな世界観のもと、「BOOOOOST UP!!!!!」をパワフルに歌って踊り、会場のボルテージをグッと上げた。ジュニアのメンバーを交えたローラースケートによるパフォーマンス、息のあった和太鼓演奏など多彩なスキル魅せ、トークでは自由なやり取りや和気あいあいとした仲の良さで和ませてくれる。

7 MEN 侍は、砦のようなセットとスモークの中から登場。“Wild”というテーマの通り、猛々しいパフォーマンスで客席を煽りながら自分たちのペースに巻き込んでいく。一方、子供達に楽器演奏を教えるシーンでは優しいお兄さんの表情も見せる。しっとり聞かせる弾き語り、新曲の「Chaos Killer」などのバンドパフォーマンスもあり圧巻のステージを展開した。

続く美 少年は“Beauty”をテーマにパフォーマンスを披露。ヤンチャな雰囲気が強かった2グループから雰囲気ががらりと変化した。洋館を思わせるセット、王子様のような衣装の「Beautiful Love」からスタートし、王道アイドルらしさ全開の歌とダンスを繰り広げる。途中からは衣装を和風に変え、和傘なども使用してしなやかで美しい和のパフォーマンスでも魅せてくれた。

最後に、少年忍者が“Passion”というテーマで熱量たっぷりなステージを作る。21名という人数の多さ活かした迫力あるダンス、次々に披露されるアクロバットやセットを使ったパルクールなど、どこをに目を向けても楽しいショーになっていた。新曲の「Dreamers」は自らが振り付けを行ったそう。21名のユニゾンやソロパフォーマンスでグループの個性を存分に発揮している。

全グループのショーに盛り込まれているのが、本作のテーマ曲である「Act ONE」。HiHi JetsはEDM、7 MEN 侍は弾き語り、美 少年は和風、少年忍者は新曲のOvertureと、それぞれのカラーが出たアレンジで楽しませてくれる。4グループが全く違う方向性でアプローチしているだけでなく、それぞれが約20分間の持ち時間の中で緩急をつけているため、飽きることなくあっという間に時間が過ぎていった。また、自分たちのパフォーマンスに対する自信や苦悩を等身大の言葉で伝え、ぶつかり合いながら切磋琢磨する姿に胸を打たれる。
先輩グループの背中を見ていたジュニアたちが歌うのは新曲の「すたーと」。明るく前向きなメッセージ、可愛さとカッコよさのバランスが絶妙なパフォーマンスで、物語のラストへと繋げていく。シャッフルユニットによる「Noya Enough」は日替わり要素もあり、ゲネプロでは選抜メンバーによるダンスやラップが披露された。今回ならではのメンバーによるセッションに合わせた歌唱などでますますボルテージが上がっていき、最後はALLキャストによる「Act ONE」。エンターテインメントへの想い、自分たちの未来に対する前向きな気持ちが伝わるパフォーマンスで、堂々と公演を締め括った。
新たなステージに向かう帝国劇場の記念ラインナップ幕開けに相応しい勢いと熱量のある本作は、1月27日(土)まで帝国劇場にて上演される。
取材・文・撮影=吉田沙奈

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