【コレサワ インタビュー】
5年間の感謝を
伝えるものにしたいと考えていた
K-POPを好きになって、
本当に良かった
続いて、本作のヴォーカルについて話しましょう。今作の表現力やレンジなどがより広がったヴォーカルは、本当に聴き応えがあります。
歌に関して変わったのはコロナがすごく影響していると思います。コロナ禍の中でK-POPにハマったんですよ。今はBLACKPINKが一番好きで、もちろん彼女たちが韓国語で歌うのもいいけど、日本語で歌った時に“ここにアクセントをつけるんだ!?”というふうに日本人とはまた違うアクセントのつけ方をしているのが勉強になって。私も日本語をこういうふうにエッジの効いた歌い方で歌おうと思ったというか。そういうふうに歌うことで聴き心地が変るなら、そこに意識を向けてみようと思うようになってから、ライヴに来てくれた友達とかに“歌、うまくなったよね”と言われることが増えたんです。レコーディングでもそこにこだわるようになったので、前とは違う歌になっていると思います。
コロナ禍というネガティブな状況の中で、いい出会いがありましたね。
K-POPを好きになって、本当に良かったと思います。K-POPにいろんなことを勉強させてもらいました。コロナが起こって休んでいた期間も無駄じゃなかった、いい時間だったと思いたいし。それを活かしていいものを作って、ちゃんとファンに返したいと思います。
実際、今作は歌の聴きどころも多くて、例えば「最後の行ってきます」のサビの早口の歌は難易度が高いのでは?
めっちゃ早口ですよね(笑)。確かにサビは大変でした。私はリズムが走るタイプなんですよ。だから、歌うのがすごく難しかったです。苦手だから早口の曲は作ろうと思わなかったような気がするけど、メロディーを優先したらこういう歌になったんで、それをそのまま活かしたいと思ったんです。
今の音楽はスピード感が求められているので、コレサワさんは自然とそれを感じ取っていたような気がします。
そうかもしれないですね。もちろん歌詞も聴いてほしいけど、この曲は歌詞じゃなくて音として心地良く聴けることを意識した気がします。という話をしながら、“ライヴではギターを弾きながら、これを歌わないといけないんだ!?”と今思いました(笑)。
そ、そうですね(笑)。でも、ライヴで歌うことで早口もより身についていくと思います。表現の面では「にゃんにゃんにゃん」などが特に顕著ですが、曲中のセクションによってニュアンスを変える歌唱力を発揮されていて。
「にゃんにゃんにゃん」はAメロとBメロ/サビの歌は全然違っていますね。またK-POPの話に戻りますけど、K-POPはグループで歌うじゃないですか。私が思うBLACKPINKの一番の魅力は4人の声が全然違うところで、それは他のグループにはない良さだと思っているんです。私はAメロとBメロで声がガラッと変わったりするのが聴いていて好きだから羨ましくて。「にゃんにゃんにゃん」は自分の中に4人くらいいるつもりで歌ったかもしれないですね。Aメロの人と、Bメロの人と、サビの人と…
それに、猫ですね(笑)。
そう! 猫もいました(笑)。そういう感覚で歌うのが、すごく楽しかったです。
違う人が歌っていることをイメージするのは簡単ですが、それを実際にかたちにするにはスキルが必要ですよね。また、「さよなら恋人」の間奏ではリーディング(台詞読み)も披露されていて。
あれはもう本当に恥ずかしくて(笑)。何回レコーディングで笑っちゃったことか(笑)。決めすぎず、抜きすぎずのバランスが難しいんですよね。レコーディングはこだわって何テイクも録れるけど、ライヴは一発勝負じゃないですか。なので、ライヴでは台詞を流そうと思ったんですよ。だけど、お客さんとしては私がしゃべるのを観たほうが楽しいだろうし、台詞をしゃべるというのは10代っぽいですよね。10代の時って、そういうエモいことをしたがる時期なので(笑)。だから、しゃべっているわけなのですが、毎回恥ずかしくて。まだ慣れていないです。
とはいえ、おっしゃるとおり、お客さんはすごく喜んでいると思いますよ。そして、『かわいくしながら待ってるね』を携えて全国を回るツアーが控えていますね。
全20本というスケジュールで、久しぶりにがっつり回ります。5周年ツアーなのでら行ったことがないところになるべく行かせもらえるようにお願いしたから、初日の岩手でワンマンというのも初めてだし、山梨とかも今までワンマンをしたことがないんです。“ここにも来てください”という声をずっといただいていたので、今回行けるのがすごく嬉しいですね。初めての方と会えるのも、いつも来てくださっている方と久しぶりに会えるのも楽しみです。『かわいくしながら待ってるね』の曲を弾き語りで聴いてもらうのも新鮮だと思いますし。ファイナルの東京公演だけバンド形態なのですが、弾き語りツアーで背負ってきたものを披露したいから、弾き語りのコーナーも作ろうと思っているんです。20本全部で一本だったという気持ちでツアーに臨みたいので、ファイナルは集大成のライヴになると思います。ぜひそれを味わいに来てほしいですね。
取材:村上孝之
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配信ミニアルバム『かわいくしながら待ってるね』2023年4月5日(水)リリース
日本コロムビア
『コレサワ LIVE TOUR 2023 らぶ、出張ツアー』
5/03(水) 岩手・盛岡CHANGE WAVE
5/04(木) 宮城・仙台Darwin
5/13(土) 兵庫・神戸VARIT.
5/20(土) 岡山・岡山MO:GLA
5/21(日) 広島・広島Live space Reed
5/28(日) 静岡・LiveHouse浜松窓枠
6/04(日) 宮崎・宮崎FLOOR
6/10(土) 熊本・熊本ぺいあのPLUS
6/11(日) 福岡・福岡ROOMS
6/17(土) 京都・KYOTO MUSE
6/25(日) 新潟・新潟ジョイアミーア
7/01(土) 愛媛・松山キティホール
7/02(日) 香川・高松DiME
7/08(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
7/09(日) 栃木・HEAVEN'S ROCK Utsunomiya(VJ-2)
7/16(日) 石川・金沢EIGHT HALL
7/17(月) 愛知・名古屋ボトムライン
7/23(日) 北海道・札幌 cube garden
7/28(金) 大阪・心斎橋BIGCAT
8/04(金) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)
※東京公演以外全会場弾語り公演、東京公演のみバンド編成公演
<チケット>
一般発売:4/8(土)10:00
https://koresawa.jp/live.html
コレサワ:大阪府出身のシンガーソングライター。中毒性のある声、POPなメロディー、日常の風景を独自の視点で切り取った歌詞が話題に。メディアには顔出しはせず、“れ子ちゃん”と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当する。コレサワ オフィシャルHP
「真っ赤な爪と牛乳 」MV
「にゃんにゃんにゃん」
【Lyric Video】
「さよなら恋人」【Lyric Video】