SUPER BEAVER、Chilli Beans.、BE:F
IRSTら出演 『バズリズム LIVE 202
3』、最終日のオフィシャルレポート
が到着

『バズリズム LIVE 2023』Day03/最終日公演が11月5日(日)に神奈川・横浜アリーナにて開催された。

『バズリズム LIVE』は日本テレビ系列の番組『バズリズム(現:バズリズム02)』が発信する音楽イベントで、2015年に横浜アリーナで初開催。9回目を迎える今年は11月3日(金)から5日(日)まで3日開催。MCは番組『バズリズム02』の司会でもあるバカリズムと市來玲奈(日本テレビアナウンサー)が担当。本記事では、5組のアーティストが出演したDay03/最終日公演のオフィシャルレポートをお届けする。
市來玲奈、バカリズム
ブランデー戦記(オープニング・アクト)
オープニング・アクトは8月にはファーストEPをリリースしたばかりの大阪発の3ピース・ロックバンド、ブランデー戦記。SEが鳴り響く中、メンバー3人が勢いよく駆け出してステージに登場。オープニングは彼らを世に知らしめたきっかけになったデビューシングルの「Musica」。重厚かつ骨太のサウンドに、蓮月のエモーショナルなボーカルが載り、グイグイと演奏していく。ラストの「僕のスウィーティー」の間奏では、3人が向き合って演奏しアンサンブルの一体感を見せつけた。
ブランデー戦記
ブランデー戦記
ブランデー戦記
龍宮城
トップバッターを務めたのは7人組オルタナティブ歌謡舞踊集団の龍宮城。プロデュースは前日(Day2)に出演した女王蜂のアヴちゃん。メンバーがセンターで円になって始まったのは、プレ・デビュー曲の「RONDO」。キレのあるアグレッシブなダンスで客席を圧倒。場内もサイリウム・ペンライトが一斉に点灯され、ダンスに合わせて揺れる。「Mr.FORTUNE」では、龍宮城ライブでのお約束"ジョジョ立ち"も披露し客席を沸かせる。3曲立て続けに演奏されたあと、最上段スタンドまでぎっしり埋まった場内を見回してRayは『初めてみたライブ会場が横浜アリーナでした。今度はワンマンで戻って来たいと思います!』と横アリ・ワンマン宣言。
龍宮城
「JAPANESE PSYCO」では全員が真っ黒のサングラスをつけ、ルーディな雰囲気のパフォーマンスをみせる。「SENSUAL」ではITARUとKENTがリードボーカルを担う。流麗さの中にも力強さを感じさせるふたりのボーカルに観客も引き込まれ、改めて歌唱力の凄さ見せつけた。
冨田侑暉は、この日の他の出演者と同じステージに立てたことことを喜び、『今みて下さっている皆さんの中には、苦しいなぁとか、辛いなぁとか思ってる人がいるかもしれません。そんな人には音楽を通じて、小さな一歩でもいいので、僕たちと共に歩み初めて欲しいなと思っています。僕たち龍宮城は皆さんのそういう挑戦を応援していきたいと思います』と龍宮城の意気込みを語る。そしてこの日、2回目の「2MUCH」を歌う前に『さっきは日常生活の中で様々なことにブレーキをかけたり、折り合いをつけたりする自分たち自身を思って歌いました。次はそんな世の中に対して何かメッセージを送れればっいいなと思って歌います。』と話し、再び「2MUCH」へ。ラストは11月8日にリリース予定の日本テレビ『秘密を持った少年たち』主題歌「SHORYU(→↓↘+P)」を披露し、35分の熱いステージを終えた。
龍宮城
龍宮城
「ネクスト・アーティスト!」とスクリーンに写真が映し出されや、場内が騒然とする。3組目は2021年以来、バズリズム LIVE 2回目の登場となるBE:FIRSTの7人。重量級のヒップホップ・ナンバー「Boom Boom Back」で幕を開け、続く「Milli-Billi」ではメンバー全員でラップをマイク・リレーで披露。立て続けにアップ・チューンを披露したあとは、一転してR&Bテイスト漂うミディアム・テンポナンバー。曲調に合わせスピーディにポジションを入れ替わるコレオグラフが美しく、オーディエンスもうっとりと見つめる。続いては再びアップチューンの「Brave Generation」になだれ込む。中盤には左右の花道いっぱいに広がりオーディエンスに最接近。もちろん観客は大喜び。メンバーもこれに応えるように大きく手を振り、ステージと客席が幸せなオーラに包まれ一体化する。
BE:FIRST
2021年11月3日にデビューシングルをリリースし、その3日後、ここ横浜アリーナで『バズリズム LIVE』に初出演した頃をLEOは振り返り『2年経ってたくさんの人に支えられ、たくさんのBESTY(BE:FIRSTファンの呼称)に支えられ、あの日の楽屋でSKY-HIさんに2年後にドーム行くよ!って言われ、遂に来年の3月に東京ドームでやります!』と応援してくれたファンに感謝を伝え、『次のライブまで Bye-Good-Bye!』と告げ7曲目の「Bye-Good-Bye」に入る。BE:FIRSTのライブの曲間はSEが流れている。ロック・バンドのリズム隊が後ろで楽器を鳴らしているように。いつでも次の曲に備えられるべく、ステージはノンストップで繋がってる状態になる。自然、各席もエキサイト・モードのまま。そんなところへ『タオル持ってる人いますか!遊ぼうぜ最後は!横アリ!!!!!』と煽り、続く「GreatMistakes」では会場の至るところで色とりどりのタオルが振り回される。メンバーも花道ステージ左右に拡がってオーディエンスを煽りに煽る。ステージの興奮そのままでラストナンバー「Scream」を畳み込み、35分をフル・スロットルで駆け抜けた。
BE:FIRST
BE:FIRST
Chilli Beans.はボーカル、ギター、ベースの3ピース・ガールズ・バンド。『バズリズム02』の新春恒例企画『2023年コレがバズるぞ!BEST10』の第1位に選出されたアーティストだ。先ずは挨拶代わりにとロック・チューン3曲を演奏。Lilyの放つ鋭角的なギター、Maikaの弾くうねるベース、気怠く囁くように歌うMotoのボーカル。この3人から繰り出されるサウンドは驚くほどポップだ。「HAPPY END」や「lemonade」ではMotoとLilyが時には掛け合い、時には美しいハーモニーを聴かせる。
Chilli Beans.
3階客席後方まで埋まった広い会場を見渡しMaika(Bass)は、このステージに立てているに感無量。『今日初めてChilli Beans.を知ってもらえる機会が出来て、今日皆さんに出会えて嬉しいです!』と客席に感謝を伝え、後半はアップテンポの楽曲を立て続けに演奏。ラストの「you n me」ではMotoとLilyが再び、綺麗なコーラス・ハーモニーを聴かせ、ステージを降りた。まさに「lemonade」を飲んだような清涼感あふれるパフォーマンスであった。
Chilli Beans.
Chilli Beans.
『バズリズム LIVE』Day3最終日のオオトリを務めるのは、2019年、2022年と3回目の参加となるSUPER BEAVER。メンバーはsumikaのタオルを掲げてステージに表れると、会場から大きな歓声が上がる。当初、5番手にはsumikaが参加予定であったが、片岡健太(Vo)の喉の不調により、出演がキャンセル。SUPER BEAVERがロング・セットでの演奏で臨むという経緯が事前にアナウンスされており、オーディエンスは彼らの意気に声援を送ったのだ。
SUPER BEAVER
柳沢亮太の激しくかき鳴らすギターに乗せ、ボーカルの渋谷龍太が『最後まで残ってくれてありがとー!!残ってくれたって事はまだまだ楽しみたいってことですか?』と始まったのは「グラデーション」。冒頭からギア全開で爆走する。
3曲目の「美しい日」では渋谷の『手は頭の上ねー!』の呼びかけに応じ、客席からの大合唱とクラッピングと渋谷のアカペラでスタート。中盤になると渋谷は左右の花道ステージを客席とハイタッチをしながら駆け抜ける。会場がヒートアップしたところで『知らない曲だとおもいますが、一緒にうたってみませんか?』と11月3日にリリースされたばかりの 「決心」を披露。
SUPER BEAVER
SUPER BEAVER
5曲目の「儚くない」を演奏したあと、渋谷は『今日はsumikaというバンドが出られなくなって、俺たちがちょっと他のグループより長くやらせてもらうことになりました。長くやったからって代わりになるなんて微塵も思っていません』と、会場に残ったsumikaファンに向けお礼。続けて『今日は代役で来たんじゃないから、俺たちは俺たちの時間を、誠心誠意心を込めて精一杯やりにきたわけ。だからあなたと一対一の勝負をしたい!100%でかかってきてください、なんて贅沢なことは言いません。今日は120%でかかってこい!』と話すと、観衆は一斉に大きな歓声を上げる。この瞬間、sumikaファンを始めブランデー戦記、龍宮城、BE:FIRST、Chilli Beans.らのファンのハートをつかみ、会場に集まった15000人をひとつにした。SUPER BEAVER は2005年結成以来、メンバー・チェンジもなくライブハウスを根城に活動し続けてきた。そんなバンドの結束力をまざまざと見せ、熱すぎるパフォーマンスを繰り出し、横浜アリーナを熱狂の渦に叩き込む。
SUPER BEAVER
SUPER BEAVER
最後に『あなたに会えるんじゃないかな?と思って、ずっと続けて来ました』とバンドが歩んだきた19年間を振り返り『俺たちが今日あなたに伝えたように、あなたも大事な誰かに伝えてくれたらいいなと思います。また会えたら嬉しいかなと思ってます!』と感謝の想いを真摯に話す。『ラスト1曲は、紛れもなく"あなた達"じゃなく、"あなた"に向けて!』と「人として」に。冒頭、ピアノの演奏をバックに渋谷がアカペラで歌い出す。歌詞をセリフのようにオーディエンスに語りかけながら、横浜アリーナ全体に響き渡るようエモーショナルに歌い込む。エンディングでは、渋谷はマイクを通さず生声で『また会いましょう!ありがとね、気をつけて帰って!』と叫び、sumikaのタオルを肩に背負って大きな拍手に送られ、60分のロングセットを降りた。
これをもって3日間で17組、44000人を動員した『バズリズム LIVE 2023』が終了した。
市來玲奈、バカリズム
この日の模様は日本テレビ『バズリズム02』にて12月8日(金)、Huluでは12月17日(日)より配信がスタート、CS・日テレプラスでは12月23日(土)にDay1~3を一挙7時間半放送する。

Text by 石角隆行
Photo by 山内洋枝

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