【ライブレポート】サーキット型イベント「渋ジャム2023」のライブの模様をお届け!

【ライブレポート】サーキット型イベント「渋ジャム2023」のライブの模様をお届け!

【ライブレポート】サーキット型イベ
ント「渋ジャム2023」のライブの模様
をお届け!

「渋ジャム2023」が渋谷にて開催!

渋谷にある7つのライブハウス「CHELSEA HOTEL/STAR LOUNGE/GRIT at Shibuya/DAIA/GARRET Udagawa/TAKE OFF7/Milkyway」を舞台にしたサーキット型のイベント「渋ジャム2023」が6月3日(土)に、開催された。今回UtaTenは、同イベントへの取材を敢行!気になるグループのライブの模様をピックアップしてお届けしたい。
「スポポポポニー」レポート
スポニチ発の王道系アイドルユニットとして誕生したのが『スポポポポニー』。華やかなSEに乗せて、メンバーらが舞台へ登場。その姿を見て膨らむ期待。

その音色と歌声に触れた瞬間、胸にキラキラと輝く希望の光が降り注いだ。夢を抱き、期待を胸に飛び立とうとする彼女たちの姿に見惚れていたら、同じように羽ばたく翼が背中に生えてきた気持ちになっていた。この場から未来へ向かって大きく羽ばたきだそうと歌う7人の姿に触れ、一緒に飛び立ちたい気持ちに心が染まりだす。スポポポポニーのライブに触れた瞬間、目の前に輝いた世界が広がった。そこからは、少しの苦難や試練も見えてくる。その影があるからこそ、彼女たちの放つ輝きがより際立って見えていた。

心地良い歌の風に吹かれていると、ウキウキとした気持ちが次第に大きく膨らみだす。7人が思いを真っ直ぐに届けてくるからこそ、その歌がメロディーの風に乗って心へ届いたとき、目の前が輝きだしたような気持ちになれる。メンバーらと一緒に未来を描く物語のキャストの一人になり、この先に待ち受けているストーリーを楽しみたくなる。彼女たちは<最強ガール、私たちいつだってチャレンジャー>と歌っていた。その気持ちに刺激を受け、観客の気持ちが何事にも挑戦したい無敵の色に染まりだす。

ロマンチックな音色とメンバーたちの甘い歌声に触れていると、心がほんわかと温かくなる。力強く元気な姿も魅力だが、『合い言葉』のように、心の内から沸き立つ気持ちへ鮮やかな色を塗り重ねながら歌う姿も、一緒に気持ちがカラフルに染まっていくようで、触れていて楽しい。胸がキュンとなる…?いやいやドキュンと高鳴るくらいに心が騒ぐ魅力を、7人は舞台の上で見せていた。
メンバーみんなが気持ちを一つに、心を輝かせながら歌う姿が眩しい。夢や未来に向かって真っ直ぐに思いを届ける女の子たちの姿は、本当にキラキラと輝いている。その眩しさに目を細めながらも、その夢を一緒に抱きしめたくなる。だから、メンバーたちの動きに合わせて共に大きく手を振りながら、彼女たちと気持ちを重ね合わせていたのだろう。

ふたたび楽曲は、キラキラとした眩しい光を降り注ぐように駆けだした。メンバーみんな笑顔だ。彼女たちは未来へ馳せる気持ちを推進力に、夢に向かって駆け続けることを本気で楽しんでいた。7人が歌声の絵筆で、夢を追い求める素敵な物語を次々と書き続けていくんだもの。スポポポポニーの指し示す未来のストーリーが、とても気になる。だから、彼女たちを追いかけてしまうのかもしれない。きっと、そうに違いない。キラキラとした笑顔で歌い踊る姿と、7色のカラフルな衣装が重なりあう。その姿にもやっぱり心がときめいてしまうんだ。
「青山Rabness」レポート
「あなたのままでアイドルになろう」をコンセプトに活動中の『青山Rabness』。荘厳かつシンフォニックなSEが流れだす。やがて、情熱を示す真っ赤な衣装に身を包んだメンバーたちがステージの上に姿を現した。
ライブは情熱的な音色を撒き散らすように始まった。メンバーたちは笑顔を浮かべながら、胸の内から沸き立つ熱情した思いを歌声に乗せ、見ている人たちのハートへしっかり届けていった。いや、歌声の矢で突き刺したというほうが正しいだろう。スケール大きな楽曲の上で、身体中から込み上がる思いを、彼女たちは少し影も見せながら歌っていた。そこへ深みを覚えるのと同時に、気持ちが強く惹かれてゆく。眩しい笑顔で真っ直ぐに思いをぶつける姿がキラキラと輝いていた。

ファンキーでソウルフルなサウンドへハイソサエティな音色も絡ませながら、彼女たちはお洒落なレディーに心を染めあげ、心地良く弾む楽曲の上で、軽やかにステップを踏みながら甘い笑顔で歌っていた。愛しい"君"へ向けた真っ直ぐな思いが、気持ちをキュンと騒がせる。<君を思うと胸が痛むよ>と歌う声に心がキュッと鳴った。6人は、この曲でも思いを真っ直ぐに伝えていた。曲調に合わせ巧みに表情を変えながらも、思いをしっかり届けようとする姿がとても愛らしい。

『マイアミブルー』で彼女たちは、この空間を澄み渡る爽やかな景色に染めあげる。6人は目の前に広がる見たことのない。いや、見たい理想の景色を思い浮かべ、心を弾ませながら歌っていた。気持ちがドキドキ騒ぐたびに、彼女たちの歌声もキュンキュンと弾みだす。軽快に弾む曲調の上で、6人は色鮮やかな蝶々にその身を変え、甘い誘いへ導かれるように歌い踊っていた。青山Rabnessがこの曲で見せたのは、現実を忘れた素敵で爽やかな景色。彼女たちが愛しい"君"に向かって歌う姿は、胸をドキドキさせる。たとえ切ない面を持った歌詞でも、やっぱりその世界へ心が強く惹かれてゆく。

青山Rabnessは、躍動するダンスビートの上で少しおしゃまな姿も覗かせる。ウキウキ弾む気持ちに誘われるように軽やかに歌い踊りながら、眩しい青春という言葉の似合う姿を終始見せていた。6人は、舞台の上をスカイブルーに染め上げ、その上で、輝きという言葉が似合う姿をずっとずっと見せてゆく。6人が舞台の上で物語を描くこと自体が青春だ。だからこそ、その物語の中へ一緒に飛び込み続けていたい。

最後に6人が届けたのも、心をキラキラとした眩しい景色の中へ閉じ込めてゆく楽曲。真っ直ぐな気持ちで夢を追いかける6人の笑顔が、とてもチャーミングだ。胸のドキドキを抑えきれず、弾む気持ちを軽やかなステップに乗せて歌い踊る姿が、見ている側の気持ちもドキドキさせる。彼女たちに<一緒にいようねと>と誘われた瞬間、気持ちが破裂しそうになった。元気いっぱいの笑顔で歌うその姿は、太陽の光以上に眩しい輝きをフロア中に降り注いでいた。その輝きにずっとずっと照らされていたい。
「虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~」レポート
「同じセットリストは2度とやらない」活動を軸に据えた『虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~』。「ノンストップメドレーの元祖」と名乗るように、止まることなく続くライブが彼女たちの魅力だ。
楽曲が流れた途端、そこは一気に超アゲアゲのダンスホールに変貌。虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~は冒頭から激しく勢いのある楽曲を持ってきて、観客たちの身体を揺らしだす。いきなりカバー曲を持ってくるところも、ノンストップでライブを構築してゆく彼女たちらしい冴えた演出だ。メンバーたちは、観客たちへ挑むような凛々しい姿で歌をぶつけていた。その思いを受け止め、熱情した声で叫び返す観客たち。フロアには、2STEPを踏みながらはしゃぐ人たちの姿も。幕開けからこの会場には、熱情した景色が生まれていた。

ノンストップライブの魅力や醍醐味は、急激に色を変え会場の空気を短時間で次々と塗りかえてゆくところにもある。雅/和な要素を組み込んだダンスナンバーを通して、3人は見ている人たちの身体を揺らし続ける。途中、3拍子に変化するなど、1曲の中でも巧みに表情に変化や彩りを与えてゆくところも虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~らしさ。観客たちも、1曲ごとや全体の流れの中で次々と表情を変えていく毎に、そのノリに合わせて振りや踊り、声の張り上げ方を変えてゆく。そこには、互いを熟知しあった関係性があった。

激しくダンサブルな楽曲の中へ刹那な表情も組み込みながら、虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~は変わることなく攻め続ける。歌心を魅力にした楽曲のように、彼女たちの歌声に心惹かれながらも、身体は熱や熱狂を求める。3人に親しみを覚え、その歌声をギュッと抱きしめたくなりながら。しかし、刻むステップを止めたくはなかった。間奏では、互いに拳を振り上げ、共に飛び跳ねるなど、一体化した熱狂の景色も生み出してゆく。落ちサビでメンバーに向かってケチャをしてゆく様も、胸を熱く騒がせる嬉しい場面だった。

<咲・き・ほ・こ・れ>の声を合図に、フロア中の人たちが沸き立った。彼女たちが右に左へと動くのに合わせ、フロアでも同じように大移動が起きていた。この場にいる人たちみんなで、ともに手を高く振り上げ、この会場に熱狂の花を咲かせてゆく、その一体化した様を描きだすのも虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~のライブの魅力。参加型なのは当然。メンバーと気持ちを一つにはしゃいでこそ、最高の景色がその場に生まれる。

楽曲が一気にバースト。これまで以上に華やかで激しいダンスビートに刺激を受け、フロアのあちこちで観客たちが飛び跳ねだす。その様を凛々しい表情で見つめ、ときに挑むような視線も見せながら、3人は観客たちを熱狂の宴の中へ誘っていった。激しい楽曲ながら、舞台の上で軽やかに舞い踊る姿も可憐だ。フロア中の人たちを挑発してゆく、その凛々しい姿も見目麗しい。だからこそ、強く強く惹かれてしまうのだろう。
「ららぱれーど!」レポート
「LALAPALOOZA(ララパルーザ)×Parede(パレード)=『ららぱれーど!』。明るく楽しくHip-Popなパフォーマンスで人々を引き連れ、最終的に世界を揺らすことを目標」に活動中のららぱれーど!。荒々しいSEに乗せて、メンバーらが舞台へ登場。彼女たちは最初から気持ちを前のめりに、今にもフロアへ飛び込まんばかりの勢いで煽りだす。

ライブは、最初から感情のフェーダーを一気にトップまで上げる勢いでせまりだした。巧みに低音ボイスを生かし、観客たちへ凛々しい姿でせまるメンバーたち。挑発する彼女たちの姿に刺激を受け、フロア中の人たちも拳を振り上げ、熱情した思いをぶつけ返す。メンバーらの一つ一つの動きがダイナミックだ。その動きから熱い気迫が伝わってくるからこそ、一緒に気持ちを熱くしてゆく。落ちサビでは哀愁味のある表情を見せつつも、彼女たちは終始熱い血潮を振りまきながら、魂を燃やし続けていた。

4人とは思えないほど、舞台の上が華やかだ。続く楽曲では、カラフルにスプラッシュしたスピーディーなポップチューンを通し、一緒に熱狂の彼方へ向かって突き進もうと熱く煽りたてる。ときにチャーミングな声の表情も見せるなど、曲のカラーに合わせ、自身の色も塗りかえ、楽曲の表情に似合う姿でららぱれーど!は観客たちを楽しませる。その様子はまるで、かわいいカメレオンたちのよう。ららぱれーど!の作り出す楽しい音楽の気流に身を預けていると、高まる気持ちがぐんぐん天に向かって上昇していくよう。楽しい、なんかむっちゃ楽しいんですけど…。

足を鳴らしてリズムを作り、手でクラップをしながら、彼女たちは力強いビートを繰り出し、観客たちの気持ちを熱く騒がせる。左右に大きく手を振るメンバーらの動きに合わせ、一緒に手を振るのはもちろんのこと。舞台の上から煽るように言葉の雨を振らせるごとに、その勢いとパワーに刺激を受け、気持ちが熱くなる。強烈なビートに乗せ、メンバーらは多彩な歌声の色を見せながら、見ている人たちの楽しむ気持ちをカラフルに染めあげていく。気づけば一緒に飛び跳ね、大きく手を振りながら騒いでしまう気持ちもすごくわかる。

最後にららぱれーど!が届けたのが、アゲアゲのディスコティックなロックンロールチューン。気持ちがどんどんハイテンションに塗り上がる。4人と一緒にビートの波に乗って、ウキウキと気持ちを騒がせ続けていたい。メンバーらは華やかなゴーゴーダンサー風の姿も見せながら、観客たちを熱く挑発。いろんな時代の音楽の波を飲み込みながら、この場を華やかでゴーゴーなダンスパーティーの空間にららぱれーど!は染めあげていった。メンバーら一人一人の煽る姿もめちゃくちゃ華やかで挑発的だ。楽しい、とにかく楽しいんだよ。このアゲな空気の中に、ずっと笑顔で溺れていたい。そんな気持ちに染まれるってとても素敵なことじゃない。
「♮リアスクライブ」レポート
「音楽で物語りを紡ぐアーティスト集団」として、1本のライブを物語りとして伝えてゆくのが『♮リアスクライブ』。SEが流れだしたとたん、そこは現実を忘れた物語の舞台へと彩り変わる。それこそが♮リアスクライブのかける最初の魔法。

ライブは、触れた人たちの心の奥までキラキラとした歌の輝きを降り注ぐように『絶対絶対』からスタート。メンバーらは気持ちをドキドキ弾ませ、舞台の上でわちゃわちゃと騒ぐ無邪気な妖精になり、この場にいる人たちを自分たちのフィールドへグイグイ引き込みだす。その姿は、とても華やかだ。彼女たちの歌声というペンが、一人一人の心に"ときめき"という物語りをりだす。しかも6つのペンが、いろんな角度から心を騒がせるストーリーを綴りだすことで、真っ白な心のページが華やかな色にどんどん埋めつくされてゆく。色づく、この感覚がとても心地好い。

あの日の悔しさや弱さを題材にして綴ったのが、続いて披露した『僕らのメロディー』。しかし、華やかな曲調だからこそ、冒頭からフロアのあちこちらから熱い声が飛び交いだしていた。彼女たちは、心に描いた未来の景色を現実の風景として描きだそうと、ふたたび6つの歌声のペンで今の気持ちを強く記しだす。胸に抱いた強い意思を、彼女たちは力強く歌声やパフォーマンスに投影。優しい歌声の中から、揺るがぬ強い意思や決意が見えてくる。それを感じるからこそ、彼女たちが追いかける未来の景色を一緒に覗いてみたくなる。そんな風に6人の心へ寄り添いたい気持ちにしてくれたのが嬉しいじゃない。

6人が気持ちを一つに美しいハーモニーを描きだす。♮リアスクライブは『Fantsy Summer Quest』を通して、この場にいる人たちに、ひと夏の経験が与える淡い青春模様という素敵な魔法をかけてきた。彼女たちが歌い踊るたびに生まれた魔法が声の風に乗り、目の前にいつまでも色褪せない素敵なひと夏の景色を映しだす。6人は<君と>と呼びかけていた。僕らも彼女たちと一緒に、夏の夜空を彩るような素敵な物語の数々をずっとずっと心の中へ映し出していたい。

夏空を描き出した物語りは、少しセンチメンタルな香りも振りまきながら『夜空の物語り』へ。6人は物語の世界へ身を投じながら、忘れたくない景色を、伸ばした手でギュッとつかもうとしていた。その様を見て声を張り上げながらも、彼女たちが思い願う景色へ、同じように思いが寄り添っていた。4曲という短い物語にもかかわらず、♮リアスクライブはこの場に心をキュンと鳴らす忘れたくない青春模様を綴っていた。♮リアスクライブのライブはいつだってそう。観客一人一人を、彼女たちと一緒に素敵な物語を彩るキャストにしてくれる。それがときめいた気持ちでも、切なく悲嘆に暮れる思いでも。その物語をまた一緒に見たくなる。
「高貴な絶対零度」レポート
「Doll×Don't flirt。かわいいだけじゃない....品とかっこよさを兼ね備えた唯一無二のお人形」をコンセプトに活動している『高貴な絶対零度』。

SEが流れだし、メンバーが登場するのに合わせ、フロア中から沸き立つ声・声・声。突然、雷鳴が轟きだす。ライブは、荘厳かつ勇壮なサウンドに乗せ、高貴な5人の人形の化身たちが力強く動き出して始まった。彼女たちは、人形として生きるうえでの心模様を凛々しい歌声に乗せて届けていた。5つの歌声は強い意思を携えている。その声が、聞き手の感情も熱く揺さぶる。メンバー一人一人が感情の波長を重ねながら、同じ動きを見せる。その中へさりげなく個々の色や主張を出している様も、見ていて惹かれる面だ。

「私たち、高貴な絶対零度に依存してください」の言葉を合図に歌いだしたのが『1235*03(依存)』。スリリングな演奏の上で、彼女たちはあえて抑えた感情で、その中にしっかりと揺れ動く表情も示しながら思いを放っていた。5人は気持ちを一つに重ねあわせ、届けたい思いを増幅しながら伝えていく。アンニュイな表情を携えたその歌声が、心を震わせる。一人一人がセリフのように思いを零す声にも、心が惹かれた。5人は思いをしたためた物語へ浸りながら、その中へ微妙に異なる5つの心の顔と色を示していた。

演奏は、一気に華やかさを増していく。5人はクラップをしながら観客たちを煽りだす。やがて楽曲が力強く躍動するのにあわせ、5人は声を一つに思いを張り上げだす。躍動したビートと高ぶる感情的な歌声。一人一人がラップのように早口な歌声で思いを伝えてゆく。その言葉が胸に刺さるごと、フロアにいる人たちも気持ちに熱い刺激を受けたのか、声を張り上げていた。とても力強いビートだ。その上で巧みに一体化やシンクロしたパフォーマンスを見せながら、高貴な絶対零度は、その名に相応しい高貴で貴賓にあふれた姿を見せてゆく。それぞれの感情が高ぶるごと、5つのハーモニーの中から、異なる5つの高貴なカラーが見えてくるのも、彼女たちのライブを楽しむうえでの醍醐味だ。

メンバーの誘いを受け、フロア中から熱いMIXが飛びかう。5人は次の楽曲でも一体化した動きを示しながら、美しいライブ姿を見せていた。楽曲が激しく躍動するのに合わせ、5人の動きも激しくなるのだが、それでもしっかりとシンクロした動きを見せてゆくところは、さすがだ。メンバーの感情の揺れが、そのまま観客たちの感情も揺さぶるところに、高貴な絶対零度のライブの魅力と面白さを実感。5人が力強くエナジーあふれた歌声を響かせるたびに、同じように気持ちが揺れ動く。いつの間にか5人と心をシンクロさせてゆく、その魔力にすっかり魅了されていた。
「RiNCENT.」レポート
『限りなく透明なままで』をコンセプトに活動しており、何かと話題を集めている『RiNCENT.』。キラキラと気持ちをときめかせるSEに乗せて、RiNCENT.のメンバーが舞台へ登場。
冒頭から彼女たちは、大好きな君に向けて、恋のアプローチをしてゆくように元気にせまりだす。好きという気持ちを極限まで広げた彼女たちは、思いきり甘えた声とチャーミングな仕種で、フロアにいる人たちへ「好き」という思いを伝えてきた。とても華やかなライブだ。楽しいや愛しいというカラフルな思いを、5人は恋の銃弾を詰め込んだマシンガンで連射してゆく。その甘い弾丸を受けてハートがメロメロになってしまうのも、当たり前だ。

ノンストップで続くRiNCENT.のライブ。かわいらしい声で煽るメンバーらに刺激を受け、フロア中から沸き上がる熱情した声。彼女たちは、心に少し切なさを抱いているようだった。けれども、揺るがない強い意思を胸に、見ている一人一人に沸き立つ思いをしっかりと伝えていた。一緒に夢をえるために立ち上がっていこうと誘う5人に向け、フロアのあちこちから熱情した声が響き渡る。曲が進むごとに、胸に抱いた意思を、5人は強い決意に変えていく。かわいい笑顔で熱い生きざまを伝えてゆくところも、RiNCENT.らしい。

「愛してよ」と5人が思いを一つに歌いだした。彼女たちは凛々しい歌声で、何度も何度も<愛してよ>と声を張り上げながら、胸の中に渦巻く思いをストレートに、ダイレクトにフロア中に届けていた。華やかに駆けだす楽曲に乗せ、可愛い仕種で拳を振りながら<愛してよ>と歌う姿は、ハートをKOする刺激を十分に備えていた。踊り騒ぐメンバーたちに合わせ、フロアでも楽しく踊りはしゃぐ景色が目の前に広がりだす。そして…。 

「お前らこんなもんか、もっと声出していけよ」の煽りを受け、これまで以上にフロアにいる人たちが騒ぎだした。その様を笑顔で見つめながら、愛らしくオラオラと煽る5人。かわいいサディスティックな刺激を受け、気持ちがメロメロになって心が落ちたり、彼女たちへ従ってしまう人が出るのもわかる気がする。究極まで磨いたかわいいおねだりは、触れた人たちをメロメロに服従させる魅力とパワーを持っている。圧倒的な楽しいとかわいいを持ってRiNCENT.はこの場にいた人たちを自身の懐の中へ取り込み、甘い熱情の虜にしていった。かわいいを余裕を持ってぶつけてるその衝撃がたまらない。

最後にRiNCENT.は『君じゃなきゃ駄目なの』で、思いきり甘えた姿でせまってきた。女の子らしい、甘い甘い姿で歌うメンバーたち。5人は知っている、女の子という武器の使い方を。愛しい人へアプローチをするときに、相手のハートをキュッと刺激するキュンのポイントを。だから、彼女たちに<君じゃなき駄目なの>とおねだりされるように歌われると、全力で気持ちを捧げたくなる。この恋心、互いに片思いのままかも知れない。けれども、お互いに全力で<君じゃなきゃ駄目なの>と求めあえるこの関係が嬉しい。だから、もっともっと甘えたくなって、ライブに足を運びたくなる。ラスサビ前の<好きだよ」の告白も胸をキュンと騒がせる嬉しいポイントだったことも最後に伝えておきたい。歌詞の一節ではないが、ほんと、君(RiNCENT.)じゃなきゃ駄目なの…かも知れないね。
TEXT 長澤智典
PHOTO 井野智樹

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