L→R HIDE-ZOU(Gu)、Tsunehito(Ba)、ASAGI(Vo)、Ruiza(Gu)、HIROKI(Dr)

L→R HIDE-ZOU(Gu)、Tsunehito(Ba)、ASAGI(Vo)、Ruiza(Gu)、HIROKI(Dr)

【D インタビュー】
古の竜が紡ぐ過去と未来の物語ー。
竜族の始祖“Zmei”の
壮大な歴史が今、紐解かれる。

ミニアルバム『愚かしい竜の夢』(2017年10月発表)のナンバー、5thアルバム『7th Rose』(2010年3月発表)の収録曲「花摘みの乙女 ~Rozova Dolina~」などに新曲を加え、ヨーロッパに伝わる“守護竜”をモチーフとした新たなるストーリーが語られるニューアルバム『Zmei』。オリジナリティーにあふれる世界観がさらなる広がりを見せるさまは、まさにDにしか創造し得ないユニバースだ。

配信ライヴは海外ファンのみなさんにも
喜んでもらえて良かった

音源の前に。Dはいち早くライヴハウス応援企画を展開するなど、コロナ禍に対応しつつも、自身のライヴやイベントの中止や無観客解散も強いられてきたと思います。2021年9月で緊急事態宣言が解除されましたが、今、何を思っているのかを教えてください。

ASAGI
このコロナ禍では自分たちだけにかかわらず、危機的状況に陥ってしまって苦しんでいる方たちがたくさんいらっしゃいます。そんな中、“自分の心の正義を貫いた、自分たちらしい活動ってなんだろう? 音楽でできることは何かないのか?”と、さまざまに模索してきました。窮地ではその人間の本性が表れるとよく言われますが、ある意味で自分自身と向き合えるいい機会ではあったと思っています。メンバーやファンの健康、安全を第一に考えて、守りたいものや大切なものについて改めて深く考えさせられましたね。今後も周りに惑わされることなく、自分の心に嘘のない音楽活動を前向きに心がけていきたいと思います。
Ruiza
ようやく少し前進したと思う反面、気をつけなければより酷い状況になりかねないので、自分のできることや気をつけてきたことなんかはこれまで以上にしっかりしたいと思います。コロナ禍になってから、Dのライヴは無観客配信しかしてきませんでしたが、それがD独自の活動にもなりましたね。ASAGIくんから『M.L.V.』(“Music Live Video”と題したDのMV撮影場所を巡る無観客ライヴ)の話が出た時は“さすが!”と思いましたし、まさにDだからこその内容でワクワクしましたね。手応えもとてもありましたよ。
HIDE-ZOU
配信ライヴというのはコロナ禍以前にも何度か行なってまいりましたが、こうした状況下においてのそれとはまた違う意味合いを持っていたと改めて感じますし、今の今を支えてくれているファンの方々が望むことをできる限り最善の方法で表現していけたらと思っております。
Tsunehito
やはりコロナ禍になって、いわゆる通常のライヴやツアーができなくなってしまったことは大きなことで、それはファンのみんなにとっても同じなんじゃないかなと。ライヴが元気の源だと思って日々頑張っている子たちも多いと思うので。そんな中でDの無観客公演というかたちだったり、オンラインサロンで距離を感じさせないような活動で元気になってくれているファンがいるということは、やっぱりすごく嬉しいですね。
HIROKI
コロナ禍になってから自分たちにできることを模索していた中で、ライヴハウス応援企画の『#LiveHouseNeverDie』はASAGIくんの発案のもと、今までお世話になったライヴハウスに少しでも恩返しなどができればと思いやらせていただきました。有観客だとお客さんたちの安全はもちろん、関係者の方々も危ぶまれるので、普通のライヴではなく配信ライヴに切り替えさせてもらい、関係者やスタッフも最小限にしていろいろと自分たちでもできるように学びながらやらせてもらいましたね。配信ライヴは海外の方も観覧できるので、みなさんの安全はもちろん、海外ファンのみなさんにも喜んでもらえて良かったと思っています。

これはあえてうかがいますが、コロナ禍のライヴ活動においてもっとも困難、不具合に感じたことは何でしょうか? また、コロナ禍は、楽曲制作~録音に関してどんな影響を及ぼすのでしょうか? 

ASAGI
会場のキャンセルやチケット払い戻しはやはり厳しいものがありましたね。先の見通しがつかない状況なので、無理して会場を押さえるにしても、結局またキャンセルになったりしたら自分たちも苦しむ上に、ファンも振り回すことになってしまうので、有観客に関しては感染状況も踏まえ慎重になっています。なので、Dらしい、浅葱(ASAGIのソロ名義)らしい配信ライヴというものを世界観重視で考えた時に、MV撮影場所での無観客ライヴというものを思いつきました。そういう意味では『M.L.V.』の企画はとても大切なものですし、現状自分たちが納得できる上での最大限の音楽活動だと思います。自社スタジオでのアコースティックライヴやオンラインサロンなど、コロナ禍でもできる限りファンに寄り添ってあげたいと思いながら活動しています。楽曲制作においてはもともとオンラインで行なっていたので、ヴォーカル的にはそこはあまり変わらず…ですが、より全体の音質クオリティーは上がってきていると思いますね。
Ruiza
配信ライヴでは“お客さんのいないカメラの前でどんな気持ちになるだろう?”と思っていましたが、いざ始まってみると集中してパフォーマンスができましたし、配信ならではの緊張感がありましたね。制作においてはこれまでよりも自宅ならではの取り組み方になったと思います。家でいろいろできるよう機材を増やしてみたり、PC周りの環境を変えてみたり、これまでやってこなかった音作りにチャレンジしたりと、プラスのこともたくさんありました。
HIDE-ZOU
このコロナ禍というものに非常に悔しい思いを抱きつつも、こうした状況だからこそできること、求められることがたくさんあって。今までやらなかったこと、やれなかったことを学ぶいい機会を得ることと、いい意味で自分自身を見つめ直すにもいい時間を得ることもできているとも思います。
Tsunehito
無観客公演はやはりファンのみんなが目の前にいるライヴとは違った環境なので、熱量をどれだけ込めてベースを弾けるかが自分の課題だったりもします。制作や音作りでは、新しいDAWを使うようになったりと、やってこなかったチャレンジができたりしたので、個人的に良かったと思いますね。
HIROKI
普段通りのライヴができなくなってからファンのみんなが少し遠く感じてしまう寂しさはありますが、安全に会えるようになってからは、会えなかったぶんを取り返すアツいライヴをしようと思っているのでとても楽しみにしています。コロナ禍になってから自分は所有していた電子ドラムの性能についてより多く学ばせてもらい、電子ドラムを使ったレコーディングも試してみたりと新しい経験がたくさんできましたし、この経験は今後のレコーディングにも活かされていくんじゃないかと思います。
L→R HIDE-ZOU(Gu)、Tsunehito(Ba)、ASAGI(Vo)、Ruiza(Gu)、HIROKI(Dr)
ASAGI(Vo)
Ruiza(Gu)
HIDE-ZOU(Gu)
Tsunehito(Ba)
HIROKI(Dr)

OKMusic編集部

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