田中圭ら出演、栗山民也演出の『夏の
砂の上』ほか松田正隆の傑作三選を収
録した書籍が発売

早川書房が、2022年10月18日(火)に「日本の現代演劇の精髄」と称される、松田正隆の傑作三選『松田正隆I 夏の砂の上/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁』を発売する。
「ハヤカワ演劇文庫」というレーベルは、早川書房の創業の根幹とも言える「演劇」に特化した演劇専門レーベル。普段手に取りにくい戯曲という文芸作品を、少しでも読者の手に取ってもらえるよう出版している。国内外の名作戯曲を刊行し、本書が51冊目となった。
本書には、11月3日(木・祝)~ 11月20日(日) 世田谷パブリックシアターにて(全国巡演あり)上演される『夏の砂の上』(演出=栗山民也/出演=田中圭ほか)、『坂の上の家』、『蝶のやうな私の郷愁』が収められている。日常の裂け目から、生と死、都市の記憶が滲みだす、松田正隆の初期傑作3篇となる。
【あらすじ】
坂にへばりつく家々が港を臨む、ある地方都市。職を失い、妻に捨てられた治と、その姪の優子。渇きや痛みを抱えた二人の共同生活を描く読売文学賞受賞作『夏の砂の上』。
大水害で両親を失った三兄妹。淡々とした台詞から一夏の情景が浮かび上がる『坂の上の家』。
台風が近づくある夕方、アパートの一室で暮らす夫婦の二人芝居『蝶のやうな私の郷愁』。

<著者・松田正隆 紹介>
劇作家、演出家。1962年、長崎県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒業。90年、「時空劇場」を設立。97年に同劇団を解散後は、2003年より演劇の可能性を模索する集団「マレビトの会」を結成。12年より立教大学現代心理学部映像身体学科教授。『坂の上の家』(93)でOMS戯曲賞大賞、『海と日傘』(94)で岸田國士戯曲賞、『月の岬』(97)で読売演劇大賞作品賞、『夏の砂の上』(99)で読売文学賞戯曲・シナリオ賞をそれぞれ受賞。その他の主な作品に『紙屋悦子の青春』(92)、『声紋都市―父への手紙』(09)、『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』(10)、『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(12)、『長崎を上演する』(13-16)、『福島を上演する』(16-18)、『シーサイドタウン』(21) などがある。

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