舞台『千と千尋の神隠し』2024年ロン
ドン公演・日本全国ツアーが決定

2022年3月に世界初演として帝国劇場にて開幕した舞台『千と千尋の神隠し』。2023年8月御園座、2024年3月の帝国劇場にて再演されるが、この度、2024年4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで初の海外公演を東宝株式会社製作、PWプロダクションズ共同製作にて行うことが決定した。
ロンドン公演の劇場は、約2300 席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場、ロンドン・コロシアム。日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝株式会社主催公演としても史上初の試みとなる。さらに、4月~6 まで名古屋・福岡・大阪・札幌の4都市をめぐる国内ツアーも決定。日本とイギリスの二か国で舞台『千と千尋の神隠し』が同時上演されることになる。
ロンドンコロシアム劇場(撮影者:Guy de Laubier)

ロンドンコロシアム劇場(撮影者:Guy de Laubier)

宮﨑駿監督の不朽の名作である『千と千尋の神隠し』は、 2001 年の封切り以降、爆発的な大ヒットとなり、2003 年には米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。日本での公開から 18 年が経った 2019 年には中国で初めて公開され大きな話題となるなど、その壮大かつ独創的な世界観が日本のみならず世界中で愛され続けてきた。
その世界的名作を原作にした舞台『千と千尋の神隠し』の世界初演は東宝創立90周年記念作品として2022年、2月28日のプレビュー公演で開幕。『レ・ミゼラブル』オリジナル版の潤色・演出を担い、『ナイツ・テイル-騎士物語-』や『ダディ・ロング・レッグズ』など演劇史に残る名作を生み出してきた英国ロイヤル・ シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、日本の 5 大都市劇場(東京・帝国劇場/大阪・梅田芸術劇場メインホール/福岡・博多座/北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru/名古屋・御園座)で計 102 回の長期公演を達成。チケットは即日ソールドアウト。コロナが猛威を振るう逆風をカンパニー一丸となり乗り越え、公演中の 5 月には上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞している。

主演の千尋は初演に引き続き、人気と実力を兼ね備え数々の映像作品で主演し、2022 年第73 回 NHK 紅白歌合戦では司会を務めるなど幅広いジャンルで活躍、本作が初舞台・初主演となった橋本環奈 と、ドラマや舞台に加え声優や歌手としても活躍の場を広げ、同役で読売演劇大賞最優秀女優賞を最年少で受賞した上白石萌音 が続投。また日英米のクリエイティブスタッフの陣営も続投する。

国内ツアーは、2024年3月の帝劇公演を皮切りに、4 月名古屋・御園座、4~5月福岡・博多座、5~6月大阪・梅田芸術劇場メインホール、6月札幌・札幌文化芸術劇場 hitaruにて上演。2024年ロンドン公演・2024年日本全国ツアー公演のキャスト詳細は追って発表となる。
ロンドン公演決定にあたっての関係者コメントが到着した。
スタジオジブリ プロデューサー 鈴木敏夫
ジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん(宮﨑駿)は、この人は信頼できる──それがこの企画のスタートでした。
ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。
初演において高い評価をいただいたのも、ジョンをはじめ、キャスト、関係者の皆さんのご努力あってのもの。
深く敬意を表します。
そしてそれが国内での再演、更にジョンのお膝元、ロンドンでの公演へとつながったのだと思います。
「千尋」が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです。
翻案・演出/ジョン・ケアード
日本オリジナルの舞台版『千と千尋の神隠し』を来年ロンドン・コロシアムにて披露することを誇らしく嬉しく思います。2022 年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮﨑駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと。
ジョン・ケアード
千尋役/橋本環奈
2022年に帝劇で初演し、日本全国の大変多くのお客様にご覧いただきました、
舞台『千と千尋の神隠し』が、2024年4月から7月までロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで上演されることになりました!
ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います。
今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか・・・・
もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか・・・・私達の表現も変わりそうです。
楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)
千尋役/上白石萌音
日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なことで、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なことだと思っております。
国内の全国ツアーと共に、4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで、二か国同時上演をいたします。
ぜひ千尋に会いに来てください!劇場でお待ちしています!
ロンドン上演劇場/ロンドン・コロシアム
ロンドン・コロシアムは舞台『千と千尋の神隠し』のヨーロッパ初演の拠点となり、他にはない素晴らしい文化的イベントを開催できることをうれしく思います。
国際的なプロデューサーとして名高い東宝と PW プロダクションズと共に、来春、才能溢れる日本ツアーのオリジナルカンパニーをロンドンに迎えることを楽しみしています。
共同製作/PW プロダクションズ マネージング・ディレクター兼共同最高経営責任者 イアン・ギリー
2022 年に東宝製作の舞台『千と千尋の神隠し』を観に訪日した時、私たちはその出来栄えに圧倒され、世界のより多くの観客に届けなくてはならないと確信しました。私たちは、東宝と、類まれなるクリエイティブチームと共に、この素晴らしい作品に取り組めることにとてもワクワクしています。
製作/東宝株式会社 代表取締役社長 松岡宏泰
舞台『千と千尋の神隠し』が、いよいよロンドン・ウェストエンドに上陸します。
東宝は 1970 年代から、オリジナルミュージカルの海外でのライセンス上演を行っていますが、日本生まれのカンパニーが海を越えて世界へと赴き、しかも3か月の長きにわたり、日本語で演劇をお届けすることは、90年以上に及ぶ東宝の歴史で初めての挑戦ですし、日本の演劇界においても殆ど例のない出来事ではないでしょうか。
宮﨑駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリの皆さんが生みだした千尋が、世界中の劇場でさらに愛されることを願ってやみません。

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