ONEW(SHINee)、約4年ぶり来日&日
本1stソロアルバム『Life goes on』
発売記念イベントで見せた温かで柔ら
かい素顔

J-WAVE(81.3FM) 「STEP ONE」 ✕ ONEW 『Life goes on』 発売記念スペシャルトークイベント

2022.7.4 ヒューリックホール東京
SHINeeのリーダー、オンユ(ONEW)が、7月6日に日本1stソロアルバム『Life goes on』をリリースした。オンユという芸名は韓国語で“温かで柔らかい”という意味を持つが、その名の通り、彼は温かな笑顔と柔らかな歌声の持ち主だ。5月18日にアルバムから小田和正のカバー曲「キラキラ」が先行配信されたとき、その柔らかで美しい歌声に最初に反応したのが有線放送で偶然その歌声を聴いた人たちだった。オンユのことをまったく知らない層からの反響が示すように、唯一無二の歌声は癒しそのもので、多くの人の心を捉える。こんな声質のボーカリストは、なかなかいない。また、韓国でオンユの歌声はよく「口から音源」と言われるが、これは生で歌ってもまるでCDのように完璧という意味。素晴らしい歌声に加えて、スキルも高いボーカリストなのだ。
そんなオンユが、J-WAVE『STEP ONE』とコラボした『J-WAVE(81.3FM) 「STEP ONE」 ✕ ONEW 『Life goes on』 発売記念スペシャルトークイベント』に登壇。兵役とコロナ禍のために、なんと約4年ぶりの来日となったが、ふんわりとした笑顔で「ただいま」と告げたオンユは、「久々だから、めっちゃ緊張する」とそわそわした様子。韓国と違ってまだイベントで観客が声が出せない状況を知ると「え~、だめですか?」と招待された約400名のファンを前に残念がったていた。本イベントでの発言から、アルバム『Life goes on』の内容を見ていこう。
■『Life goes on』というアルバムには、これまでどう生きてきたのか、そしてこれからどのよういに生きていくのかという意味も込められている。
※オフィシャル提供画像
アルバムタイトル『Life goes on』の意味を「最近、小さくても幸せな気分を持つことが大切だと思ったんです。人生は流れていくものですけれども、皆さんが僕の姿を見たときに小さな幸せを感じてくれるように、自分の人生の中での幸せを探してほしくて『Life goes on』というテーマを決めました」と説明。韓国では2018年頃、村上春樹のエッセイに出てきた「小確幸=小さいけれど確かな幸せ」という言葉が大ブームになったが、その考え方に多少なりとも影響されているのかもしれない。
アルバムのリード曲「Life goes on」の中の印象的な歌詞を訊かれて《じゃあまたね》という言葉を挙げたが、「特別な言葉じゃないけれど、それぞれが幸せに生きて、また会ったときに幸せな気持ちになれる…という捉え方ができるところに惹かれました。韓国語だと“タウメ ト パ”とか、“チャルガ”とか、“アンニョン”というのが近いかな?」という。そして、「『Life goes on』というアルバムには、これまでどう生きてきたのか、そしてこれからどのよういに生きていくのかという意味も込められています。僕と皆さんもつながって来てきましたし、これからもつながっていくということを表現したいと思いました」という話も。
「Life goes on」を直訳すれば、“人生は続いていく”だ。「これまで僕はカッコいい姿や、一生懸命踊る姿を見せてきましたが、このアルバム『Life goes on』では、もっと別の面…、僕の率直で正直な姿や、のんびりした部分を見せたいと思っています。そうやってうまくつながっていくんだと思います」と語ってくれたが、人生にも人間にもさまざまな面がある。今作『Life goes on』でオンユが見せたかったのは、まさしく彼の名前のような姿なのだろう。
■「キラキラ」「鱗(うろこ)」「Everything」「やさしいキスをして」、カバー曲4曲をオンユが解説
※オフィシャル提供画像
アルバム『Life goes on』には6曲のオリジナル曲と、4曲のJ-POPカバーが収録されている。カバー4曲は、6月1日に『Who sings? Vol.1』というデジタルEPとして配信リリースされ、冒頭にも触れたように話題となった。各曲について、オンユが答えてくれた。
小田和正の「キラキラ」は、「自分で選んで収録した曲です。もともと小田和正さんがとても好きで、ずっと聴いてた曲なんです。小田さんの魅力は、やっぱり声ですよね。すごく綺麗で、爽やかな声で。“僕が唄えるのかな?”と悩みもしたけれど、挑戦してみました」。秦 基博の「鱗(うろこ)」は、「プロデューサーさんが勧めてくれたのですが、聴いたときすぐに、“えっ、これやる!”と思いました。この曲はきっと、僕にぴったり……合いそうだと直感しました」という。そしてMISIAの「Everything」は、「本当に心に深く響いた曲です。最初に聴いた印象よりも、自分で歌ってみたら深い表現があって。MISIAさんは言葉では表現できないくらい、すごい方だと思いました」といい、DREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」は「女性が歌っている曲ですが、僕にぴったりでしたね(笑)。この曲も聴いた瞬間に“あっ、これだ”とピンときたんです。特別な感じがしたし、“僕が歌ったらどんな感じになるんだろう?”と思いました」という。
カバーの準備は、なんと5年も前から行っていたという。今回リリースされた4曲以外にも仮レコーディングした曲があったのだとか。配信EPは『Who sings? Vol.1』というタイトルだったので、今後Vol.2、3と続編が出ることを期待したい。
■久しぶりの日本を満喫、「今までは仕事だけでどこかに行ったことがなかったので、いろいろと調べて出かけてみたい」
※オフィシャル提供画像
近況を訊かれて、「ゴルフを始めた」と明かしたオンユは、「ゴルフって止まっているボールを打つのに、毎回同じようにはいかない。自分との闘いですよね。そこも『Life goes on』と似ていますね」と笑い、SHINeeメンバーのミンホに「日本のゴルフ場、いいよ」と勧められて、イベント前日に日本でもゴルフに行ったという。その時のスコアは「104」。手のひらに豆ができるほど熱中しているようだ。
また、「食べ物はすべて美味しいですけれど、知り合いから日本で一番人気だという焼き鳥屋さんをきいて行きました。ももと、レバーが好き!」というオンユは、タレよりも塩派のよう。また、「Life goes on」のミュージックビデオ撮影で訪れた沖縄では、「ゴーヤチャンプルーと海ぶどうを食べました」と、久しぶりの日本を満喫している様子。「今までは仕事だけでどこかに行ったことがなかったので、いろいろと調べて出かけてみたい」と意欲的。宣言通り、新大久保や六本木の飲食店で食いしん坊オンユの目撃情報が上がっているが、日本滞在中にたくさんの美味しいものと出会って、小さな幸せを感じてほしい。
撮影=大橋祐希
アルバムをリリースした後は、7月8日の日本武道館を皮切りにツアー『ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 ~Life goes on~』がスタート、9月11日の国立代々木競技場 第一体育館での追加公演まで続く。代々木体育館は、SHINeeが日本デビューを発表した思い出の場所だ。「代々木体育館にひとりで立つなんて、想像もしていなかった」というが、「今まで待っていてくれて本当にありがとうございます。頑張りますので、よろしくお願いします。少しでも皆さんが幸せを見つけてくれたら嬉しいなと思っています。愛してます」と最後にファンにメッセージを送った。
取材・文=坂本ゆかり 撮影=大橋祐希
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