「カントクと俺たちの間に虹をかける
ぞ!」~MANKAI STAGE『A3!』Troupe
LIVE~SUMMER 2021~ 公開ゲネプロ
レポート

2021年10月26日(火)KAAT神奈川芸術劇場にて幕を開けた、MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~SUMMER 2021~。MANKAI STAGE『A3!』より派生したライブステージである本作、8月の春組に続く第2弾は陳内 将(皇 天馬役)、宮崎 湧(瑠璃川 幸役)、野口 準(向坂 椋役)、本田礼生(斑鳩三角役)、赤澤 燈(三好一成役)の5人、夏組の登場だ。ここでは本番に先駆け公開されたゲネプロの様子をレポート。オリジナルアルバム収録曲と過去公演で披露された楽曲とで綴られる約2時間、輝く太陽に照らされた終わらない夏の日のような空間、キラキラ&ハッピーが溢れる元気な時間をプレイバック!

※以下、ネタバレがございます。ご注意ください。
オープニングの「overture」から夏組らしさ全開でスタートしたライブ。どうせ燃えるなら初っ端から! とばかり、挨拶がわりのうち上げ花火「テンション ATEENTION」〜「MANKAI☆開花宣言」〜 MCを挟み「向日葵」まで。5人全員のナンバーでステージを駆け回っていく。ポップカラーの衣裳はまるでキャンディのよう。客席への呼びかけ、はじける笑顔、止まらないダンス……夏組らしいわちゃわちゃ感に早くも客席は釘付けだ。
瑠璃川 幸 役:宮崎 湧   (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
向坂 椋 役:野口 準   (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
三角&一成の「さんさんパーリナイ」はダンサーたちも倒れる寸前(笑)、『どこで息継ぎをしてるの!?』と会場中が怯むくらいにアゲアゲなナンバー。スピード感満載、“タメ年Wスリーペア”の体力、おそるべし。
(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
一方、枕を抱えたパジャマ姿で登場したのは“フラ中プリティBOYS”。ネガティブをファンシーで打ち消す幸と椋のピュアなおしゃべりがそのまま歌になった「秘密のパジャマパーティー」に乙女心が踊る。
(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
サポートは春組に続き今回も松川伊助役の田口 涼が担当。天馬、椋、三角と共に「次の準備の場つなぎです(笑)」と、小休止トークも自然体、ゆるっとしたこの感じがまた夏組の魅力だ(ゲネプロでは取材陣へのサービスで“写真映え”するポーズを考案してくれた)。そしてステージ裏から「準備OK~」の声が聞こえて流れてきたのは……新生夏組第二回公演『にぼしを巡る冒険』より、「にゃんばれ!にゃにゃにゃにゃ☆にゃん生!」。シロ(幸)とクロ(一成)が猫語を駆使してNIBOSHIコールで元気一杯に飛び回る。ここは猫ダンサーズと共に可愛いの連打。また、ふたりの息のあったパフォーマンスは本公演でのモノ創りを通じてひとつ深い仲になれた幸と一成のエピソードが思い出される瞬間も。

斑鳩三角 役:本田礼生   (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
三好一成 役:赤澤 燈   (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
天馬のソロナンバー「真夏の太陽」は、天馬の役者としての今までとこれからが刻み込まれたドラマチックな1曲。芝居と歌を融合させた陳内の表現力が静かに心強く、周囲でさりげなくサポートする幸・椋・三角・一成の存在もやさしい。彼ら4人が天馬を照らす太陽なら、4人を照らす太陽は天馬。向日葵がお日様にグッと顔を向け大きく咲くように、互いに向き合って支え合っている5人の感情が一枚の絵のようになって伝わってくる。この5人に会えたカントクたちもまた、太陽であり向日葵なのかもしれない。

皇 天馬 役:陳内 将   (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
ジーンとくる余韻を気持ちよくブチ破ってくれるのも夏組のテンション! キャラクター同士の掛け合いが爽快な「オレサマ☆夏summer」を挟み、劇中劇『Water me! 〜我らが水を求めて〜』へとなだれ込む。
楽園オアシスを探すアリババ(天馬)を主人公に、シェヘラザード(幸)、シンドバッド(椋)、ランプの魔人(三角)、アラジン(一成)が入り乱れて描かれる砂漠の国の冒険譚は、新生夏組旗揚げ公演の演目。トルライバージョンでは経験を積んだ夏組がさらにテンポと笑いどころをブラッシュアップした勢いのある劇中劇へと進化しており、キャラらしい見せどころのツボを押さえた“知っているけど新しい”1本に。 夏組のチーム力を夢中で満喫させてもらった。
後半は5人揃って白タキシードにお召し替え。うっすらイエローがかったベストとゴールドのタイがおしゃれ。天馬の『カントク、いつも俺たちに夢をありがとう』の言葉に続き。お馴染みの「Brand new world」へ。歌詞に込められた思いも愛おしい、MANKAIカンパニーとカントクを繋ぐ曲のひとつだ。そこから『これからもたくさん思い出作っていこっ』(一成)、『三角たくさん見つけてね〜』(三角)、『楽しくて緊張なんてどこかへ行っちゃいました!』(椋)、『忘れられない1日をありがとう』(幸)、『ホントにありがとな。次の一曲でカントクと俺たちの間に虹をかけるぜ!』(天馬)と別れを惜しむメッセージをくれた5人のラストナンバーは、「青春サマーレインボー」! CITY POP風のイントロから心に夏の風が吹き抜けるような爽やかなイメージの広がるこの曲は、アルバム「MANKAI STAGE『A3!』Summer Troupe ひまわりと太陽」のM1。なんだか夏組との時間は終わらない、というメッセージのようだ。もちろん、一緒に眺めた虹も忘れ難い。
(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
アンコールはいつもの姿で「The Show Must Go On!」「blooming smile」と、やはりエーステには欠かせないナンバーで楽しさのダメ押し。さらにはサヨナラと見せかけてとどめの一曲、「テンション ATEENTION」で大サービス! ステージ上で打ち上がり続ける花火は夏組のみんなの心の高まりの象徴。オープニングから最後の瞬間まで、『とにかく自分たちも楽しむんだからカントクだって楽しもうよ!』というパッションに突き動かされるライブ構成は、まさにハッピーしかない特別な時間だった。
初々しさとベテランっぽさが同居しているところが魅力の天馬、衣裳担当の情熱も大いに発揮して笑顔満開で客席にパワーを送る幸、丁寧なパフォーマンスで実は歌と芝居を支える力を備えている椋、その実力を惜しみなく発揮しながら心のままに楽しさを振りまいてくれる三角、楽しむことと仲間の大切さを身を以て伝え続けてくれるムードメーカーな一成。どんな時でもうるさ……賑やかでポジティブで互いを思いやる夏組が放つパワーの瑞々しさは、エンタメがくれる幸せの基本形、失くしたくない心のオアシス。ペンライト芸やバラエティ豊かな手ぶりで参加できるパートもたくさん! 「楽しかった〜」と帰路に着けることの贅沢さを味わえるトルライ・サマー、体験しないのはもったいない!
※劇中劇コーナーはAパターン〜Cパターンまで回替わりの演出となっています。
(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
皇 天馬 役:陳内 将 コメント
「これぞ夏組!」というライブに仕上がりました。
通し稽古を見たスタッフさんが、最後の曲で「終わってしまうのが寂しい」と感じたと聞いて、こういうところに、
楽曲制作のYuさんが曲に乗せた想いが通じているのだと感じました。始まると賑やかで楽しいけれど、終わると思
うと寂しさが残るようなところも、夏の終わりを感じさせるのではないかと思います。
11月を迎えようとしている肌寒い季節ではありますが、このライブの間は夏に戻ったと、監督も僕ら自身も思える
ようなライブになっていると思います!
瑠璃川 幸 役:宮崎 湧 コメント
Troupe LIVE~SUMMER 2021~がやってまいりました!!
春組から紡いでくれたバトンを繋ぎたいという想いを持って毎日の稽古に臨みました。
このご時世、エンターテインメントとして制約されることが多い中、それを逆手にとって今だからこそできることを
たくさん稽古段階から話し合って作品を作りました。ここまで共に歩んできた夏組メンバーの今まで見たことない一
面も見られてより信頼しようと思えたし、改めて夏組に入れてよかったと思っています!
劇場に足を運んでくださる監督はペンライトに想いの全てを乗せて、そして、画面を通して支えてくださる監督の想
いも背負って全公演挑みたいです。
一緒にかけがえのない夏めく思い出を作りたいです!
向坂 椋 役:野口 準 コメント
僕にとってエーステはずっと「帰る場所」という存在です。
それぞれがいろんな経験を経て、こうして夏組単独ライブというかたちで帰ってこられたことで、よりパワーアップ
した夏組をカントクさんに届けられると思います。全力で騒いで、全力で楽しみたいと思っています!
カントクさんも一緒に、最高の夏の思い出を作りましょう!お楽しみに!
斑鳩三角 役:本田礼生 コメント
待ちに待った夏組ライブが開幕いたします△
春組から渡ってきたバトンはとても勢いのある、そして大切なバトンでした△
とても夏らしい、夏組ならではの夏ライブになっていますので、ぜひ、さんかくを探しに来てください△
せーの、さんかく△
三好一成 役:赤澤 燈 コメント
もう 10月? ……いやいや、まだまだ夏だよね!カントクちゃん!
いよいよ待ちに待ったTroupe LIVE~SUMMER 2021~が開幕します。
まずは無事に幕が開くことをいろんな方々に感謝して、大事にステージに立たせていただきたいなと思っています。
僕たちは夏組なので、カンカン照りの太陽みたいに騒がしい姿で、皆さんと一緒に精一杯ステージの上で楽しみたい
です!
…ということで、いよいよ始まります!
カントクちゃん、夏しちゃう準備はどう?
取材・文=横澤由香

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