過酷な労働環境!? 待遇の良いアニメ
会社はここだ!

ジブリも年収200万円からスタート

 アニメの絵を何枚も描くアニメーターという職業は、給料がよくないというのが定説。世界に冠たるスタジオ・ジブリも、まずは年収200万円からスタートだという。いかにこの業界が大変かわかるエピソードだ。
 しかしアニメ会社だって酷いところばかりではない。待遇の良いアニメ会社もちゃんとある。東映アニメーションなどは、さすがに天下の東映グループとあって待遇は格段に良いようだ。しかし、そのぶん要求されるクオリティーも高い。作画の場合は絵が上手いのは当然のこと、筆の早さも一流でなければ採用される可能性はないそうだ。
 他に『サザエさん』を制作しているエイケンも待遇がよいとされていた会社だ。今ではデジタル制作になったが、セル画にこだわっていた時代は熟練の高い技術が要求されたため、結果的に待遇もよかったのだとか。
 今では一種のブランドにもなっている京都アニメーションも固定給制度なので待遇は良好。もともとは創業者の主婦と仕上げの仕事を始めたのが出発点ということも影響しているのだろう。

 いずれにしても、アニメ会社に就職したい、かつ少しでも待遇の良い会社を希望するなら「業務請負」ではなく「固定給」を導入している会社を探すのが最善だ。もっともそうした会社は買い手市場なので募集職種におけるスキルの高さは必須だ。
 しかしそれらの会社が求めているのは、絵のうまさやスピードだけではない。業界内部でよくいわれているのが「技術よりも社会常識」。アニメーターを育てる専門学校にたいして、「技術はなんとでもなるから、挨拶くらいはできるようにしてから卒業させてくれ」とだけ要求する監督さんもいるとか。
 いろいろと大変なアニメ業界だが、アニメーターなくしてアニメは完成しない。業界の薄給体質が改善されることを願う。

(文・編集部)

オススメ書籍:京都アニメーション版 作画の手引き(京都アニメーション出版部)

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