信の激動の人生を辿る『キングダム展
』大阪で開催中ーー400点以上の直筆
原画、約20点の書きおろしイラストな
ど展示の様子を大放出

キングダム展 -信- 2022.10.14(FRI)〜12.11(SUN)グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル
10月14日(金)、グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタルにて、『キングダム展 -信-』が開幕した。同展では作者全面監修のもと、主人公である信にフォーカスを当て、第1話「無名の少年」から第438話「雄飛の刻」まで、単行本40巻までのストーリーで起きる仲間や敵との出会いと別れ、そして信の成長といった「信の物語」を生原画とグラフィックで再構築。400点以上の直筆生原画や、同展のために描きおろされたイラスト約20点を展示する大規模原画展となる。名古屋・東京・福岡会場に続き、今回大阪に巡回した同展覧会。大阪会場から展示される新作もあり、ファンにはたまらない内容となっている。緻密に描かれた原画の美しさと迫力に圧倒されること間違いなしだ。
描きおろし約20点を含む、原画点数約400枚を展示
『キングダム展』 (c)原泰久/集英社
原泰久作の漫画『キングダム』は、紀元前・中国春秋戦国時代の中国を舞台に、類いまれなる武力を持つ戦災孤児の主人公・信が、中華統一を目指す秦の若き王・嬴政のもとで天下の大将軍を目指すストーリーの本格歴史大河コミック。2006年9月より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載を開始、連載16年目の現在は既巻66巻で累計発行部数9,200万部(電子版含む)を突破。
『第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞』の受賞やTVアニメ化・劇場版実写映画化もされ、大ヒットを記録している。2023年には帝国劇場、梅田芸術劇場ほかで舞台『キングダム』を上演することも発表された。さらに、ビジネス書として多くの会社員や起業家の心をも掴んでいる。同展は全14章+エンディングで構成。展示は第1話から順に、物語の時系列で進んでいく。
第0章 無名の少年
第0章 無名の少年 展示風景 (c)原泰久/集英社
戦災孤児として田舎に暮らしていた少年時代の信と親友の漂が「天下の大将軍になる」という夢を語る場面や、漂との別れの場面、力強く歩みを進める信の姿を展示。書きおろし作品も6点展示されている。
第1章 蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い
続く第1章は、信の初陣となった戦場場面を、展示室の壁全面を使いダイナミックに再現。まるで自分も兵に囲まれているような感覚に陥る大迫力の展示内容だ。
第2章 秦の怪鳥
第2章 秦の怪鳥 展示風景 巨大描きおろし (c)原泰久/集英社
通路を曲がると「ココココ」という王騎の笑い声が目に飛び込んでくる。信にとっても、物語にとっても重要な役割を果たす秦の将軍、王騎との出会いを、高さ約3m、横幅約1.5mという巨大な描きおろしパネルを用いて、信と同じように見上げる形で再現している。
第3章 馬陽(ばよう)防衛戦
第3章 馬陽防衛戦 展示風景 (c)原泰久/集英社
飛信隊の誕生と信の活躍、龐煖襲来による仲間の死など、戦場での場面を立体的な造作を交えて展示。空を飛ぶ信の雄々しい姿にハッとする。
第4章 王騎と龐煖
第4章 王騎と龐煖 展示風景 (c)原泰久/集英社
因縁のふたりが激突する場面を中心に構成した第4章は、闘志に燃えた真っ赤な壁面が見る者の気持ちを高揚させる。名場面の「天下の大将軍ですよ」の原画も展示している。
第5章 受け継ぐ者
第5章 受け継ぐ者 展示風景 (c)原泰久/集英社
そして偉大な王騎が最期を迎える。ごくシンプルな展示装飾で、原画をじっくりと観せる。王騎が亡くなった時の信の涙を描きおろし原画で表現。信の悲しみと想いを感じる筆致の強さと精密さを目撃してほしい。
第6章 大将軍を目指す者たち
第6章 大将軍を目指す者たち 展示風景 (c)原泰久/集英社
王騎の死以降、頭角を表し始めた信と王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)。「大将軍を目指す者たち」が登場し、その新しい力を思わせる躍動感のある展示になっている。
第7章 山陽攻略戦
第7章 山陽攻略戦 展示風景 (c)原泰久/集英社
主要地「山陽」を賭けて、激突する秦国と魏国の戦いの山陽攻略戦を振り返る。秦の総大将・蒙驁(もうごう)vs魏の大将軍・廉頗(れんば)、信vs魏国の武将・輪虎(りんこ)の戦いを、グラフィックたっぷりに表現。また単行本22巻の表紙にもなっていた、信が羌瘣を見つけて抱きしめる場面の原画も。情景が浮かぶ雨音のBGMが流れる中で、展示に没入してほしい。
第8章 函谷関(かんこくかん)の戦い
第8章 函谷関の戦い 展示風景 (c)原泰久/集英社
魏・趙・韓・燕・楚の5国が合従軍となり秦に攻め込む函谷関の戦いでは、それぞれの武将同士の戦いを原画と巨大グラフィックでダイナミックに展示。楚の武将・汗明vs秦の武将・蒙武戦のコーナーでは、会場に流れる汗明の太鼓の音が躍動感と高揚感を高める。
第9章 大炎
第9章 大炎 展示風景 (c)原泰久/集英社
「火を絶やすでないぞォ」が名言で、信にとって初めての戦場での指揮官であり大将軍・麃公(ひょうこう)。趙の宰相・李牧の計略で命を落とした麃公の想いを信に語り継いでいる場面が、燃えさかる炎のグラフィックを用いて展示されている。
第10章 蕞(さい)の攻防
第10章 蕞の攻防 展示風景 (c)原泰久/集英社
麃公が敗れた報を受け、本作のもうひとりの主人公である嬴政(えいせい)は最後の戦場となる南道にある城・蕞へ向かう。兵力を失い降伏寸前だったところ、山の民の援軍がやって来たことと徹底した情報統制で、見事李牧に勝利した。「第10章 蕞の攻防」は、その壮絶な戦いを大迫力で感じられる章となっている。
第11章 呂不韋(りょふい)の問い
第11章 呂不韋の問い 展示風景 (c)原泰久/集英社
ここからは、同展覧会のオリジナル展開となる。信と嬴政の前に立ちはだかり、中華統一を目指すふたりを「下らぬ」と真っ向から否定する呂不韋の存在を、原画10点と描きおろし1点で表現する。
第12章 人の本質は光
第12章 人の本質は光 展示風景 (c)原泰久/集英社
「呂不韋の問い」に嬴政は「人の本質は光だ」と告げる。同章では、嬴政がその考えに至った経緯を広い空間で再現。趙で人質生活をしていた嬴政の脱走を命がけで救った闇商人の女頭目・紫夏や、義弟の成蟜など、自分の中心にある「光」を輝かせ夢を託して散った仲間たち、そして信の存在の大きさが感じられる章となっている。
第13章 雄飛の刻
最終章では、描きおろし2点を含む原画9点を展示。国内を統治し中華統一への一歩を踏み出した嬴政と、嬴政の「金剛の剣」となり「天下の大将軍」への夢に向かって走り出した信のこれからを象徴的に表現。第1話の冒頭に登場した、信の未来の姿を描いたカラー原画も見逃せない。
エンディングは、4Fナレッジシアターで
(c)原泰久/集英社
第1会場を出ると、数百名を超える『キングダム』の登場人物名鑑がズラリ。お気に入りのキャラを探してみるのも良いだろう。
再入場券をもらい、第2会場の4Fナレッジシアターへ
そしてスタッフから「再入場券」を手渡される。続きは4Fの第2会場のナレッジシアターで展示されているためそちらへ向かう。
毎週水曜日は、山の民ウェンズデー
ナレッジシアターに入ると、「山の民ウェンズデー」のフォトスポットが! これは山の民ウェンズデー開催日(11月23日を除く毎週水曜日)に現れるもので、一緒に記念撮影ができるので、水曜日はぜひ楽しんでほしい。
毎週平日水曜に「山の民ウェンズデー券」で入場すると「山の民」のお面がもらえる
なお、山の民ウェンズデー開催日に「山の民ウェンズデー券」で入場すると、特典として「山の民のお面(3種のうちランダムで1種)」がプレゼントされる。
大阪会場から展示の新作や、ネームなど貴重な展示が多数
エンディング 展示風景 (c)原泰久/集英社
エンディング 展示風景 (c)原泰久/集英社
第2会場では、作者描きおろしの同展キービジュアルのカラー原画をはじめ、単行本の表紙カラー原画、ネームやラフスケッチ、『キングダム』の構想ノートなど、貴重なアイテムの数々が展示されている。
エンディング 展示風景 (c)原泰久/集英社
特に、作者にとって印象的なシーンやコマ割りを作者のコメントつきで展示しているコーナーは作者の意図や想いを知ることができて興味深かった。また、約3mにも及ぶ大型新作「馬上の信」が大阪会場から登場。これは絶対に見逃せない。
展覧会公式ショップ「奇貨居くべし」、CAFE Lab.とのコラボメニューも充実
(c)原泰久/集英社
(c)原泰久/集英社
そして展覧会公式ショップには展覧会オリジナルグッズがズラリ。図録やTシャツ、ポスターをはじめ、ペンケースやネクタイ、ランダム商品、キャラクターにちなんだアイテムなど、ファンにはたまらないものばかりだ。
ナレッジキャピタル隣のCAFE Lab.ではコラボメニューも期間限定で登場 (c)原泰久/集英社
人気キャラにちなんだコラボメニュー (c)原泰久/集英社
さらに第1会場の隣にあるCAFE Lab.では、展示期間中限定でコラボメニューが登場。信、蒙恬、桓騎、王騎、騰といった人気キャラにちなんだドリンクやフードメニュー、「麃公の呑兵衛セット」やビールなどのお酒メニューも。こちらも併せて楽しんでみてはいかがだろう。
『キングダム展 -信-』は、グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタルにて12月11日(日)まで開催。11月11日(金)からは一部カラー原画の展示替えもあり。ぜひ大迫力の『キングダム』の世界へ飛び込んでほしい。

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