殺人事件の冤罪被害者が“人生を逆転
させていく”12年を追う ドキュメン
タリー映画『オレの記念日』公開が決

ドキュメンタリー映画『オレの記念日』が10月8日(土)東京・ポレポレ東中野を皮切りに、全国順次公開されることがわかった。
『オレの記念日』は、冤罪により殺人犯とされ、無期懲役判決を受けて29年間獄中で過ごした桜井昌司さんの姿を追ったドキュメンタリー映画。 桜井昌司さんは、1967年8月に茨城県利根町布川で発生した強盗殺人事件、通称“布川事件”で逮捕され、長時間に及ぶ取り調べの末に虚偽の自白をさせられ、物証がないまま検察に起訴された。1978年無期懲役判決が確定し、29年の獄中生活を経て仮出獄。2009年12月再審開始が決定し、2011年5月24日に無罪が確定している。その後、桜井さんは2021年には勝てないと言われ続けた国家賠償裁判での完全勝利など、次々に人生を逆転させていく。2019年には末期ガンにより「余命1年」と宣告されたが、食事療法などを続け、現在も精力的に全国を駆け巡っている。
『オレの記念日』では、『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』『袴田巖 夢の間の世の中』『獄友』などで冤罪被害者を被写体に描き続けてきた金聖雄監督が、桜井さんの姿を12年間にわたって追っている。作中では、不幸を喜びに変える桜井さんの“超ポジティブな生き方”が映し出されているという。
(c)Kimoon Film

(c)Kimoon Film
(c)Kimoon Film
(c)Kimoon Film

金聖雄監督のコメントは以下のとおり。
金聖雄(監督)
金聖雄監督
魔法の言葉
「冤罪で捕まって良かった!」
「どんなに辛いことや苦しいことがあったとしても、それを喜びに変えられるのが人生だ」
桜井昌司さんが言い放つ言葉には不思議な力がある。どう言えばいいのだろうか、笑った後で深く考え納得させられる。そしていつの間にか自分もがんばろうという気持ちになれる。桜井さんは私たちの想像が及ばないような壮絶な人生を経験している、にもかかわらず苦しみや絶望を決して語らない。だからこそ彼の生き方や一言ひとことは軽やかで重く、誰の心にも響くのかもしれない。
冤罪被害という絶望的なテーマの中で、私が映画を作りながら希望を見出していくと言う不思議な感覚を、ぜひ映画を観ることで体感してほしい。きっと誰もが一歩踏み出す勇気をもらえるだろう。
金聖雄
『オレの記念日』は10月8日(土)よりポレポレ東中野にてロードショー/京都シネマ、大阪・第七藝術劇場、神戸・元町映画館ほか全国順次公開。

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