朝ドラ「ブギウギ」主演の趣里 「人
生は楽しいということを、音楽を通し
て教えてくれる」
９月８日、東京都内のＮＨＫで、１０月２日から放送開始となる連続テレビ小説「ブギウギ」の第１週完成試写会と出演者会見が行われ、ヒロイン・花田鈴子役の趣里、その父・花田梅吉役の柳葉敏郎、鈴子の少女時代を演じる澤井梨丘、脚本家の足立紳、音楽担当の服部隆之が出席した。
「ブギウギ」は「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲を残した戦後の大スター笠置シヅ子さんをモデルに描く、戦後を明るく照らしたスター歌手の物語。
登壇した趣里は、本作の物語について次のように思いを打ち明けた。
「笠置さんは、プライベートで家族のことやいろんなことがあったけど、その舞台からはものすごいエネルギーがもらえる。そういう明るさは、今の時代にとっても、自分にとっても大切なこと。それでも前を向いて明るく生きていく。人生は楽しいということを、音楽を通して教えてくれる気がする」
脚本を担当する足立紳も、笠置シヅ子の魅力を「人生において厳しい局面が相当あり、大切な人をどんどん失っていく。でも、その根底にはユーモアというか、ある種の明るさのようなものが流れている」と語り、「笠置シヅ子さんのそういうエネルギーとか力みたいなものが描けるといいなと思いました」と意気込んだ。
また、趣里は鈴子の少女時代を演じる澤井から、「撮影現場を見学して、笑い方などをメモした。歌も上手で、素晴らしい声をしているので、頑張ろうと力をもらった」と刺激を受けたという。さらに、「一緒に日舞を練習して、頑張ろうと励まし合った」と２人で絆を深めた様子。
一方の澤井は「元々尊敬していた」という趣里の印象を「ユーチューブで趣里さんを初めて見た時、なんて可愛らしい方なんだと思った」と打ち明け、続けて「その趣里さんの役につながるか不安だったが、頑張りました」と演技に込めた思いを披露した。
劇中には歌唱シーンもふんだんに盛り込まれ、大きな見どころとなる。その点について趣里は「ボイトレの先生と二人三脚で発声から練習を始めた。劇中で歌う歌がたくさんあるので、その都度、細かくレッスンしている。歌うことが楽しくなってきた」と手応えを感じている模様。
そこへすかさず柳葉が「紅白狙ってるんだろ？」と突っ込むと、趣里は「それ、（記事に）書かれちゃいますから！」と慌てて火消し。親子役らしい息の合った掛け合いで、会場の笑いを誘った。
主題歌について、音楽担当の服部は「最初は趣里さんに歌ってもらう予定はなかった」とのことだが、レッスンを重ねる中でその上達ぶりを目にして、「どんどん女優から歌手になっていく」と驚いた様子。その結果、「趣里さんに（主題歌を）歌ってもらうのが、素晴らしいんじゃないか」と考えが変わったと、裏話を披露した。
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