本屋さんでの一期一会がたまらない!
阪口くんと釘宮さんのブックトラベ
ラー コラム第3回

 声優の阪口大助さん、釘宮理恵さんをパーソナリティに迎え、ラジオ大阪、アニメハック公式YouTube、ニコニコチャンネルプラスで、毎週日曜日深夜12時(24時)から放送&配信中のラジオ番組「阪口くんと釘宮さんのブックトラベラー」。番組内では、読書好きという共通の趣味をもつ2人が“本”をメインテーマとして、さまざまな話題について語り合っており、月1回ペースでの生配信(次回放送予定:6月18日(土) https://youtu.be/VXKuNshtMYI )も行われています。

 コラム第3回では、お気に入りの作品との運命的な出会いや、昔好きだった作品を歳月を重ねて読み返す醍醐味などについて、アツく語ってくれました!
――今回の生放送(5月28日放送回)はいかがでしたか? 釘宮さんには内緒で、誕生日のお祝いもさせていただきました。
阪口:いや~めでたい!
釘宮:本当にうれしかったです! すごくいい匂いだったので、サプライズだって全然わからなかったです。こういう場合はケーキだよね、という先入観があったから(笑)
阪口:「近所でシュウマイでも食ってるのかな?」なんて、いいサプライズ隠しになったかもしれない(笑)
――放送中に電子レンジを動かしたので、「ちーん!」って聞こえてしまいましたね(笑)。それでは、今月の課題図書「旅屋おかえり」の話をうかがいたいのですが。
阪口:今年1月にNHK(BSプレミアム)でドラマ化された作品で、続編の動きもあるみたいです。
釘宮:大助さんは、どんなきっかけで原田マハさんの作品を読もうと思ったんですか?
阪口:ジャケット買いだね。表紙(カバー)のデザインが気に入ったんです。
釘宮:かわいい表紙ですよね。私は、原田さんといえば、アートに関することを書かれる方というイメージでした。
阪口:僕としてはアートと旅のイメージで、旅行エッセイなどを読んでいました。僕は旅行が好きだし、ジャケットもかわいかった。それで目を引かれたので、店頭で冒頭を立ち読みして、文体も好みだったのが原田マハさんとの出会いです。この一期一会があるから、本屋さん通いがやめらないんだよね。
釘宮:誘惑が多い場所ですよね。
阪口:電子書籍だと、このビビッと来るような感覚がないんだよね。
釘宮:私は電子書籍派に移行しようとしているところなので、本屋さんに行って表紙がかわいいなと思った本をメモしています。
阪口:装丁を含めてジャケットは重要だよね。僕が青山美智子先生の作品を読むことになったきっかけも、ミニチュア作家の田中達也さんが担当していたからだもの。僕、ミニチュア作品が好きなんですよ。でも、表紙がすごくかわいいのに、読んでみると思っていた内容と違って「こんなはずでは……」ってなることもありますが(苦笑)
釘宮:小学生の時に、吉本ばななさんの作品がすごく流行っていたんですけど、子どもが手に取る文庫本にしては表紙がオシャレすぎて「コレ買って」って親に言いづらいなって。そんな経験もありました(笑)
――7月の課題図書「すべてがFになる」についても教えてください。釘宮さんは、どうしてこの本を選んだのでしょうか?
釘宮:これまでのチョイスからすると、大助さんの世界観になさそうな作品だったから、「こんな本もどうですか?」って推薦したかったんです。もちろん、私ももう一度読みたいなって。理系のお話で、けっこう難解な部分もあるので、大助さんなら私よりも理解できると思うんですよね。私は表面的なところで「犀川先生かっこいい!」ってキャッキャ言っているだけなので(笑)
阪口:楽しみ方としては、それもありなんだよね。キャラクターに思い入れをもってもいいし、第三者的に俯瞰するように読んでもいい。
釘宮:森博嗣先生って、読者を楽しませようという“おもてなし精神”をもった作家さんだと思っていて、そういったところに20代前半のときにハマっていたんですよ。いま再び読んでみてどう感じるか、ちょっと楽しみですね。
阪口:時間が経って読んでみると見方が変わったりするのも、読書のおもしろいところだね。小説に限らず、僕らがやっているアニメもそうだけど、時間が経ってみると昔とは違うキャラに感情移入している、なんてこともよくあることなので。
釘宮:「すべてがFになる」は、N大助教授の犀川創平と、教え子の西之園萌絵のコンビが事件を解決していく「S&Mシリーズ」のひとつなんですが、できれば全10冊全部を読んでほしいです。日本語のタイトルと、英語に訳されたタイトルが付いていて、そこにもトリックが隠されていたりして、気づいたときに驚きがあるんですよ。
――「原作者になろう」コーナーでの朗読はいかがでしたか?
釘宮:ちゃんとした物語、それもすごく面白い内容にしてくれて、とてもうれしかったです。
阪口:僕たちは、ダラダラと適当な設定を垂れ流しただけ。あのガラクタたちでこんなに面白くできるのか!? って驚きました。ミヒャエル・エンデの「モモ」とか「鏡の中鏡」とかも登場して、番組をずっと聞いててくださった方ならニヤリとできるような内容になっていますね。
――生放送でも「ここでそのタイトルが出てくるんだ」というようなコメントがありました。
阪口:でも、朗読はドキドキしました。普段はあまり座ってお芝居しないから、どうしても動きたくなっちゃって……。
釘宮:いいんですよ、動いても(笑)!
――この先は、どんな展開を希望されますか?
釘宮:とても引きが強い物語に仕上がっていたので、この路線の続きが気になっちゃいますね。
阪口:我々の特殊能力やらをどう絡めていくんでしょうか? ジャンルは日常系ミステリーですが、皆さんからのお便り次第で、どうなるかがわからないのが楽しみなところです。“みんなで作っている感”がたまらないですね。
――唐突に異世界バトルが始まっちゃうかも(笑)
阪口:それはそれで! 黒井くんとかも出てくるかもしれないし。
釘宮:黒井くんが出てくるなら、最初は敵がいいな。
阪口:ベタにいくなら最初は敵でしょ! 双子が仲よく戦うなんてありえません! ひとつの謎をどちらが先に解くんだよ、みたいな!
釘宮:そういう方向なんだ(笑)
阪口:究極対至高じゃないですけど。ひとつの謎をふたりで解いても面白いかもしれない。
――次回の生放送で、視聴者の皆さんからの意見を募集したいところですね。
阪口&釘宮:皆さん、ぜひお便りください!
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