珠城りょう、宝塚退団後初の主演で挑
むのは上海の薔薇と呼ばれたダンサー
 舞台『マヌエラ』の上演が決定

2023年1月に東京・大阪にて、PARCO PRODUCE 2023『マヌエラ』が上演されることが決定した。
1999年1月、天海祐希主演で上演し好評を博した本作を、この度、24年ぶりに珠城りょう主演でおくる。
脚本は、「金曜日の妻たちへ」「男女7人夏物語」「29歳のクリスマス」、大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」など、今でも残る数々の名作テレビドラマ、映画のシナリオを手掛けた鎌田敏夫。演出は、俳優として存在感を放ちながら演出家としても数々の受賞歴をもつ千葉哲也、音楽はこれまでに200作品を越えるオリジナル・ミュージカルの作曲を手掛けてきた玉麻尚一、振付はミュージカル俳優でありながら演出・振付などでも引く手あまたの本間憲一といった豪華スタッフが集結し、鎌田が23年前に手掛けた脚本を、DANCE ACTとして新たに甦らせる。
本作は、第二次世界大戦直前の上海を舞台に、実力と美貌とを武器に生き抜いたダンサー・マヌエラの力強い姿を鮮烈に描いた物語。
主人公のマヌエラを演じるのは、宝塚歌劇団入団からわずか9年という早さでトップスター就任を果たし、2021年8月の退団まで月組を牽引してきた珠城りょう。退団後、初主演舞台となる本作で、激動の人生を生き抜いた実在のダンサーを演じる。
そして、和田海軍中尉役には舞台初挑戦となった『魔界転生』でもその存在感を遺憾なく発揮した渡辺 大、パスコラ役には本格的な舞台は初出演となるお笑いコンビ「パックンマックン」のパックン、チェン役には数々の舞台であらゆる役柄を演じ、若手実力派代表とも言われる宮崎秋人、村岡部長役にはミュージカル界をリードしてきた実力派の宮川 浩といった顔ぶれが揃った。
(上段左から) 渡辺大、珠城りょう、パックン(パックンマックン) (下段左から) 宮崎秋人、宮川浩
24年の時を経て、新たに創造される名作の世界を、劇場で堪能しよう。
【ストーリー】
永末妙子(珠城りょう)はSKDで将来を期待されながらも、上海に駆け落ちし、生きていくためにダンスホールの踊り子となった。そこで、かつてムーラン・ルージュのスターであったパスコラ(パックン)に見いだされ、国籍不明で美貌の一流スターダンサー”マヌエラ”が誕生する。時は第二次世界大戦前夜。日本海軍士官として上海に滞在する和田(渡辺 大)と惹かれ合いつつ、反発するふたり。妙子が街中で出会った、追われる青年チェン(宮崎秋人)やクラブに出入りする怪しい貿易商の村岡(宮川 浩)など、マヌエラを取り巻く人々も時代の波の中でうごめきながらそれぞれが確かに上海に 生きていた……。

脚本:鎌田敏夫 コメント
ダンス・ダンス・ダンス
これは、踊ることで多くの人を魅了した、実在の日本人女性の物語です。彼女の生きた上海は、ニュ-ヨ-クの摩天楼にも匹敵する大都会でした。富と貧困、売春、殺人、麻薬、上海にはないものはない、そう言われていた時代でした。 その上海で、マヌエラは.踊ることで人々を魅了したのです。踊りは、心にあるものを肉体の動きで相手にぶっつけていく。ダンスを通して自由を求めた。それが、ミス・マヌエラの物語です。
演出:千葉哲也 コメント
『マヌエラ』は1999年にストレートプレイとして上演されました。
そして今回は、音楽? ダンス? 劇として蘇ります。初めましてのキャスト&スタッフ。何よりストレートプレイ以外で初めての演出。初めてばかりで緊張感漲ると言いたい所ですが、何と言っても、素晴らしいキャスト&スタッフ!初めてづくしが逆に心地よささえ感じております。いつだって物作りは初めてづくし……。気取らず、飾らず、いつも通りの稽古場の雰囲気で 『マヌエラ』が素敵に立ち上がる事を信じております。
珠城りょう コメント
この度、『マヌエラ』で主演を務めさせて頂くことになりました。
この1999年初演の作品をどの様に現代に落とし込んでいくのか、そして第二次世界大戦直前のしかも上海という特殊な場所で一人生き抜いた、「マヌエラ」と呼ばれる強くて美しい女性の生き様をどう描くか、演出の千葉哲也さんや共演者の皆様と一緒に私も楽しみながら作っていきたいです。最高の作品を皆様にお届け出来ます様、心を込めて努めて参りたいと思っております。
渡辺 大 コメント
約20年前の大作に参加させていただくことになり、ドキドキしながらもワクワクしております。
去年初めて舞台に立たせていただき、またこのような機会を頂けたことに感謝です。
当時の上海は激動の時代で、昔、舞台で『上海バンスキング』を見たのがとても印象に残っています。
混沌とした世の中で生きる、むきだしの人間味がこの時代、この作品の魅力だと思います。
珠城りょうさんとは初共演で、これから稽古を積んで一緒に素敵な作品に仕上げていきたいと思います。
沢山の人に見て頂けるように頑張ります。
パックン(パックンマックン) コメント
父がアマチュア劇団の演出家だった僕は、物心がついた時から演劇に浸っていました。6歳の初舞台から20年後に、 プロ俳優になる夢を胸に日本の芸能界に挑戦した。それから25年間はほぼ演劇無し。お笑い芸人やコメンテーターなどの長い「寄り道」を歩んできましたが今回、本拠地に戻るチャンスに恵まれ、心から感謝しています。役は非常に難しいが、マヌエラの美しいストーリーと深いメッセージをみんなに届けることができたら幸いです。
宮崎秋人 コメント
どこの国の人間か。そう問いかけられたら自分は「日本人です」と何も考えずに答えるでしょう。でも、ちゃんとした理由もなく「ただそうだからそう。だって国籍が」というだけ。
上海のフランス租界が舞台となるこの作品では、自分が何者であるかということを考えさせられる作品でした。
戦争というと戦地のことや、政治のことにフォーカスして考えてしまいますが
この作品はそんな時代に生きる人々の夢、恋、矜持が軸に描かれていると思います。
未体験の挑戦も待っているこの作品に全力を尽くします。
宮川 浩 コメント
村岡部長という役どころ、久しぶりの和もの、和名で、本当ならドキドキワクワクなのですが、背景には戦争、阿片等々……。この『マヌエラ』の台本を読んでまず感じたことは、頭で理解するものではないなと。実際に動き演じながら妙子(マヌエラ)の思いや強さ、自分を含め登場人物の居方、人物像、世界観がわかっていくのだろうなと。そういう意味で、稽古、本番が楽しみでなりません。戦時下の上海という町の陰と陽、光と影の中で、妙子(マヌエラ)の信念と生きる力と愛を感じ取ってもらえたらと思います。

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