吉田修一『パレード』が平塚直隆脚本
・演出で10年ぶり舞台化 出演に仲田
博喜、矢島舞美、曽田陵介ら
観客のみなさんと一緒に、新生「パレード」を楽しみたいと思っております。
10年以上前の作品ですが、これまでにも小説、映画と色々な場で注目をされてきた作品の舞台化ということで、今の現代社会にも響くメッセージが作品の中に、散りばめられていると思います。
作中に起こる様々な事柄の理由を、お客様それぞれが補完しながら観て頂けたらと思います。
また、舞台の結末の選択肢に、お客様が想像力を駆り立てられるような、そんな舞台にしていきたいです。
観劇後に是非、原作と照らし合わせていただき、自分なりの答えを見つけて頂けたらと思います。
「リアルのない箱の中」に「リアル」を生み出し、舞台だからこそ出来るそんな空間を、部屋を、出演者、スタッフ全員で作っていきたいと思っています。
ご声援の程、よろしくお願い致します。
近年、インターネットで顔や本名、素性すら知らない人とでも『友達』や『恋人』になれてしまうのが珍しくない時代になってきました。少し異常な感じはするものの、その違和感さえもが当たり前な世の中になっていると思います。何故、そんな世の中になったのか、この作品に触れると見えてくるような気がします。若者がそれぞれに抱えている自分の中の淀んだ部分、そこに踏み込まない距離感への居心地の良さと虚しさ。
みんな居ないようで、みんな居るような。
孤独なのか、温かいのか、訳が分からなくなってくる感覚。繊細で絶妙で際どくて...そんな複雑な人間模様を皆さまにお届けできたら!と思います。
台本をいただいたときに、シェアハウスの中で繰り広げられる先が読めないストーリーにワクワクしながら読ませていただきました。
僕の演じるサトルという役はシェアハウスの安定を覆す異分子のような役柄なので今までの自分に無かった感情、引き出しが見つかるような気がして、今から演じさせて頂けるのがすごく楽しみです。そして今回は上演形式がセンターステージという事でまた新しい挑戦的な舞台になると思います。観に来てくださる方も楽しんでいただけるよう丁寧に作品と向き合っていきますので、ぜひご来場下さい!
高校生の時に映画『パレード』を観て、大人の共同生活の様子にひやひや、ひりひりしたのを覚えています。
出演が決まって原作を読むと、その時とはまた違った感じがありました。
良介と同じ大学3年の時、
自分も大教室の後ろで黒板をぼんやり眺めていたなと、当時の空気感を思い出したりしながら良介が過ごす時間を追いかけました。
それぞれの視点から語られていくこの物語が、舞台上でどう展開されるのかとても楽しみです。
センターステージでの上演。どこから観ても『パレード』の世界にのめり込むことができるような、立体的な作品、役づくりをしていきたいと思っています。
普段はSTU48という瀬戸内を拠点としたアイドルグループで活動しています。
まだ演技経験が少ないなかでの挑戦ということもあり、楽しみですがとても緊張しています。
私が演じる琴ちゃんは、同じ広島県出身で台本を読んでいても共感できる場面が多々あり、お家でのんびりしている時の姿が自分と少し似ているように感じました。
逆に、琴ちゃんの初対面の人とすぐに打ち解けられる性格が、人見知りをしてしまう性格の私と違って凄いなと思いました。リスペクトの気持ちを持って演じていきたいです!
素敵な共演者の方たちから本番までの期間たくさんのことを学び吸収させていただき、劇場にお越しいただいたお客様に舞台『パレード』を存分に楽しんでいただけるよう一生懸命頑張ります!
どうぞよろしくお願いします。
優しく、怠惰に続く共同生活。
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