【SKE48 インタビュー】
その時その時の感情によって
受け取り方が変わってくると思う
SKE48から31枚目のシングル「好きになっちゃった」が届いた。「絶対インスピレーション」(2022年10月発表のシングル)以来となる9カ月振りの新曲は、不器用でもどかしい恋心を歌った夏の青春ラブソング。7期生の末永桜花が初センターを務め、11期研究生の原 優寧が初選抜。そんな本作について、熊崎晴香、佐藤佳穂、菅原茉椰、原 優寧に語ってもらった。
もどかしさは誰もが経験するので
共感してもらえる楽曲だと思う
「好きになっちゃった」は夏リリースの新曲ということもあって、季節感もある素敵な曲ですね。
熊崎
楽曲をいただいた時に歌詞がストレートだなと思いました。秋元 康先生の歌詞って、ちょっとした言い回しがあったり、考えさせられるようなものが多くて、それが秋元先生の歌詞の良いところだと思っているんですけど、こういうストレートなのも私はめちゃくちゃ好きです。聴いてすぐに感情移入できましたし、今回は歌う時の表情にもすごく力を入れさせていただいたのですが、好きだけど言えなくてもどかしい気持ちとか、表現しやすい曲でもありました。
菅原
これまでのSKE48が歌ってこなかった曲調ですよね。こういうきれいな感じの曲を歌ってみたいと思っていたので嬉しかったです。
SKE48の新しい一面が見えそうですよね。
菅原
はい! これまでは元気な感じが多かったので(笑)。青春時代を“過去”ととらえる方もいるかもしれないけど、いくつになっても青春時代ってあると思うんです。なので、誰にでも共感できる歌詞じゃないかと思いますね。
佐藤
1サビと最後のサビに《好きになっちゃった》というフレーズが出てくるんですけど、その時その時の感情によって受け取り方が変わってくると思うんです。切ない気持ちだったり、ドキドキした気持ちだったり、明るい時もあれば暗い時もあって。だからこそ《好きになっちゃった》という言葉がすごく特別に感じるんです。
原さんはこの曲をどういうふうに受け止めましたか?
原
恋愛する中で一歩を踏み出すことができないでいるもどかしさが表現されている曲ですけど、“一歩を踏み出す勇気がない”というのは恋愛に限らないと思うんです。好きだけど言えないもどかしさって誰しも経験したことがあったり、現在そういう状況の方も多いと思うので、たくさんの方に共感してもらえる楽曲になるんじゃないでしょうか。私も1サビと最後のサビの《好きになっちゃった》は、同じ言葉でも受け取り方が全然違うと感じました。MVでもメンバーの踊っている表情が全然違うんです。そういうところも注目してもらいたいですね。
MVの話が出ましたが、今回は屋外で撮影されていてさわやかな雰囲気が感じられました。
菅原
今回は天気が良かったんです。天気予報では雨マークが出ていて、“撮影は無理かもな”と思っていたんですけど、晴れ女が多いんですかね? とてもいい天気になって無事に撮影ができました。
熊崎
一時期、SKE48は雨女が多いって噂がファンの方の中でもあって、雨のイメージが強かったんです。でも、徐々に晴れ女が増えてきているのかな? 晴れのイメージのグループに変わるといいなぁ(笑)。
ちなみに原さんは雨女? 晴れ女?
原
私は晴れ女だと思います。お披露目イベントの時は野外だったんですけど、当日は大雨で。ファンの方もずぶ濡れになりながらイベントを観てくださったんですけど、出番が最後だった私たちの時だけ雨が止んだんです! なので、晴れ女だと思っています(笑)。
佐藤
でも、本当に晴れて良かったです。外での撮影だから夕陽が沈むまでに撮らないといけないとかの時間的な制限もあったのですが、晴れたおかげで順調に撮影ができたので。リップシーンは夕焼けをバックに撮ったんですけど、実際の夕陽だからこそ、《青春時代はもどかしくて》という歌詞にもリンクした映像になりましたし、完成した映像を観て、改めて天気がいい日に撮れて良かったと思いました。
完成したMVを観た感想も教えてください。
原
とにかくメンバーの可愛いさがギュッと詰まっていて、ひとりひとりの顔がしっかり観られるMVになっています。たくさんの方に観てもらって、ぜひSKE48のことを好きになってもらって、推しメンも見つけてほしいと思います(笑)。
新曲についてお話を聞かせてもらいましたが、ここで改めて、原さん、初選抜おめでとうございます!
選ばれた時の心境は?
原
選んでいただけてすごく嬉しいです。最初は自分が選抜メンバーに選ばれたことが信じられなくて、“夢なのかな? 現実なのかな?”って感じだったんですけど、発表されたあとにファンの方から“おめでとう!”と言ってもらえたり、喜んでくださっているのを知って、すごく嬉しくなりました。そのおかげで“頑張ろう!”って気持ちにもなりましたね。
先輩方から見た原さんはどんな方ですか?
熊崎
守ってあげたくなる存在ですね。本人は“ダンスが得意じゃないんです”と言っていますけど、今回の難しいダンスもリハからしっかりと踊れていたので、先生方が踊っている振り付け動画をしっかりと観て覚えてきたことが分かりますし、その頑張りに感銘を受けました。“あぁ、こんなに頑張っている後輩がいるんだから私も頑張らなきゃ!”って。その時点で刺激をもらえたし、今回の新曲を披露する場もこれからたくさんあると思うので、一緒に歌えるのが楽しみです。
後輩メンバーの頑張りが刺激になることって多いですよね。
熊崎
そうなんです。私はこの4人の中では期が一番上(6期生)なんですけど、どちらかと言うと後輩ちゃんたちにいつも助けられています(笑)。佐藤佳穂ちゃんはチームEのリーダーですし、菅原茉椰ちゃんも仲良しなんですけど、“本当に年下なの?”って思うくらいしっかりしているので、私がボーッとしているとツッコミを受けたりするのも頼もしいです(笑)。原ちゃんもそうですし、今回のセンターを務めるおーちゃん(末永桜花の愛称)もアイドルとして芯を貫いていて、“こんなにすごい後輩ちゃんたちに負けていられない!”と思いましたね。“自分も成長しないといけないな。このまま満足してちゃいけない”って。“こんなに無敵な後輩ちゃんたちがいるからSKE48は大丈夫だろう!”という気持ちもあります(笑)。
佐藤さんは原さんをどう見てますか?
佐藤
11期は若い子が多いんですけど、原ちゃんはその中で年長なんですね。そのことに不安を感じているというのをファンの方伝いに聞いて。私も8期生の中で上から2番目だったので、その不安な気持ちが分かるんですよ。私も最初は自分の中で年長組だということが引っかかっていた時もあったんですけど、年長組だからこそできることがあったり、強みにできる部分もすごくあることが分かったので、個人的に年長組の子には頑張ってほしい気持ちが強いです。もちろん年齢とか関係ない世界ではありますけど、ひとつひとつ確実に掴みながら前に進んでいる姿を見ていると、頼もしさを感じますし、可能性も感じて、すごく期待しています。
菅原
原ちゃんは物怖じしない性格ですね。ちゃんと自分の状況を理解している子なんだと感じました。SKE48に入ると楽しいことや嬉しいことがたくさんありますけど、それだけじゃなく、大変なこともたくさんあって。原ちゃんは弱音も吐かず、頑張っている姿しか見たことないので、その姿がすごくカッコ良いと思います。ダンスが得意じゃないというのも、私も入った当初はダンスが上手に踊れなくて、公演の初日メンバーにも選ばれなかったりしたので、自分と重なるというか、似ていると思うところもありますね。だからこそ、これからどんどん上手くなっていくと思いますので、本当に楽しみです。
入った時はダンス経験者とそうじゃないメンバーとでは差を感じたりして、やはり不安になりがちですよね。
菅原
そうなんです。でも、選抜メンバーに早く入ると、先輩たちを近くで見て踊る機会ができるので、これはすごく大きなことなんですよ。私も原ちゃんと同じくらいの時期に初めて選抜メンバーに選ばれたんですけど、先輩たちを見て学ぶことで多くを吸収することができました。選抜入りして得たことを活かしたからこそ今があると思っているので、今回の選抜期間を楽しみながらたくさん吸収してほしいですね。とか言っていたら、気づいた時にはエースになってそうだな。だから、怖いです! 私も負けじと頑張りたいと思います(笑)。