BRADIO ファンと共に作る全員参加型
のお祭りライブ、初の野外ライブツア
ーに向け緊急企画会議を開催

2022年9月、最強のファンキーパーティーが西と東の野音を熱く盛り上げる。BRADIOがおくる初の野外ライブツアー『BRADIO “FUN”TASTIC FESTIVAL 2022 ~野音 de OH!祭り~』は、9月4日・大阪城野外音楽堂、9月10日・日比谷野外大音楽堂の2Days。まだまだ暑い残暑の季節に、“お祭り”というテーマのもと、バンドは様々なおもてなしを用意して、開放的な楽しみに飢えている音楽ファンを待っている。ファンと共に作る全員参加型のお祭りライブへ臨む、3人の意気込みを訊こう。
――ついに待望の野音ツアーが決定しました。
真行寺貴秋(Vo):入魂度合いが、いつもとはまた違いますね。2本しかないので、集中できるというか。
――昨今、ライブを取り巻く状況も、徐々に良くなってきて。この2本は、今まで溜め込んだものを爆発させる起爆剤になるんじゃないかと思ってます。
大山聡一(Gt):もうそろそろ、難しいことを考えるのは嫌だなという気持ちが、シンプルにありますね。この2年半、みんなで考えたじゃないですか。でも結局答えがないから、ため息ばかり出るみたいな、それはしょうがないと思うんですけど、でもやっぱり、“楽しいことを楽しくやって楽しいって最高じゃん?”みたいなことを、僕らはやりたいので。もちろんいい音楽があって、いいエンタテインメントがあって、というのは前提なんですけど、それ以前に…テーマを“祭り”にしたのも、祭りがあるというだけで意味もなく楽しい、みたいな、あの感覚を忘れちゃいけないよなという気持ちがすごくあって、そういう日にしたいなと思ってます。
――はい。なるほど。
大山:我々もそうですけど、お客さんも、地元の祭りに行くような感覚で、夏の一コマみたいな楽しい1日になったら最高だなと思いますね。あと、単純に、BRADIOには祭りが似合うんですよ、バンドのテイスト的に。だから、やったほうがいいんじゃない? ということですね。
真行寺:確かにね。
大山:“野外で、祭りで、楽しい”って、ワード的にはめちゃくちゃ頭悪そうだけど(笑)。それがいい、みたいな。
酒井亮輔(Ba):シンプルだよね。
大山:“頭悪そう担当”でいいじゃん、と。
真行寺:それでいいよ。BRADIOはそれでいい。そういう人たちが、いたほうがいいよ。
大山:ダンスミュージックって、だいたいそういうものじゃないですか。難しく考えながら踊るって、難しいじゃないですか。
――確かに。そもそも“祭り”というテーマは、誰が言い出したんですか。
真行寺:聡一じゃないかな。
大山:だいたいいつも、タイトルを先に決めろって言われるんですよ。公演情報を出すからタイトルを決めてくれって、中身は何も決まってないのに(笑)。だったら先に、タイトルに引っ張られて、そう名付けたらそうせざるを得ない方向に持っていこう、ということですね。普通のツアーは、途中でいろんなことを考えながらブラッシュアップしていくんですけど、2本しかないから、もう丸出しでいいかなと思ってます。
――野外のライブには、どんなイメージがありますか。これまでに観に行ったり、イベントに出たとかは?
真行寺:野外のステージはちょこちょこ出てますけど、日比谷はないです。逆に、なんで野外ってこんなに惹かれるんだろう? という答えを、自分の中で見つけたいと思っていて。野外というだけで、なんでこんなに人は惹かれるんだろう? と。
大山:やっぱり、開放感じゃない?
真行寺:しかも日比谷の野音は、都会の喧騒の中の一角だから。仕事を終えて、ここに来ると、“俺、ちょっと疲れてるのかな”とか、そういうことを思うんじゃないかと思ったんですよ。
大山:別に、オフィスワークしてるわけでもなんでもないのに(笑)。
真行寺:人ごみに疲れてるのかな? とかさ。
大山:人ごみにいるわけじゃないじゃん。
酒井:むしろ逆だよね(笑)。
真行寺:でも、その開放感というか、さっきステージを見てきて思ったんですけど、そういう絵を想像しながら、セットリストをイメージしようと思いましたね。ここで陽が落ちるといいな、とか、自然の演出があるじゃないですか。そういうことは、屋内では味わえないので、それも楽しみの一つなのかなとは思いつつ、人はなぜ野外に惹かれるのか? ということの答えを見つけようとは、なんとなく思ってますね。演出とか、セットリストとか、野外だとまた違った見え方もするだろうし。なんとなく絵を想像しながら、今考えているところです。
――亮輔さんは、野外といえば何を思いますか。
酒井:開放的というのは、誰もが想像することだと思うんですけど。個人的には、普段は屋内でやっていると、壁に音がはねかえってくるけど、野外はドン!と音を出せばどこまでも行けそうだなという、それが開放感なのかなと思ったりします。音が飛んでいく感じがいいなと思うのと、あとはロケーションが、その時々の季節感もありますし、夏なので、本当はビールを飲みながら、ワイワイやりたいところですけどね。BRADIOの音楽には、お酒が合うと思うので。
真行寺:いろんな制約から、解放される場所にもなれたらいいなと思います。
真行寺貴秋(Vo)
BRADIOは夜が似合うと言われてるから、“だったら見せてやるぞ”みたいな感じも想像しつつ。そういう演出は、やってみたいですね。
――そして、ライブに向けての企画として、クラウンドファンディングをやるんですよね。これは、どういうものですか。
大山:今回は祭りなので、みんなで祭りを作ろうということですね。祭りって、後援会の人や企業が、名前を書いた提灯を出したりするじゃないですか。だから、みなさんの記念に残るものとして、個人名や、好きな名前を入れた提灯を会場に飾れるような仕組みを作って、ライブが終わったらみなさんの手元に届けるとか。ほかにも、名前入りの法被(はっぴ)とか、その日の記念になるものを、今回はいろいろ考えてます。どこかへ行った記念に買ってきた、提灯とか三角ペナントとか、おばあちゃんの家に行ったりすると、必ずあるじゃないですか(笑)。ああいうノリのものをやりたくて、いろんなコースを用意したので、楽しめると思いますね。
――なるほど。いいですね。
大山: あと、ファミリー用のチケットや、リハーサルを観覧できるチケットとか、普段の公演では実現できないことも、祭りならできると思うんですね。そういう面白い企画をたくさん用意してます。
真行寺:みんなで一緒に作ってる感が、すごくいいよね。
大山:みなさんが自由に楽しんでもらいたいというプランの一つとして、こちらから提案できるものを用意した感じです。
真行寺:ステージだけがライブじゃなくて、来てくれる一人ひとりがライブの景色になれるのがいいよね。
――そして、さらに、野音ツアーのテーマソングを作っているという噂を聞きまして。どんなものになりそうですか。
大山:テーマソングというほど大げさなものではないですけど、この野音公演をきっかけに生まれた曲として、みんなで同じ踊りができるとか、そういう曲を作りたいなと思ってます。今制作中なんですけど、これをきっかけにライブの定番ソングになったらいいなとか思います。今のところ、意外と、普通にかっこいい曲になりそうですね。
真行寺:原型が一個、できてます。いい感じですよ。
大山:それは、楽しみにしていてほしいです。とか言って、間に合わなかったらごめんなさい(笑)。
――絶対に間に合わせてください(笑)。その曲でみんなで踊りましょう。盆踊りみたいに。
大山:DJダイノジさんのライブを観ていると、みんなで踊る曲になると、わーっと前に集まって踊るとか、やってるんですよね。ああいうの、いいなあと思います。
真行寺:そう考えると、盆踊りって、和製クラブみたいなノリだよね。DJがやぐらの上にいて、曲をかけて。
大山:音楽的には、かなりトラディショナルで、かっこいいことやってるんだよね。太鼓と笛で。しかも、ループミュージックだからね。ずっと一定のテンポをループしてる。
真行寺:俺ら向きだよね。踊らせたいバンド向き。
酒井:そう思うと、DJより早かった説が出てくるね。
真行寺:ダンスの起源だね。
大山:人は本能的に、輪になって踊りたいという気持ちがあるんじゃないかな。どこの国でも。
――貴秋さん、野音で何かやりたいこと、ありますか。
真行寺:みんなで話してる時によく出るのは、日の入りに合わせた曲と雰囲気はばっちり合わせたい、ということですね。照明も含めた演出で、心にグッとくるようなものができたらいいなと思ってます。今ちょうどセトリを考えていて、“ここにこの曲、いいんじゃない?”みたいな話をしているので、バチっとハマったらいいなと思います。
――それ、みんな想像してほしいですね。どの曲がくるのか。
真行寺:あとは後半の、陽が沈んだあとの夜の、たたみかけとか。
大山:後夜祭ね(笑)。
真行寺:BRADIOは夜が似合うと言われてるから、“だったら見せてやるぞ”みたいな感じも想像しつつ。そういう演出は、やってみたいですね。
酒井 亮輔(Ba)
スーパーボールとか、射的とか。お祭りのゲーム的なこともできるのかな? とか。たまたま通りがかった人も、参加できるとか。
――亮輔さんは、何かやりたい企画、あります?
酒井:今日久しぶりに現地に来てみて、いろいろできそうだなというアイディアは浮かびましたね。できるできないは別として、客席のスペースを使って、アコースティックコーナーとか。
――なるほど。会場の特性を活かして。
酒井:そうですね。スピーカーの位置がサイドにあって、ステージの前の方は横まで行けるから、みんなで動くのもいいなあと思いつつ。今回、(ステージ上の)人数も多いんで、何かやりたいですね。こっちが動けば、みんなも動いてくれるだろうから。あとは、物販のところで、お祭り感を出したいかな。スーパーボールとか、射的とか。
真行寺:それ、普通に行きたいな(笑)。
酒井:お祭りのゲーム的なこともできるのかな? とか。たまたま通りがかった人も、参加できるとか。
真行寺:横を通るだけでも、お祭りをやってるとワクワクしちゃうみたいな。お祭りの持ってるパワーだよね。
大山:今、物販で、ガチャガチャとかあるじゃないですか。ああいうノリで、くじ引きとか。
――いいですね。BRADIOくじ。外れなし。聡一さんは、個人的にやってみたいこととかは。
大山:今、話にあがったものだけでも楽しそうですけど、個人的には、何だろうな。今回、久しぶりの大編成で、10周年の時のパシフィコ横浜と同じ編成なので。
真行寺:13人か。
大山:それ以来のメンバーなので、ミュージシャンとしては、そこがすごく楽しみです。あの編成でアンサンブルをする機会は、そんなに多くないので。生ブラスがいて、生コーラスがいて、いつもはシーケンスで流しているものが生になるので、生演奏のほうが、どう考えてもいいんですよ。そういう生々しさがいいなと思える日にしたいという、楽しみはありますね。小人数もいいですけど、人数が多いとより楽しいという、これも頭悪そうでいいじゃないですか(笑)。
――今日のキーワードが、“頭悪そう”になりそうですけど(笑)。でもわかります。
大山:1人より2人、2人より4人、4人より10人みたいな、足し算の発想っていいな、みたいな感じ。最近の音楽は、引き算のかっこよさがクローズアップされることが多いと思うんですけど、やっぱり足し算かっこいいなって、個人的には思ってるんで。スマートじゃない良さは出したいと思ってますね。
大山 聡一(Gt)
結局、蓋を開けてみないと、我々にもどういうライブになるのかわからない。びっくり箱みたいな楽しみはあります。
――聡一さんのソロコーナーも期待してます。
大山:長くなりそうですね(笑)。これから演出を練るので、楽しみです。
真行寺:でも確かに、外で生音というのは、やっぱりいいよね。自然な感じがする。
大山:あと、なぜかわかんないけど、緑が見える場所で演奏すると、すごく気持ちいいんですよね。木が生い茂ってるところで楽器を弾くと、何て言うのか、大地と共にある感覚になるというか。
真行寺:言わんとしてることはわかるよ。本来の感覚になれる。
大山:エレキギター弾いてるんだけどね(笑)。全然ネイチャーじゃないけど、でもなんか、いいんですよ。
酒井:確かにね。
大山:どっちもいいよね。照明バキバキのホールコンサートもいいけど、外ならではの、というものを楽しみたいです。
――お客さんも、浴衣で来てみるとか。
真行寺:いいですね。僕らが提案したクラファンとか、ライブの演出とかもありますけど、それぞれの楽しみ方をプラスしてもらえたら、なおうれしいというか。BRADIOという場所を使ってもらう、そういう感じがあってもうれしいですね。そういう光景は、俺らも見たことないから。
大山:毎回はできないけど、たまにあるといいよね。
真行寺:特別な感じがするよね。
大山:すごい昔に、地元のライブハウスで『浴衣フェス』というイベントがあって、“全員着てこい”と。ニュー・ファウンド・グローリーのコピーバンドで出たんだけど、いまだに鮮明に覚えてるもん。思い出深い。
真行寺:文化祭感っていうのかな。みんなでやってる感じがすごくいい。
大山:手作りの感覚があるよね。
――グッズもいろいろ作れそう。うちわとか、手ぬぐいとか。
真行寺:提灯や法被もそうだし。いろいろできますよね。
――全員参加のイベントですね。みんなで作らないと始まらない。
真行寺:そういうものにしたいですね。
大山:結局、蓋を開けてみないと、我々にもどういうライブになるのかわからない。だから面白い、みたいな感じですね。予定されたものが予定通り終わる、ということじゃなくて、会場の雰囲気がどうなるかも、やってみなきゃわからない。びっくり箱みたいな楽しみはあります。
真行寺:そうありたいね。
――天気もどうなるかわからないし。とか言って、晴れることを信じてますけど。
酒井:すごい雨かもしれないし。
大山:そうなったらなったで、それもまた、ね。
真行寺:自然の演出だね。とにかく、普通のライブより、予期せぬことがいっぱいありそうだから、ワクワクします。
――楽しみにしています。ちなみに、その後のことって、何か考えていますか。野音を起爆剤にして、次へ向かうヒントみたいな。
真行寺:来年は、また、いろいろやると思います。今回の、野音のテーマソングも踏まえて、どんなものができるのか、今考えているところです。野音はその通過点ですね。とにかく、ツアーがしたいんですよ。音源とツアーをセットにして、次は長いツアーを回りたいし、来年は、今年よりもっと楽しい年に、もっとファンキーな年にしたいと思います。ワクワクできることを考えているので、期待していてほしいです。

取材・文=宮本英夫 撮影=大橋祐希

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着