FINLANDS、10周年記念ツアーに先駆け
て2ヶ月連続配信リリース 第1弾は「
like like」
氷いっぱいの白い発泡スチロールの中にオレンジ色の魚が目一杯に入っていた。
ただ立ち止まって見つめて光に反射して煌めいている魚たちの鱗は綺麗だなぁ。と思った。
そう思った途端に死んでいる魚を見て綺麗だなぁと思うことは残酷だなぁと下手に心が痛んだ。
いや、痛むべきだ。と思ったけれど痛まなかったが正解だ。
残酷だな。と思いたい。
でも思えない時がある。
悲しい。と思いたい。
でも悲しめない時がある。
楽しかった。
その中身が哀れな時がある。
感情と言葉は別の訳し方が存在する時がある。
英語の授業で一番最初に習った動詞は「like」だった。
「私はりんごが好きです」
「私はあなたが好きです」は「私はりんごが好きです」と同じ英文にはならない。
それでも、たまらなく同じ動詞で誤魔化したくなる時がある。
「私はあなたが好きです」が「私はりんごが好きです」と同じであればいいのに。と何度も思う。
誤魔化せない like はとても悲しい気がする。
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