宮澤エマ、成河が息子を亡くした夫婦
を演じる ピュリツァー賞受賞の傑作
『ラビット・ホール』を藤田俊太郎の
演出で上演
また、事故を起こした高校生ジェイソンは、人気グループ「7ORDER」のボーカルで舞台等でも多くのファンを魅了する阿部顕嵐とオーディションで抜擢された山﨑光がダブルキャストで演じる。
そしてベッカとイジーの母ナットを演じるのは、数多くの演出家から厚い信頼を集めるシルビア・グラブ。『三谷幸喜のショーガール』や森新太郎演出『ジュリアス・シーザー』(21)など、PARCO劇場には欠かせぬ女優が出演する。
時代背景は、2003年以降のアメリカ。夫婦の生活を通して、2000年代初頭に私たちが何を得て、何を失ったのかを、時を超え作品が静かに教えてくれるのではないかと感じています。
世界中で、そして日本で素晴らしい上演を重ねてきた名作に演出家として挑戦できることに誇りを持って。開場50周年という節目を迎えるPARCO劇場、全国の劇場で観客の皆様をお待ちしております。
ベッカを演じます、宮澤エマです。
この作品のあらすじを端的に説明するのであれば幼い息子を事故で亡くした夫婦とその家族、加害者となってしまった青年の物語となるのだと思います。テーマの重さは分かっていたので、覚悟を持って台本を開いたのですが、いざ読み始めたら最後まで一気に読んでしまいました。
日常的な会話の中で発される痺れる台詞に胸を抉られたり、思わず笑ってしまったり、はっきりと言葉にできないような感情に心揺れたり。物凄い旅でした。これを演じるのかと思うと正直震えます。でも、悲しい物語ですが決して悲劇ではなくて前に進もうと踠く、リアルで魅力的なキャラクター達の繊細で愛おしい物語です。大きな責任とチャレンジですが、心強いキャスト、スタッフで創り上げていける事を心から楽しみにしております。
パルコ劇場に立たせて頂くのはおよそ12年ぶりで、学生時代から通い詰めていた劇場でしたので、今回再びの機会を頂けた事を心から嬉しく思います。念願の藤田俊太郎さんとの2度目の創作、また今回翻訳を担当される小田島創志くんとも心待ちにしていた再会となり、なんだか方々に再会の喜びが溢れています。また、初めてご一緒する宮澤さん、シルビアさん、土井さんも、いつか是非ご一緒してみたいと思っていたパワフルな方たちばかりで、今から気持ちが引き締まっています。個人的にはかなり久しぶりな純粋な会話劇になりますので、普段蓋をしている自分の心の奥、ドロドロしたものに勇気を持って手を伸ばしてみようと思っています。
深く傷ついたひとりの女性と、彼女に寄り添う家族の物語。私はこれは愛の物語だと思っています。劇的な展開やわかりやすい見せ場はないからこそのリアリティ。人の絆や思いやりのような、目に見えないものがそっと舞台の上に乗っているような作品になるのではと感じています。
今回、キャストもスタッフも本当に素敵なメンバーが揃っているので、大切に優しく物語を紡いでいけたらと思っております。
コロナ禍で大変な時期ではありますが、皆様もしお時間がありましたらぜひ観に来て下さいませ。劇場でお待ちしております。
まず、今回出演のお話を頂きとても光栄です。
初めてご一緒する素敵なキャスト、スタッフの方々と交わるのが今から楽しみで仕方がありません。
複雑な立場の少年という新たな挑戦、感性を研ぎ澄まし、哀しさの中に希望を見出していきたいです。
僕は異物として、この作品に飛び込んでいけたらと思います。
今回、ジェイソンを演じさせて頂きます。山﨑光です。この作品を読ませて頂いたとき、日常のどこかでありそうなことなのに、不思議と吸い込まれるように読んでしまいました。ジェイソンは未熟な人間です。そんな未熟さが彼の個性であり、良さであると感じました。僕としては三度目の舞台出演作品になります。経験が浅くまだまだですが、出演者の皆さんに食らいついていけるよう頑張りたいと思います。この作品を一緒に作り上げられることをとても嬉しく思っています。是非、ジェイソンを暖かく見守って頂けたらとうれしいです。
また素敵な作品とカンパニーに出会える予感がしています。
ユーモラスな家族の日常の会話、
その中に潜むそれぞれの悲しみや苦悩。
藤田俊太郎さんとこの才能溢れる共演者と共にどのように色づいて行くのか、
私自身もどのように色付けされるのか、とても楽しみです。
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