劇作家・土田英生&ラジオ構成作家・
宮澤一彰が手掛ける “ラジオ”がテ
ーマの新しい朗読劇『リスナーたちの
星空』の上演が決定
地方の深夜ラジオ番組『星屑ワイド 濱宮賢治ショウ』
この番組は10年続き惜しまれながらも聴取率が振るわず終了した。
それから10年――。編成の都合で、月一回放送の形で復活することが決まった。しかし期間は一年だけ。
第一回、4月。あるラジオリスナーから番組復活を喜ぶ投稿が届く。それは番組でハガキ職人として有名だった高校生。今は会社員らしい。須永祐紀、ラジオネームは「七転び七起き」。
昔、彼は番組の人気コーナー「あの人への手紙」でラブレターを投稿した。相手は同じ番組のヘビーリスナーの佐倉聖美。その恋愛を番組全体で応援し、最後には結ばれたという流れは伝説になっている。
七転びからメールには、番組復活への喜びと聖美さんとの恋愛の結末などが書かれていた。
当時聴いていたそれぞれからも次々に番組復活のこと、そして思い出話などが投稿されてくる。
すると第二回の5月に聖美さんからの投稿があった。宛先は「七転び七起き」。番組の復活を喜び、そして現在の生活に対する悩みと七転びへの思いが綴られていた。
そして三回目には七転びからの投稿が届く――。
番組がきっかけで結ばれた伝説のカップルの恋の行方を軸に、番組の存続を願うリスナーたち奮闘、そして、それぞれの人生が番組への“投稿”を読む形で物語が紡がれてゆく。
脚本・演出:土田英生 コメント
私は演劇、映像もやらせてもらってきていますが、朗読劇は独立したジャンルだと確信を持っています。
声だからこそ想像が広がる面白い表現です。
これまで何本も朗読劇を書かせてもらってきました。そこで考えていたのは声のみで世界を形作るラジオとの類似です。
そんな中、今回はニッポン放送さんの企画。まさに朗読劇とラジオという二つの世界をつなげられるのではないかと興奮しています。
架空のラジオ番組。その存続とリスナーたちの奮闘、中心となるラブストーリー。
それらをあるコーナーに寄せられたメールを読むという形で展開させるつもりです。
長年ラジオの世界で活躍してこられた構成作家の宮澤さんの協力を仰ぎながら、珠玉の朗読作品をお見せ(お聴かせ)いたします!
魅力的なキャストも揃いました。楽しみにお待ちください!
そこからあの手この手を尽くしてラジオの世界に潜り込み、気づけばこんな素敵な舞台に携わらせて頂くことになりました。
どんなときもパーソナリティは味方でいてくれて、どんなに辛くてもその声やくだらない話を聴いて笑っていると不思議と前にすすめるもので。そんなラジオの不思議な力を描いた物語です。
下北沢の喫茶店で土田さんのコンセプトを聞いて、朗読劇という形で伝わるラジオも楽しくて新しくて素敵なものになるとワクワクしています。会場も有楽町と下北沢のちょうど間、新宿。ラジオが好きな人も、舞台が好きな人も、そうじゃない人も是非観て、そして、聴いて楽しんでほしいです。
何より土田さんとまたご一緒できる事が本当に嬉しいです。デビュー間も無くして、土田さんの脚本・演出で、イベントの企画として朗読劇をやらせていただく機会がありまして、とても大事なことを教わりました。それが何なのかは上手くコトバには出来ませんが、6年経ってもとても大事なこととして僕の中に残っていて、今の僕を形成する大切な一部になっています。原点に立ち返る気持ちで、臨みたいと思います。でも、やっぱり楽しみたいなぁ。
このお仕事を始めてから約10年、表現者として数々の作品に出演させていただき、また、視聴者として喜怒哀楽を頂いたりと、それらの娯楽は私の人生に必要不可欠な存在になっています。
そして今回、朗読劇としての表現。
朗読劇には声の力で想像させ、お届けするというとても不思議な魅力があります。
『リスナーたちの星空』は懐かしさ溢れる温かく優しい愛の物語です。
ラジオが奏でるリスナー二人の愛の行方を是非会場で一緒に体感していただきたいです。
『リスナーたちの星空』を通して、ひとつの娯楽と朗読劇の魅力をお届けし、皆様の人生に少しでも彩を与えられるよう努めたいと思います。
朗読劇というエンターテイメントはまだ形が決まっていない歴史の浅いエンタメなんだと思います。
これまで参加させて頂いた朗読劇を振り返っても、作品、演出家が変わったらエンタメとしての形も変わっていました 。
きっと私達は今、新しいエンターテインメントを作り上げている最中なんだと思います 。
この先の未来、「朗読劇」というひとつのエンターテインメントの形が確立した時代になった時、きっと枠が出来て他のエンターテイメ ン トとの差別化がしっかりできているのだと思います。
逆を言えば今の朗読劇は枠に囚われない自由な表現ができるという事。
朗読劇「解夏」でご一緒させて頂いた土田さん。
今回の朗読劇ではどんな形で見せてくれるのか。
またご一緒できるのがとても楽しみです。
小さい頃から車の中では必ずラジオが流れていましたし、大好きな懐かしい歌がリクエスト曲として聴こえて来ると、心が安らぐんですよね。
私は、11年前の東日本大震災で被災した時にラジオに助けられた経験があります。
物が散乱した家の中で唯一、父の古いラジオが鳴っていたんです。
地震の揺れで床に落ちた拍子に、たまたまスイッチが入ったようでした。
電気が止まり、携帯電話の充電も無くなって……ラジオが貴重な情報源。
外で何が起こっているか分からず不安で、ずっと側に置いていました。
その時からラジオが特別なものに感じるようになりました。
朗読劇とラジオが融合して、どんなものが生まれるのかとても楽しみです。
土田さん、宮澤さん、そして魅力的な登場人物の皆さんと一緒に、素敵な物語をお届け出来たらと思います!
そこから、落ち込んだ時も、悩んだ時も、自分の心の隙間を埋めてくれるラジオの魅力に取り憑かれ今も聴き続けております。
そして、朗読劇も自分の活動の中で特に魅力を感じている主戦場のひとつ。
今回はそんな自分にとってまさに夢の企画であり、参加できて大変光栄です。
恩返しのつもりでラジオへの感謝と共に作品をお届けできればと思います。
皆様のご来場お待ちしております。
学生時代は読み聞かせとは少し違いますが、勉強の息抜きにラジオドラマを聞くのが好きでした。
ラジオから聞こえてくる声や音を頼りに、想像力を膨らませて色々な場所や時間や、人種を超えて、物語に浸れる感覚が非常に心地よくて、とても好みでした。
朗読劇はそんな両者の良いとこ取りのような気がします。
そして私の小さい頃からの好きなものたちが、一本の線で全て繋がったような感覚もあり、今ものすごく感動とワクワクを抱いております。
とくに大好きなラジオを通じて、こうしてラジオ愛の深い方々とお仕事できるのが本当に嬉しいです。
物語も、とあるラジオ番組を主軸に動いていくので、朗読劇というスタイルの芝居を楽しみながらもラジオというコンテンツの面白さ、素敵さが伝わったら嬉しいなと思います。
実際リスナーの皆様から貰うメールに番組の大枠を作ってもらっていると言っても過言ではありません。
ラジオは普段通りの自分のまま発信できて、リスナーと繋がれる大切な場になってます。そんなラジオと朗読劇が組み合わさり一つの作品になるということが楽しみで仕方ありません。
ラジオの中でだからこそ言えること、きっとあります。
これはそんなハガキ職人たちのお話です。
ふらっとラジオを聴く感覚で是非ご来場ください。
前田佳織里です。
ラジオが題材となる朗読劇ということでどんな内容になるのか、新しいことに挑戦させて頂けることに今からワクワクしています!
私もラジオパーソナリティをやらせていただいているので、自分の経験を生かした素敵なお芝居ができるよう、がんばります!
素晴らしい布陣に自分も加われること、とても光栄です。
今回は「ラジオ」がテーマと言うことで、他の朗読劇では感じられない様な「会話感」と言った物が繰り広げられるような予感がしております。
朗読劇というと「動きのない舞台」を想像される方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、朗読劇というものはお客さまそれぞれで、動きや世界を創造し、頭の中で創りながら鑑賞できる魅力があります。そして舞台という道具を使う事によって、音源では味わえない、臨場感やエネルギーを体験する事が出来ます。
朗読劇を体験したことが無い方は、ぜひ一度この機会に足を運んで頂ければと思います。
憧れている人が日常や人生を聴かせてくれるラジオは、想像を膨らませてときめいたり、一人だけど一人ではないぬくもりに触れられたり、変わらずそこにあるだけで毎日がより楽しくなるような、私にとって心の拠り所です。
好きだった話を書き起こすことがたまにあるのですが、文字で見ても話しているその人が浮かんでその声が聴こえてくるようで、自然と口角が上がってしまうほど、ラジオから生まれる言葉には力があると思います。
いつもラジオから流れてくる言葉にたくさんの感情を導いてもらえたように、今回の朗読劇で誰かの心を少しでもあたたかく、笑顔にすることができたらと願っています。
そして、リスナーみんなで繋いでいく愛溢れる物語に、一緒に青春を感じていただけたら嬉しいです。
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