竹中凌平×長田光平、新キャラクター
・糸師凛は「ずるい」!?ーー舞台『
ブルーロック』2nd STAGEインタビュ

舞台『ブルーロック』2nd STAGEが2024 年1月18日(木)~21日(日)に京都劇場、1月25日(木)~31日(水)にヒューリックホール東京にて上演される。前作に引き続き潔世一を演じる竹中凌平と、今作から登場する糸師凛役の長田光平の対談をお届け。竹中と長田、前作から続投となる蜂楽廻役・佐藤信長と千切豹馬役・佐伯亮が出席した合同取材会の模様も併せてお伝えする。
左から佐伯亮、長田光平、竹中凌平、佐藤信長
先立って行われた合同取材会では、2nd STAGEが決定した心境について「前作の千穐楽で発表した時のお客さんの歓声が記憶に、心に残っています」と竹中。「その期待に応えたい。前作を引き継ぎつつ、さらに進化したステージをお届けしたいです」と語った。
長田演じる糸師凛は、潔らに立ちはだかるブルーロック屈指のプレーヤー。「発表されたときは別の現場に入っていて、他のキャストから「糸師凛だ……!」と声をかけてもらえたのが嬉しかったです(笑)。ファンの方の反応やメッセージからも大きな期待を感じたので、しっかり背負っていきたい」(長田)と熱を込めた。
佐藤信長
佐伯亮
日本をW杯優勝に導くストライカーを目指し、「ブルーロック(青い監獄)」プロジェクトを舞台に戦う物語。続編となる今作では、二次選考の模様が描かれる。見どころについて佐藤は「前作まで飛び抜けてすごいやつというふうに映っていた蜂楽の、悩みや葛藤が描かれる。自分の中の「かいぶつ」と決別するシーンが今作のポイントの一つでもあり、蜂楽としての大きな見せ場になるはず」とし、佐伯も「チームZとして一緒にやってきたメンバーと、今作では敵として戦うことになるのが楽しみ。新キャラクターもたくさん出るので、また化学反応を起こせたら」と声を弾ませた。
終了後、竹中と長田にインタビューを実施。主人公・潔世一と強力なプレーヤーである糸師凛の対決は、今作での大きな見どころとなる。本取材が初対談ということだったが、和気あいあいと互いの印象や演じる役について語ってくれた。
竹中凌平、長田光平
――お二人は本日が初対面だそうですが、第一印象を教えてください。
竹中:こうして話してみると、写真で見る印象と違うね。もっとキリッとした、武士みたいな感じの方なのかと思ってた(笑)。
長田:ありがとうございます! 武士ですか(笑)。
竹中:クールなのかなと思ってたけど、どっちかというとフワフワしてる気がする。結構、天然って言われるでしょ?
長田:どうでしょう? 変わってるとは言われます(笑)。僕は一方的に知っていて、出演されている舞台を観劇したことがあるんです。
竹中:(劇団アレン座第九回本公演)『点滅』を観に来てくれたんだよね。そのときは直接話せなかったんだけど、楽屋で「長田くんっていう役者さんが見に来てくれてるんだよ」と話題になってた。
長田:そうなんですか!? そのときの役の作り方だったのかもしれないんですが、自然体で演じられる方という印象がありました。うまく表現できないのですが、作りこみすぎず自然に魅せられるというか。今日お話ししてみたら、お芝居のイメージ通りの方でした。コミュニケーションをたくさん取ってくださるし、本当に嬉しいです。
竹中:こちらこそ、観てくれてありがとうございます。そんなふうに覚えていてもらえて嬉しい。
――演じるキャラクター像についてお聞かせください。竹中さん演じる潔世一について、初演を経て改めてどう捉えていらっしゃいますか?
竹中:いい意味で、普段は「普通」なんです。社交性は高くて、色んな人と仲良くなれる一面もある。それがプレーとなると、敵味方関係なく攻撃的になる。内なるエゴがそうさせるという点も含めて、演じていて面白いです。まだ台本をいただいていないので今作にそのシーンがあるかはわかりませんが、「王様」を自称する馬狼(照英)に「ヘタクソ」と言い放つシーンも楽しみ。演じる井澤勇貴くんに堂々と言えるよう、頑張ります(笑)。
長田:熱い男ですよね。原作を読む中で、社会性があるがゆえに抑えられている自分の気持ちが、ブルーロックに来ることで解放されつつあると感じました。ただただ貪欲で、好きなことに対してまっすぐなんだろうなと。
――長田さん演じる糸師凛は、今作から登場する重要人物。原作を読まれているとのことですが、現時点でどんなイメージをお持ちでしょうか?
長田:実力のあるキャラクターとして描かれていますが、きっと最初から突出した才能だったわけじゃない。天才である兄の糸師冴に勝つために、必死に努力して知識もつけてきたからこそ。強い人は、言葉に力があるじゃないですか? 凛にもそれは感じていて、例えば「「人間の目ん玉がどうついてるか」ぐらいから勉強し直してこい」という潔へのセリフも強烈だし、ワードチョイスが独特だなと思いました。一見クールですけど闘志は常に燃えていて、気持ちの部分も大事にしているからこそ「ぬるい」と表現するんだろうなと。
竹中:ずるいよね、糸師凛は(笑)。サッカーはめちゃくちゃうまいし、顔はカッコいいしスタイルも良いし。クールそうに見えて実はめちゃくちゃ熱い男で、兄とのドラマもあって……これ、絶対皆好きじゃん。これで潔より年下なんかい! いいなぁ……。
長田:「ザ・サッカー部」って感じの雰囲気がありますよね(笑)。
竹中:わかるわかる(笑)。ずるいなと思うけど、仲良くなってみると実はめちゃくちゃ良い奴だったりするんだよ……充電器とか貸してくれたりするんだよな。
長田:ハハハ(笑)。これは僕の個人的な話になってしまうのですが……凛を演じることは、役者として新しい自分に出会うチャンスの一つだと捉えています。『ブルーロック』でも描かれているテーマの一つでもありますが、新しいものを得るためには、怖くても未知に飛び込まないといけないと思うので。
竹中:いい意味で、ギャップが楽しみ。いっぱいバチバチしようね(笑)。
竹中凌平
――お二人とも、オーディションで役を掴まれたそうですね。
竹中:演出の伊勢(直弘)さん含めた何人かの前で、原作にある潔のセリフを読んだのは覚えています。僕の場合は一人で受ける形式だったんですが、マイムでヘディングもやりましたね。糸師凛もオーディションだったんだ?
長田:そうなんです。サッカー経験がなかったので、事前にサッカーの映像をたくさん観て必死に勉強しました。
竹中:わかる、俺もサッカー経験はなかったんだよ。正直言うと、サッカー部のことがあんまり好きじゃなかった。学生時代から「あいつら、モテやがって!」と嫉妬してました(笑)。
長田:僕もです(笑)。ずるいんですよ、あれは。
――ハハハ(笑)。ちなみに、お二人のスポーツ歴は?
竹中:中学1年から高校2年まで、ずっと卓球をやっていました。特に高校はスポーツ推薦で入ったので、辞めたくても辞められない状況でしたね。
長田:すごい。僕、よく卓球部の子と一緒にやってたんですけど、難しいスポーツというイメージが強いな。
竹中:難しかったよ。モテなかったしね……まあ、そこは卓球のせいじゃないけど(笑)。
長田:ハハハ(笑)。初演の時に、スポーツ経験が役立ったことって何かありました?
竹中:フィジカルというよりも、精神面かな。自分の経験でいうと、中学最後の大会はあと1点のところで大逆転負けしちゃって。潔も大事な大会で、あと一歩というところで負けてしまうところから『ブルーロック』の物語がスタートしてるじゃない? 精神面の大事な部分について深く理解できるっていうのは、演じる上で大きかったと思う。
長田:すごい経験されているんですね……僕は柔道、空手、水泳を習い事で。部活は中学がバドミントン、高校はちょっとだけバスケ部でした。事務所に入ってからはダンスもやっています。
竹中:バドミントン、楽しいよね。色々やってるから、今回の公演にも生かせる部分あるんじゃない?
長田:これ、僕の偏見かもしれないんですけど……柔道やっている人は、球技が苦手なイメージがあって。そこが結構不安なんです。
竹中:それは偏見(笑)。だって、バスケやってたんでしょ?
長田:ぶっちゃけ、そこまで得意ではなかったので(笑)。でも、サッカーは学生時代からやっぱり憧れがありましたね。あ、モテたいわけじゃないですよ! 役を通してサッカーをできるのが楽しみですし、これを機に新しい趣味にしていけたらいいな。
竹中:なると思うよ。俺もこの作品に出演するまでは興味なかったんだけど、サッカーはよく観るようになった。初演に一緒に出ていた牧野(裕夢)くんが、インターハイまで出てる実力者で。当時一緒にやっていたメンバーがプロで活躍しているということで、その試合を一緒に観に行ったんだよね。
長田:え、いいな! 僕も行きたいです!
――初演はサッカーのマイムや実際にボールを使った演出も。見どころが盛りだくさんだった分、稽古はかなりハードだったのではないでしょうか。
竹中:大変は大変でしたけど、楽しかったんですよ。部活やっているみたいな雰囲気でしたし、何より皆が同じところを目指していたから。本番入ってからのほうがしんどかったです。
長田:逆に、ですか?
竹中:2公演ある日は特に。稽古の時は通しても一日1回だったからね。走るマイムがずっと前傾姿勢だから、脚だけじゃなくて背中の筋肉痛がすごかった。寝返りが打てないくらい。
長田:体の負荷がヤバそうですもんね……。
長田光平
――稽古開始はまだ先ですが、初参加となる長田さんに準備などのアドバイスはありますか?
長田:聞きたい! ぜひお願いします!
竹中:うーん……準備は大事だけど、準備しても役に立たなかったこともあるかな(笑)。
長田:あ、それ気になりますね(笑)。とりあえず、ボールは買おうと思ってます。
竹中:俺も最初はボールを買って、とりあえずリフティングばっかり練習しちゃってたんだけど、その時の俺に言いたい……潔はリフティングせん(笑)!
長田:なるほど(笑)。サッカーのことを知らな過ぎて、何から始めていいかわからないですよね。僕はとりあえず、昨日からスクワットを始めました!
竹中:大事! 本番までまだ時間あるから、徐々に鍛えられるし。
長田:はい! 動きの多い舞台であることは間違いないので、そこに合わせて自分の体作りはしていきたいです。
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
長田:今作から初めて糸師凛が登場します。演じるのはまだ恐れ多いと感じている状態ではありますが、全力で頑張っていきますので、どうか応援よろしくお願いします!
竹中:皆さんのおかげで、第2弾を開催できることになりました。本当にありがとうございます。今回は、新しいメンバーもたくさん加わってくれます。前回とはまた違う、新しい舞台『ブルーロック』をお届けしますので、ぜひ劇場に足をお運びください。
竹中凌平、長田光平
取材・文=潮田茗、写真=大橋祐希

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