安嶋秀生(少年忍者/ジャニーズJr.
)が舞台初単独主演 鈴木勝秀上演台
本・演出で、芥川龍之介版をベースに
した『桃太郞』を上演

2023年10~11月、東京・大阪にて、Story Rocking『ピーチ』 ~芥川龍之介「桃太郎」より~が上演されることが決定した。
日本の五大昔話のひとつ『桃太郞』。1924年(大正13年)に芥川龍之介が独自の視点・哲学的な観点から再構築し書かれた短編小説『桃太郞』では、桃太郎は勇敢で正義の英雄のイメージからは程遠く、反対に鬼は平和主義で人間を恐ろしい生き物と捉え、単純で痛快な「鬼退治」では終わらない読後感が味わえる。本作では、そんな人々のイメージを壊す芥川龍之介の視点に着目し、芥川版『桃太郞』をベースに、物語が展開される。
出演は、少年忍者/ジャニーズJr.の安嶋秀生が、舞台での単独初主演で主人公ピーチ(桃太郎)役を務める。そして、同じく少年忍者/ジャニーズJr.の小田将聖が典型的な子分タイプでピーチの第一の家来レオナルド・ボヌッチ(犬)に、多彩な演技力で高い支持を得る細見大輔がボヌッチと犬猿の仲で優柔不断なルカ・モンチ(猿)に、舞台を中心に映画やドラマで活躍する久保田秀敏が頭の良さを誇る啓蒙主義者イワン・フェザンチ(雉)で出演する。
さらに、俳優・タレント・ミュージシャンなどマルチな才能を発揮し続けるブラザートムが、桃太郎が退治をしようとする鬼役で登場。
演出は、Rock Reading『幸福王子』、モボ朗読劇『二十面相〜遠藤平吉って誰?〜』 、朗読劇『ピース-peace or piece?- 』、ROCK READING『ロビン』、Sound Fantasy朗読劇『月世界旅行』など、近年ロックバンドの生演奏とリーディングを融合し高い評価を得る鈴木勝秀が上演台本・演出を担当。また音楽は、鈴木勝秀の盟友で幅広い音楽の嗜好と数多のアイデア、あらゆる楽器やノイズを駆使したサウンドメイキングで日々楽曲を生み出す大嶋吾郎がオリジナル・スコアによるロックバンドの生演奏で舞台彩る。
【あらすじ】
むかしむかし、どこかの国の深い山の奥に、地下から天上まで伸びる大きな木があった。
その木は、一万年に一度花を開き、一万年に一度実をつけた。
運命の化身のカラスが、そのうちの一つを落とし、それを人間の老婆が拾った。
そして、その実から、なんと男の子が生まれたのである!
その男の子こそがピーチ!
ピーチは大きくなると、鬼が島の征伐を思い立った。
特に征伐に出る理由はなく、ただお爺さんやお婆さんのように、山や川や畑へ仕事に出るのがいやだったからであった。
鬼征伐の旅の途中、犬のポチがきび団子を1つ欲しいと言ってやって来るが、ピーチは「半分しかやれない」と言い張って、ついに根負けしたポチをお供にした。さらに、猿のモンチ、雉(キジ)のフェザンチも同様にお供に加え、
ピーチは鬼たちが平和に暮らす鬼ヶ島へ向かうのであった——。

鈴木勝秀『演出ノート』=上演に向けてのメッセージ
本作では、芥川版「桃太郎」を下敷きにはするが、基本的に登場人物(動物・鬼)は全員がおバカ。手塚治虫が、どんなに残虐なシーンを描いても「マンガ」であることを貫いたように、あくまでエンタテインメントに徹し、桃太郎は型破りな王子として描く。また、設定を日本に限定させず、世界のどこかの国のお話に書き換える。
童話や芥川版にないエピソードも加え、ピーチとお供の珍道中を中心に物語を進める。音楽は、大嶋吾郎のオリジナル・スコアによるロックバンドのミクスチャー・ロック生演奏により、ミュージカルとも音楽劇とも一線を画した独自ジャンルの成立を目指す。
出演者コメント
■安嶋秀生(少年忍者/ジャニーズJr.)・・・・・ ピーチ(桃太郎)
安嶋秀生(少年忍者/ジャニーズJr.)
先輩やJr.の仲間達がお世話になっている演出家の鈴木勝秀さんの下で、舞台の主演を務めさせていただける事がとても光栄です。初の単独主演を務めさせていただけると知った時はとても嬉しかったです。そしてメンバーの小田将聖も共演という事でとても心強いです。アクロバットやダンスの印象が強い僕だと思うのですが、今回の舞台を経験して演技の印象も付けられるように頑張ります!よく自分の顔は昭和顔と言われているので、昔話の中でも人気の高い「桃太郎」がコンセプトと知って、自分の顔にハマっているなって思いました(笑)。今回の作品の桃太郎では皆さんが知っている勇敢な桃太郎ではなく、芥川龍之介さんの視点で描いた話がベースになるそうで、どんな作品になるのかが稽古が待ち遠しいです。ダンスや歌も入るようなので、そちらも楽しみです!
■小田将聖(少年忍者/ジャニーズJr.) ・・・・・ レオナルド・ボヌッチ(犬)
小田将聖(少年忍者/ジャニーズJr.)
初めてジャニーズ公演以外の舞台作品に出演させていただくので、今回はたくさん学び、自分自身を磨いていけたらと思います。
僕自身かなり後輩気質で、犬っぽい忠誠心があり、おバカなところもあると思うので、普段の自分を出しつつ演技に励みたいです。
さらに誰もが小さい頃から馴染みのある『桃太郎』とは違った形でのエンターテイメント作品ということで、全く想像もつかないです。これから稽古するのが楽しみです!
■細見大輔・・・・・ ルカ・モンチ(猿)
細見大輔
2月の音楽劇『逃げろ!』に続いて、今年2度目のスズカツワールドに参戦いたします。今回の題材は『桃太郎』という事ですが、相変わらず奇想天外で、どうなるのか想像もつかない作品になるかと思います。これが稽古場でどんな風に形になっていくのか、今から興奮が止まりません。皆様に、見たこともないような景色をお見せできればと思います。初めましての方々ばかりで緊張しておりますが、最高の化学反応が起こせるよう頑張ります!
■久保田秀敏・・・・・ イワン・フェザンチ(雉)
久保田秀敏
『桃太郎』は知っていても、いざ内容を詳しく説明しろと言われたら上手く説明できないほど昔に出会った作品です。歳を重ね、ものの考え方や価値観、解釈の仕方も変わった今再び触れてみると、ゾッとするような思考が身体中を駆け巡り、夏の暑さも吹っ飛びそうな心地になります。スズカツさんの作品に出演するのは、2作目。今回の作品では、あらためて自分の生き方含め、思考を巡らされる台詞がたくさん出てきて考えさせられます。軽やかなステップを踏んでると思いきや打ち出の小槌を打たれ何倍にも重くなっていく足。空気。関係。宝の持ち腐れにならぬよう生きたいですね。斬新な音楽と5人のMixtureで新たなピーチ太郎ワールドへと誘います。お楽しみに!
■ブラザートム・・・・ 鬼
ブラザートム
コロナ禍の行動制限のある生活、大変でしたね。生活面も含めて、皆さんよく頑張りました。いや、まだまだこれからですかね!? こんな時こそ、上質なエンターテイメントを!、と当たり障りのないコメントですが、これから届く台本に期待を寄せつつ。
『面白そう。面白くなりそう。面白くしなくては!』そして『大変そう。大変なことになりそう。大変なことにならないようにしなくては。』
さぁーこの作品は、どうなるんでしょう。楽しみですね。

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