TENDRE『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』
ライブレポートーー観客とセッション
しながら作る、自由で、音楽の楽しさ
が詰まったステージ

『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』TENDRE
TENDRE
リハーサルから即興で「岡山に来れて嬉しい」と歌い、観客を楽しませていたのはTENDRE。今回は小西遼(Sax.Syn)と松浦大樹(Dr)の3人編成で出演となる。本編がスタートすると、「『エイトボールフェス』のチークタイム担当です、よろしくお願いいたします」と挨拶。この日のムードをガラッと変えるような、「Night & Day」で観客の心を瞬く間に惹きつける。続く「DRAMA」では、小西がシンセからサックスに持ち替えてプレイ。ジリジリと熱を帯びていくステージングに、観客も音に身を委ねて体を揺らす。
小西遼
MCでは、主催者のひとりがTENDREと同じ88年生まれで古くからの仲であること、そして改めて岡山の新しいフェスに出演できたことに感謝を伝える。そこから岡山名物のきびだんごが大好きだという話から、いつものようにゆるりとトークセッションへと移行……していきそうんなところを、TENDREが「フェスであんまり時間がないから」と制止。そのままキーボードの弾き語りで「DOCUMENT」に入ると、完璧なリズムのクラップが起こる。これにはTENDREも「岡山の人、手拍子上手いですね!」と笑顔を見せ、3人のテンションはさらにアップして一体感を増していった。
松浦大樹
やはり話し足りない……と、名残惜しそうな様子を覗かせながら「hanashi」へと繋ぎ、観客の手拍子とセッションするように、グルーヴをぐんぐん高めていくき熱気が渦巻くハイライトに。すると「ツアーに来たいな。遊び足りないな。だけど時間には逆らえない……また来ていいですか?」とリズムに乗せて歌い、歓声が湧く。ラスト「LIFE」の頃には、多幸感に満ち溢れていた。音楽を通して会話するように高め合い、ひとりひとりが自由に、自分らしく楽しむ姿が印象的だったTENDREのステージ。観客と共にライブを作り上げていく様は、音楽のもつパワーや楽しさが凝縮されていた。
TENDRE
取材・文=大西健斗 撮影=MAYUMI

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