細田佳央太、豊原江理佳ら出演 フィ
リップ・リドリーの児童小説を白井晃
演出で8月に上演
メルセデスの幼なじみで純粋な女の子ヒッコリー役には、舞台を中心に活躍する若手実力派俳優の豊原江理佳。重要な役割を果たすことになるこの役を豊原に託した白井は、豊原が舞台で発揮するエネルギーと類稀な存在感に期待を寄せている。
メルセデスの母ロージー役には、NHK連続ドラマ小説『おちょやん』でみせた繊細な演技が注目され、映像作品と舞台作品での活躍がめざましい個性派の若手俳優・東野絢香。
さらに、物語全体を支える影のタワーの作業員(作品全体のナレーター)役は、『アルトゥロ・ウイの興隆』『バリーターク』にも出演し、白井が絶大な信頼をおく俳優・松尾諭が演じる。
ここは影のタワー、おまえの王国よ。欲しいものはなんでもあげる。
この世界はみんなおまえのもの。
You are now the Prince of Shadow Point and everything you want will be yours. This is your world.
ある日、世界は黒と白の色のない世界に。
おもちゃのロボット、ドールハウス、お菓子やチョコ……最後に欲しかったのは、「色」でした。
母ドールと父ハロルドの間に生まれた女の子ロージーと、母サンドラと父ヨゼフの間に生まれた男の子ティモシーは出会い、成長します。ロージーとティモシーは“影のタワー”が大好きでした。
ロージーとティモシーは結婚して大好きな影のタワーに暮らしています。
喧嘩をしたり、太ったり、いつしか毛が薄くなったりしながら暮らす二人。やがてロージーとティモシーの間に男の子が生まれます。名は、“メルセデス・アイス”。
時が経ち、影のタワーは汚れて朽ちていきました。
ミセス・アイスはメルセデス・アイスを溺愛し、求めるもの全て与えるようになりました。
メルセデスと隣室に住むヒッコリーは共に成長し、古びたタワーの中で一緒に遊ぶようになりますが、自分を「影のタワーの王子」だと思っているメルセデスのワガママにヒッコリーは振り回されてしまいます。
ある日、甘やかされたメルセデスを諫めたヒルダとミセス・アイスは仲違いします。この二組の家族のもめごとが、最後、タワーの大爆発へとつながっていきます……。
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