ハンブレッダーズが新たに4人体制で
放った『ヤバすぎるスピード』 バン
ドのロマン溢れる快作について語り合

約3年間サポートギタリストを務めたukicasterが正式加入し、新体制初の作品として3rdフルアルバム『ヤバすぎるスピード』を完成させたハンブレッダーズ。改めてピースが揃ったこのタイミングで、キャッチーなギターリフとエイトビートによるみずみずしい疾走感を追求、「いいと思う曲をただ詰め込んだらこうなった」というテンションで作り上げたアルバムについて、メンバー4人に訊いた。
――ukicasterさんは約3年間サポートメンバーとして制作やライブには参加していたので、ファンの方々にとっては既に馴染み深いんじゃないかと思います。
ムツムロ アキラ(Vo/Gt):そうですね。アルバムリリース前に今年3月のライブ映像を公開したんですけど、それを見てもメンバーみたいな感じなんですよ。何ならメンバーよりも目立ってて(笑)。
ukicaster(Gt):いや、ライブで目立ってるのはみんなが背中を押してくれるからであって、僕自身が目立ちたがり屋なわけじゃないんですけどね(笑)。
でらし(Ba/Cho):うきくんは結構動物的だよね。
ムツムロ:確かに。楽しい時はすごく楽しそうだし、何もしたくない時は何もしたくなさそう。
でらし:僕はライブ中いつもテンション100%なんですけど、うきくんのところに寄っていくと、たまにすごい顔をして弾いてる時があって。
ukicaster:それはめっちゃ集中してる時だ(笑)。
ムツムロ:でもこの3人(ムツムロ、でらし、木島)はわりと理性的だから、うきくんが動物的なのはすごくいいことだと思ってて。
でらし:そうだね。僕らもうきくんのギターに対して「うわ、おもしろっ!」ってなって、テンションが上がることも多々あるので。
――このアルバムをリリースしたあとのワンマンツアー『ヤバすぎるワンマンツアー2023』は、うきさんが正式加入してから初めてのワンマンツアーでもあるので、その時のライブも楽しみにしています。
ukicaster:『ギター』のツアーは今より感染対策が厳しい状況で、盛り上がりつつも、お客さんそれぞれの内にある熱いものを受け取ったような感じだったんです。だけどそのあとZeppでの対バンツアー(『秋のグーパンまつりZ』)が始まって、「以前の感じが戻りつつあるな」という手応えを感じられたので、ワンマンでも熱量の交換ができたら楽しいだろうなとワクワクしていますね。
――お三方から見てうきさんってどんなギタリストですか?
木島(Dr):3年前からずっと「ギター好きな子なんやな」とは思ってますね。
でらし:うん。“ギターが誰よりも好きな子”っていう印象はずっとある。
木島:いつも新しいギターを探しては、買うか買わないか迷っているんですけど、そういう感じが演奏にも出ているんですよ。
ムツムロ:フレーズはブルージーで、レッチリやガンズからの影響をめっちゃ受けてて……今の時代になかなか見ない絶滅危惧種的なギタリストというか。
ukicaster:ポルノグラフィティを好きになったのがきっかけでギターを始めたんですけど、ルーツを遡っていく中で80~90年代のハードロックに触れて、ガンズとかめっちゃ好きになったんですよ。
ムツムロ:ハンブレッダーズは2000年代以降の音楽なので、そこと合わさることの面白さはあると思うんですけど、加入した理由としては「化学反応を起こしたいから」みたいなことでは全然なくて。本当に、3年間ずっと助けてくれていたので。
――そうですよね。
でらし:今までハンブレッダーズでギターを弾いてきた人は全員かなり個性の強いギタリストなんですけど、うきくんは人柄も含めて今のハンブレッダーズに一番フィットしていると思います。
――どんな人柄でしょう?
ムツムロ:偏屈で、万人に好かれるタイプではなく、コミュニケーションにちょっと問題があり……
でらし:あと、ネット弁慶。
ukicaster:ネット弁慶ではない(笑)。でもそう言ってもらえた方が気は楽かな。取り繕わなくていいから。
でらし:僕たち的にも「根っこがちゃんと同じなんだ」と思えたことが信頼するきっかけになったところはあります。
――このアルバムの最後に入っている「光」は、アニメのオープニングテーマとして作られた曲だけど、同時にハンブレッダーズというバンドのオープニングテーマのようで。
ムツムロ:僕はヒップホップが好きなんですけど、ヒップホップのように「俺が俺が」という要素が、日本のバンドにももっとあってもいいのにってずっと思ってたんです。だからこの曲も、もちろん大学生がコピーしてもいい曲にはなるけど、俺らが歌うことでもう一つ意味を持つような“俺らの歌”にしたいなと思って。曲順が最後になったのは、曲間をすごく短くしてあるから、リピート再生をした時にすぐに1曲目のリフが入ってくるのが面白いなと思って、半分ギャグでやってます。すぐ始まるやん、って(笑)。
――こういう曲ってどういうテンションで制作するんですか? ちょっと気合いが入るのか、ナチュラルな感じなのか。
でらし:うきくんには前作の『ギター』からがっつり入ってもらってたから、「一発目だから」って切り替える必要もないのかなと思って。
ukicaster:確かに「4人でやってくぞ!」みたいな意識は特になかったですね。だけどギターアレンジは気合いが入ってたかな?
ムツムロ:俺、うきくんに「今までの人生で一番いいギターリフを弾いてくれ」って言ったしね(笑)。
ukicaster:プレッシャーかけられました(笑)。
――「光」含め、うきさんのギターに対してまず思うのは「よくもこんなにいいギターリフがどんどん出てくるな」ということで。
ukicaster:まず、どの曲もギターソロがあるんですよ。それは俺が「どうしても弾きたい」と言ってるわけじゃなくて、なんか「もっと弾け!」というモードがあったんですよね。
ムツムロ:俺、ずっとそう言ってたしね。
でらし:ギターソロはとりあえず入れとけっていう感じだったよね。
ukicaster:なので、自分の引き出しを開けて、ないものも無理やり出して。基本的には叩き台の時点で(ムツムロの作った)参考リフが乗ってるんですけど、それを整えて完成形にしていったり、全く違うものを提出したりする作業でした。
ムツムロ:その辺りは曲によりけりですけど、今回のアルバムだと「光」と「カラオケ・サマーバケーション」のリフはうきくんが一から考えてくれたものですね。うきくんに作ってもらったリフを聴いて、あまりにもギタリストギタリストし過ぎてるなと思ったら俺が「もうちょっとポップにしようよ」って言うんですよ。いつもそのせめぎ合いだよね。
ukicaster:そうそう。そんな感じでやりとりしつつ、「この曲を聴いてギターを手に取るキッズがいるかもしれない」と信じながら、「どの曲もいっぱい弾くぜ! 弾かなきゃ!」って弾きまくりました。
――でらしさんは制作中どんなことを考えましたか?
でらし:僕、『ギター』の時に思ったんですよ。みんな、そんなにベースを聴いてねえなって。結構面白いことやってたのに、ベースのことを言ってくれる人が誰もいなかったから。
ムツムロ:そんなことないよ(笑)。
でらし:いや、これは卑屈になってるわけじゃないんですよ。『ギター』では歌と自分のやりたいことを両立させようとバランスをすごく考えながらやってたんですけど、ちょっと大人になりすぎてたのかもしれないなと思って。今回のアルバムではそういうことを全く気にしませんでした。
――「才能」のベースラインは特に攻めてますね。
でらし:「才能」のテイクは自分でもすごく納得しているんですけど、さすがにちょっとやりすぎたかもしれないです(笑)。
――でも歌を邪魔しているようには感じませんでしたよ。
でらし:それはもちろんミックスエンジニアさんのおかげでもあるんですけど、「いろいろやっても多分邪魔だとは言われないだろうな」と思えたのは結構大きかったですね。「好き放題やっていいんだ」と新たな発見ができてよかったです。
――木島さんはいかがですか?
木島:僕は逆に『ギター』の時はずっとフルスロットルだったので、今回は若干引いてみました。その分、でらしとうきくんが好き放題暴れても、全体としていい感じにまとまってるんじゃないかと思います。
ムツムロ:木島さんのおかげってことですか?(笑)
木島:うん(笑)。ただ、「ヤバすぎるスピード」のラスサビの<だけどシャイな奴らが>が入る瞬間の一発とか、「いいね」の<ビビッ!と来た心に>という部分のフレーズとかはバチコーンキメた感じで。「ここはちゃんと出したい」というところは気持ちよくキメたかったので、全曲そういうところを狙いながらレコーディングした感じです。
――そこはやっぱりバンドだなと思いますね。誰かが一歩出ると誰かが一歩引いて、自然とバランスを取りにいくというか。
ムツムロ:考えながらそうしてるのか考えずにやってるのか、自分らでも分からないんですけどね。でも、一つにならない良さもあるじゃないですか。
でらし:俺もそう思う。だから俺としては「木島さん、そこまで考えなくてもいいのに」って思う部分もあるんですよ。それもそれでバンドのロマンなのに、って。
木島:なるほど。
ムツムロ:本来バンドなんてなんでもいいからね。別にどんなビートでもいいし、いい歌詞が書けても書けなくても、どっちでもいいわけで。だけどそこにこだわりが生まれるから、バンドっていいんでしょうね。

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――『ヤバすぎるスピード』はまさにそういう求めているバンドのアルバムだなと思います。
ムツムロ:なんかもう、頭を使うのをやめたのかもしれないです。正直『ユースレスマシン』の頃は、「これからこういうふうにやっていこう」という部分がまだ定まっていなかったんですよ。メジャー一発目ということで「J-POPフィールドにも行けるようにしておくか」という感じで手広くやってたんですけど、それがあんまりしっくりこなくて。もちろんいい曲はできたけど、「自分ってスーパーボーカリストでもないし、スーパーいい声しているわけでもないしな」と考えた時に、もっと焦点を絞った方がいいなと思ったんですよね。
――その流れでできたのが2ndアルバム『ギター』でした。そして、『ギター』にあった“デカい音って最高だよね”というテンションが今作『ヤバすぎるスピード』に引き継がれていますね。
でらし:そうですね。俺、『ギター』に収録されている曲だけをやるライブをやりたいなって思うくらい、あのアルバムが大好きなんですよ。
ムツムロ:僕らみんな『ギター』の曲たちは大好きだよね。だから今回のアルバムもその延長線上にあるんですけど、『ギター』の時のような「閉塞感をこれでぶち壊す!」というテーマすら今回はなく、いいと思う曲をただ詰め込んだらこうなったという感じなんです。俺、アルバムを聴いて笑ってほしかったんですよ。
でらし:「いいアルバムだね」と言われるより「スッゲーな!」って言われる方が嬉しいよね。
ムツムロ:そうそう。僕、ギターがよすぎると笑っちゃうんですけど、速弾きって面白いじゃないですか。「速い必要なんてないのに、なんでそんなに速く弾くんだろう?」って笑っちゃうし、言ってしまえば、ギターを速く弾くことって世界で一番無駄なことだと思うんです。
ukicaster:そうだね。
ムツムロ:そういうふうにフレーズ1個1個に対して「バカだな」って笑ってほしかったし、アルバムを聴き終わったあと「なんでこんなアルバムがあるの?」って笑ってほしいなという気持ちは強かったですね。だからタイトルも他の人たちはあんまり付けないような笑えるものになったし、それが今の自分たちだなっていう。
――11曲入り40分とコンパクトで、バラードが少ないのも今作の特徴です。
ムツムロ:これは完全にそういうモードでした。2022年にバラード聴いてる場合じゃないだろ!っていう。
ukicaster・でらし・木島:あはははは!(笑)
ムツムロ:今回のアルバム、エイトビートばかりなんです。それは、こないだザ・クロマニヨンズのライブを観に行ったら全曲エイトビートで、「そっか、これでいいんだ!」「俺はこれが好きだしな!」って思ったからというのもあるんですけど。
――そうなると、木島さんがどう取り組んでいったのかも気になりますね。バンドの気持ち的には「エイトビートだけでいいんだ」というモードでも、一辺倒に聞こえるのは嫌だし、何らかの工夫をしないと自分が納得できないという性格のドラマーじゃないですか。その辺りは試行錯誤されたのでは?
木島:それはもう、ずっとです(笑)。『ユースレスマシン』からずっと“アルバム内で同じフレーズはなるべく使わない”というルールを勝手に決めて、自分を追い込んだりはしてるんですけど、特に今回は『ギター』と近い温度感のアルバムだからこそ似たような感じになるのは避けたいなと思って。自分の中に1個条件付けのようなものをしながらフレーズを作っていきましたね。
ムツムロ:こないだ新曲のレコーディングをしたんですけど、やっぱり木島はエイトビートを叩くとめちゃくちゃカッコいいんですよ。
木島:盛り上がりすぎて、録り直しさせてくれへんかったもんね(笑)。
ムツムロ:「カッコいい! 1テイクでいいよ!」ってね。だから僕は人造人間を作ってる博士のような……木島はスピッツBase Ball Bearが好きでそういうドラムを叩きたいはずなのに、エイトビートが一番カッコイイドラマーにしてしまって申し訳ない気持ちが……(笑)。
木島:いや、全然(笑)。僕はエイトビートも好きだから。それにいずれ気が変わるだろうし、「違うジャンルもできるように練習はしておかなきゃ」と思いながら日々過ごしてます。
ムツムロ:今、エイトビートとうるさいギターを信じてるバンドって少ない気がするんですよ。みんなギターの歪みを落として、テンポも落として、という感じなので。
――どうして少ないんだと思いますか?
ムツムロ:俺たちはライブハウスに出て地道に活動する中で「売れてる音楽が全てじゃないんだな」という感覚を培っていったんですけど、そういう場面に遭遇する機会がないからなのかなと思います。TikTokでヒットする以外の成功例を知らない人たちが増えている気がするんですけど、それって気の毒だなと思うというか。地道にやってる方が「バンド楽しい!」って長続きできるじゃないですか。これは上から目線とかじゃなくて、そういうものを見てこられた僕たちは運がよかったなというだけの話なんですけど、その違いはすごく感じてますね。
――ムツムロさん、今作のソングライティングについてはいかがでしょう。
ムツムロ:「いいね」と「東京」の歌詞ではこの1年間ずっと思ってたことを書けましたし、この2曲を書いてるときは特に楽しかったです。
――「スクールカーストの底辺から」という部分はもはや武器にしていないし、「自分はこういう人間だから」と卑屈になっているわけでもないけど、どの曲の歌詞にも染みついているものが滲み出てはいますね。
ムツムロ:そうなんですよ。不思議なバランスですよね(笑)。
――例えば学生時代に「自分は教室の端っこにいるタイプだ」と気づいたとして、そういう性格って大人になっても意外と変わらないんだなって、日常のふとした場面で分かったりするじゃないですか。「大人になっても俺はこっち側なのか」ってびっくりすることはありませんか?
ムツムロ:びっくりはしますけど……僕、15歳で初ライブをした時に「あ、このために生きてきたんだ」と思ったんですよ。そこで「こういう瞬間があれば人にどう思われたって別にいいや」というところに辿り着いちゃったから、ネガティブな考えには全然ならないんですよね。そういう感じはメロディにも出ていると思うし、陽じゃなくて陰な感じを明るく歌ってるミスマッチさがハンブレッダーズなのかなと。……まあ普通の人はここまで考えないだろうから、こういうことを言ってる時点で、染みついてるってことなのかもしれないですけど(笑)。でも「あの頃に戻りたい」と思ったことは一度もないし、ずっと楽しいんですよね。
――「ヤバすぎるスピード」で<初めてギターをかき鳴らした あの瞬間よりも今が最高>と唄っていますしね。
ムツムロ:そうそう。
――逆に言うと、自分の居場所だと思える音楽に出会えた瞬間って、一人の人間の一生の支えになり得るくらい、インパクトが大きいということじゃないですか。それなのにハンブレッダーズが<あの瞬間よりも今が最高>と言えるのはなぜなんでしょうね?
ムツムロ:え、なんでだろう? ……楽しいからじゃない?(笑)
木島:確かに、楽しいよね(笑)。
でらし:嫌なことをやってないから楽しいんだと思う。「もっとこういう曲を作ってください」みたいなことを(スタッフから)言われたこともないし、僕らが好きでやっていることに対して、「面白い」と思って、ついてきてくれるお客さんがいるのもめちゃめちゃ大きいと思います。
ムツムロ:そうだね。あと、メンバーが脱退したりしても、ずっと現役でやってきたことが強い芯になってるというか。どんな逆境でも続けていたら結局昔のことになるし、それが伏線になっていくんだなと最近肌ですごく感じてます。だから「なんでずっと“今が最高”なのか」に対する答えは「続けているから」ですかね。
――なるほど。
ムツムロ:バンドに限らず、みんな毎日つらい思いをしながらでも頑張って生きてるわけじゃないですか。だから再結成や活動再開が必要以上にもてはやされているのを見ると正直「なんで?」と疑問に思うし、ずっと続けているバンドの方が絶対に面白いじゃん、そういうバンドに人生預けたいな、って俺は思います。それこそ対バンツアーに出てもらったKANA-BOON、ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)、ブルエン(BLUE ENCOUNT)もずっと続けているバンドなんですよ。
――確かに。そうなると、彼らのライブを観て得たものもあったのでは?
でらし:たくさんありましたね。ブルエンとのライブはこれからなんですけど(※取材時)、KANA-BOONもヤバTも「俺がリスナーだったら絶対についていくだろうな」っていうライブだったんですよ。俺たちも、観てくれた人が「こういうライブをしてたらこのバンドは絶対に大丈夫だろうな」と思えるようなライブをちゃんとやっていかなきゃと思いましたね。
――逆境と言えば、でらしさんがコロナに感染した時、3ピース編成でフェスに出演していましたよね。あのライブにはどういう気持ちで臨んでいたんでしょうか?
ムツムロ:気持ち的には通常営業だったよね。
木島:そうだね。
ムツムロ:あ、でも、うきくんはその時まだサポートメンバーだったのか。
ukicaster:そうだね。だけどあの時は自分に向く眼差しもちょっと違ってた気がするし、別にサポートとか関係ないなって改めて思ったというか。 いろいろな人にも協力してもらって背負うものを感じながらライブしてたし、「何があってもやっていくぞ」という意識は強くなりましたね。
――私は『SWEET LOVE SHOWER 2022』でのライブを観たんですが、3ピースでもハンブレッダーズのライブから受け取る感情は変わらないなと思いました。素晴らしかったです。
ムツムロ:いやー、そう言ってもらえるほど、でらしが……(笑)。
でらし:(どんどん俯いていく)
――いや、そういう意味ではなくて、もちろん4人揃っているのが最高だという前提ありきですよ。それでも3人でライブに出るというのもまた、“続けていく”ということなんじゃないかなと思って。
ムツムロ:本当にそうですね。今までずっと「置かれた条件下でベストを尽くすのがバンドでしょ」と思いながらやってきたから、自分らの中には出ない選択肢なんてなかったんですよ。サポートを入れることもできたと思うけど、「いや、3人でやるっしょ」って。
木島:(ムツムロがベースを)弾けそうやったしな。
ムツムロ:そうそう。
でらし:その考えで行くと、今後ムツムロさんが出られなくなる可能性もゼロじゃないわけで。それでもライブができるように、今からボーカルの候補者をリストアップしといた方がいいのかもね(笑)。
ムツムロ:そこはお前らが歌ってくれよ(笑)。

取材・文=蜂須賀ちなみ 撮影=高田梓

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