YURAサマ インタビュー:「I need=私
は欲しい」。YURAサマ、最新デジタル
シングルを通して「明るい未来計画」
を発令。
こんな世の中になったからこそ、一緒にその思いを分かち合いたい。
――YURAサマ、ふたたびソロ活動を再開させましたね。何時頃からですか、重い腰を上げ始めたのは…。
YURAサマ ソロの活動をまた行おう、と決めたのは2021年1月の、まさに2回目となる緊急事態宣言が発令された中でのことでした。こういう暗いニュースが世の中に発令されると、音楽シーンにも暗い影を次々落としてゆくじゃないですか。僕もその影響をもろに受ける一人なので、発令による痛みや、それに伴う色々な面での負担はすでにたくさん経験してきました。だからあの時期、そういう暗い影を落とすニュースをもう見たくないと思ってる人は多いだろうなと思いました。だったら、そこへ楽しいニュースを届けたいなと思ったのがきっかけの一つ。そしてもう一つが、赤羽ReNY alphaのスタッフさんからの強引な営業でした(笑)。
YURAサマ 強引というか(笑)。昨年から赤羽ReNY alphaさんにはいろんな形でお世話になっていたのですが。その頃から「YURAサマの誕生日に当たる2021年9月12日は、すでにYURAサマのためにスケジュールを空けてますので!」と、一度ならず、何度も言われてきました。それもあって、明るいニュースを届けるための確認として、赤羽ReNY alphaのスタッフさんに「まだ2021年9月12日のスケジュールは空いてます?」と聴いたところ、「もちろんです!!」と(笑)。そこから、まずはYURAサマとしてのBirthday Liveを行なうことを決め、先に「I need」というタイトルを決めたんですね。次に、ライブをやるなら新曲も必要と思ったことから、8月21日にシングルとしてリリースする作品の制作を決め、まずはファンの人たちに向け、今回の動きを発表しました。
――そういう動きがあったんですね。
YURAサマ 当時の状況も状況でしたし、僕も応援してくれるみんなへ向けて「明るい未来へ導く何かをしたいな」という気持ちを持っていたんですよね。そこから「明るい未来をみんなで一緒に作ろうよ」というテーマを掲げて、最初に始めたのがツイキャスメンバーシップ「I make」という、いわゆる会員になった方限定で配信しようという企画でした。
――ファンの人たちは、制作の裏側を見れるだけではなく、そこへ参加もしてきたわけですね。
YURAサマ そうなんです。おかげで、「一週間でこんなにも変わってゆくんですね」とか、「ここは結局何も変わってないですよね」など、定期配信のたびにいろんな声をいただいてきました。
――YURAサマ、出来上がったものを示すのではなく、その過程を見せてしまう行為もけっこう好きですよね。
YURAサマ 好きですね。リリースやライブという一つ一つのゴールに向かっていく過程を見せることで、一緒にゴールヘ向かっていける。その行為はきっとみんなも楽しいんですよ。こんな世の中になったからこそ一緒にその思いを多くの人と分かち合いたい。だから、今回はこういう企画で進めました。
「今の僕らに必要なものは何だろう」と考えたときに出てきたのが、「明るい未来」でした。
――ここからは、収録曲について聞かせてください。表題曲となったのが、制作過程もすべてファンの人たちに見せるだけではなく、いろんな意見やアドバイスも取り入れながら作り上げた「I need」になります。
YURAサマ 今回の企画が立ち上がった緊急事態宣言下の1月の時点で、「今の僕らに必要なものは何だろう」と考えました。そのときに出てきたのが、「明るい未来」。その明るい未来を作るため、「今の僕らに必要なものは何か」とさらに考えながら「I need」という楽曲を作り始めました。
YURAサマ 先日、「I need」のMVの撮影をしたときに監督さんにも言われたのが、「この「I need」、誰も傷つかない歌だね(笑)」という言葉でした。
――そこへ、平和主義者なYURAサマらしさが出ていますよね。YURAサマの場合、歌を通して相手をディスることってないですよね。
YURAサマ いや、それがあるんですけど(笑)。性格がオープンだからなのか、あんまし厭味な風には聞こえないみたいで。「気持ちを正直に言ってるな」という風には捉えられていますけど、それが厭味にとらわれることって僕の場合はないですね。
――「I need」の歌詞はわかりやすい言葉で、しかも、誰もが意味や思いを捉えやすい表現としても伝えていますよね。
YURAサマ 「I need」は配信をしながら作詞もしていたので、ことさら、どんな人にでも伝わる言葉を意識していましたね。面白かったのが、僕が伝えたい思いを、みんなすぐに読み取って反応を返してくれること。たとえば「僕らは戻れない 同じになれない けれど向かってる 同じ未来へ」という、この歌の肝となる一節があるんですけど。歌詞を発表したときに、「あー、その気持ちすごくわかる!!」という声を多くいただけたときには、「この気持ち、みんなもわかってくれるよね」と嬉しくなっていましたからね。
――「I need」の演奏やアレンジをMASATO(UCHUSENTAI:NOIZ)さんが手がけました。その経緯も教えてください。
YURAサマ もともとは僕がアレンジまで手がけ、完成していたんですけど。自分でも思ってた以上にいい曲が出来たなという手応えを感じたので、「この曲はもっともっと進化していけるな…伸びしろがある!」とも思えたんですね。そこから、ソロアルバムの制作のときにもお世話になったUCHUSENTAI:NOIZのMASATO氏にアレンジをお願いしました。
「僕なりに深みのある人生を歩んできてるんだよ」ということを伝えたくて(笑)、「セ/カイ」の歌詞を書きました。
――2曲目に収録した「セ/カイ」は、歌の小説を読むように進んでゆく5部構成の楽曲。親しみやすいのに、めちゃめちゃ壮大な曲ですよね。
YURAサマ 最初に「小説のような歌詞にしたいな」と思い、そこで起承転結と大団円を持った物語として曲を作りました。この曲は起承転結に当たる4番まで同じメロディーで進みながらも、演奏面で変化を与えてゆく構成になっています。歌詞も、起承転結を付けたわかりやすいお話にしようと思っていたんですけど…。
――明るい歌を魅力にしているYURAサマにしては珍しい?ネガティブな感情のままに突き進む。むしろ、どんどん感情が落ちてゆく内容じゃないですか?
YURAサマ この歌詞を書くうえで最初に思ったのが、「僕たちのやっていることって果たして意味があるのか」ということ。そこから、自分でもまだ見えてない答えを追求してみよう。最終的には「人間って儚いなぁ」というところへ落とし込む内容にしたいと思って、「セ/カイ」の歌詞を書き始めました。
YURAサマ それに、「僕なりに深みのある人生を歩んできてるんだよ」ということを伝えたくて(笑)、この歌詞を書きました。「I need」が、誰もが思いを汲み取れる。それこそ、間違った伝わり方がしない曲であるなら、「セ/カイ」はその反対ですが、色々な人に共感してもらえる事を書いたつもりなので、聴いた人なりに想いを巡らせてほしいですね。
――「セ/カイ」の何が魅力的って、起承転結を告げる物語を声優の千葉繁さんが語っていることなんです!!
YURAサマ この曲の構想が生まれたときから、僕の頭の中では、アニメでいう「次週、何々が」という予告を語るアニメのナレーションが頭の中で流れていました。そこから「セ/カイ」を、ナレーションをきっかけに一番が始まり、ふたたびナレーションが流れて二番に進み、さらにナレーションをきっかけに三番へ…という展開の曲を作りあげたわけなんです。
――演奏には、ハイダンシークドロシーの情次2号さんとジンさんが参加しています。
YURAサマ 「セ/カイ」は、同じメロディーだけど、演奏を次々と変えながら世界観を変えてゆく形を取った楽曲。かなり演奏面での表現が難しいことから、この難しい世界観を魅力あふれる楽曲に仕上げてくれるのは、あの2人しかいないと思い、お願いをしました。後にお2人には、「1曲だけの演奏かと思ってたら、あの曲の中には4曲分の演奏が入ってるじゃねぇか、すごく大変だったよ」と突っ込まれましたけどね(笑)。
サロンのみんなと一つの話題をもとに、みんなが笑顔で繋がり合えた。その気持ちが嬉しくて。
――そしてもう1曲が、言葉遊びも印象的な「春の歌」になります。
YURAサマ 夏にリリースするのに、「春の歌って!?」と思われますよね(笑)じつはこの歌、昨年の春には出来上がっていました。
今も、ツイキャスメンバーシップ「I make」の仲間たちと続けている配信ライブも、すべてはこの日のライブに向けてのものでしたからね。
――YURAサマの誕生日当日となる9月12日に、赤羽ReNY alphaで行なう生誕祭「YURAサマ 42th Birthday Live♪」。この日は、有観客とツイキャスによる配信と両方でお届けする形になります。
YURAサマ 今も、ツイキャスメンバーシップ「I make」の仲間たちと続けている配信も、すべてはこの日に向けてのものでしたからね。もちろん会員でなくても配信で見れますし、ライブ自体も初めて僕のライブに触れる人でも楽しめる内容でお届けします。今からでもツイキャスメンバーシップに参加していただければ、その日のライブに向けての制作過程を配信していくように、より深く気持ちが入り込んでいけるんじゃないかなとも思います。
――当日のライブも楽しみにしています。
YURAサマ 42歳の誕生日と数字のうえでは中途半端ですが、みんなと一緒に楽しめる満足のいくライブにしていきますので、ぜひ僕の誕生日を祝いに遊びにきてください。
TEXT:長澤智典
『I need』MV –
ーリリース情報ー
YURAサマ
2021年8月21日(sat) digital release
2、セ/カイ
3,春の歌
All song,words,Drums
ーLIVE情報ー
YURAサマ
有観客チケット ¥5,000
ツイキャス配信チケット「I need」音源データ付き¥4,200
日時;2021年9月12日(日)
チケット:2021年8月21日(土)昼12:00〜発売
2.ツイキャスプレミア配信音源データ付き¥4,200
お問合せ:アットワークス プロジェクト
「Ineed」のライブ制作&リリースの裏側全部見れるツイキャスメンバーシップ「I make」(月額¥500)はこちら
ツイッター/YURAsamaTakeshi(http://ur0.link/M9qm)
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