板尾創路と松田凌が「誰も観たことが
ない舞台」に挑む 甲斐さやか作・演
出『聖なる怪物』開幕

新進気鋭の女性映画監督・甲斐さやかによるオリジナル脚本で、板尾創路と松田凌がW主演する舞台『聖なる怪物』が2023年3月10日(金)に、新国立劇場 小劇場で開幕した。初日公演前には、公開ゲネプロと囲み取材会が行われ、板尾、松田に加え、石田ひかり、莉子、朝加真由美が登壇し、公演への意気込みを語った。
甲斐にとって初の舞台作品となる本作は、『信仰心』、そして『神の存在』を問いかける問題作。 教誨のため刑務所を訪れた山川神父が、新たに向き合うことになった死刑囚・町月。 その死刑囚は自らのことを“神”と呼んでいた。 それ以来、山川の周りで不可解な出来事が起きていく。 町月の存在は、果たして“神”か、“ペテン師”か、それとも“怪物”か。 強いメッセージ性と鋭い演出で、観客の心を揺さぶる。
板尾が演じる山川神父は、感情の抑揚を抑え、常に穏やかさを漂わせる。 一方で、松田が演じる町月は、時に声を荒げ、山川神父を翻弄していく。 2人の対比と演技力が光る作品に仕上がっていた。

また、石田は、娘が行方不明となった母親の悲劇、そして母親としての苦悩を丁寧に演じて印象付けた。 莉子と朝加は、本作が初舞台。 莉子はみずみずしい演技で演じきり、朝加は山川神父に救いを求める加賀谷役で存在感を放った。
登壇者のコメントは以下のとおり。
板尾創路
甲斐さんの脚本は、小説のように面白く、最後まで一気に読んでしまいました。 普段は主演やセリフが多い作品は断ってきたのですが、これが舞台になったらすごく面白くなるだろうと感じ、出演させていただくことにしました。 普段、皆さんがご覧になる演劇とは違う作品になっていると思います。 クラシックな舞台で、あまりお目にかかったことがない幻想的な舞台です。 ぜひライブで観ていただけたらと思います。 舞台を観劇された経験がない方も楽しめる舞台になっています。
松田凌
稽古を通して、この作品の面白さを噛み砕き、紐解いてきました。 この作品は、現実から離れているかのような世界観を持っているけれども、実はすぐそばにある感覚があって、それが甲斐さんの作る唯一無二の世界だと思います。 老若男女、どなたにも何かを持って帰っていただける、誰も観たことがない舞台だと思います。
石田ひかり
最初に脚本を読ませていただいたときは、ヘビーでチャレンジングな作品だと思いました。 とても面白いけれども、とても難しい。 やりがいしか感じない脚本でした。 そして、甲斐さんの初舞台作品、そして主演が板尾さんと伺い、これは絶対に面白いものになるだろうと思いました。 今回は、役者と演出家6人のうち、3人が初めての舞台です。 それは、私たちの武器だと思います。
莉子
正直に言うと、一度読んだだけでは理解できない、難しい台本でした。 ですが、初舞台という機会をいただいた時に、難しいと感じる台本をやらせていただけるのは贅沢だと思ったので、ぜひやらせていただきたいと思いました。 今回、掛け合いがあるのは板尾さんだけなのですが、板尾さんからは具体的なアドバイスもたくさんいただき、たくさん助けていただきました。
朝加真由美
戯曲を読み、甲斐さんの世界に触れ、この作品にどうしても出演したいと思いました。 その理由は分かりません。 でも、どうしてもやりたかった。 初めての舞台出演なので、楽しまなくちゃという気持ちはありますが、楽しむにはまだもう少し時間がかかりそうです。 初日に向けて気持ちは高揚しています。

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