沢尻エリカの女優人生を勝手に占う:
エスムラルダ連載3
エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第3回:沢尻エリカの女優人生を勝
手に占う
今週末に最終回を迎える、沢尻エリカの主演ドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ)、みなさんはご覧になっていらっしゃるかしら?
このドラマは「女性誌の編集部にアルバイトとして入った、沢尻エリカ演じるヒロインが、周囲のイジメに遭いつつ、あれよあれよという間に編集長に成り上がっていく」というもの。「女同士のやりすぎドロドロドラマ」が大好物なアタシの周りのオカマたちの間では当然大人気で、アタシも「こんな、誰一人信用できない職場、絶対やだ!」とか呟きながら、毎回観ているわ。
それにしても、沢尻エリカ。ドラマ前半では「イジメに負けずに頑張る、健気なヒロイン」を演じていたんだけど、やっぱり見事だったわ。「エリカ本人は、イジめられて黙って耐えるようなタマじゃない」なんてことは百も承知なのに、アタシ、ついつい感情移入しちまったもの。
逆に、編集長になり、ちょっとキツめにキャラ変してからの演技は、いまひとつ面白味ナシ。悪役を演じる時にやたら生き生きしている藤原紀香とか、質素な身なりでイジメに耐える役があまりにも似合っていた、かつての泉ピン子とか、役者ってやっぱり、本人のキャラと真逆の役を演じている時の方が面白いし、輝いてる気がするわ……。
ただねえ、なまじ顔がかわいいだけに、エリカの先行きがちょっと心配。極端な悪女役(映画『疑惑』で桃井かおりが演った、鬼塚球磨子とか)を演るには迫力が足りないし、かといって「清純ないい子の役」を演るのはそろそろ限界だろうし。「別に」事件や結婚・離婚スキャンダルの時は「この娘、もしかしたらすごい女優に化けるかもしれない」と思ったんだけど、なんかまだ、皮が剝けきっていないというか……。一度、舞台にチャレンジして、しごかれまくった方がいいんじゃないかしら(それもありがちだけど)。
って、勝手にエリカの将来を心配しまくってるアタシ。一体、エリカの何なんだ(答え:赤の他人)。
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
このドラマは「女性誌の編集部にアルバイトとして入った、沢尻エリカ演じるヒロインが、周囲のイジメに遭いつつ、あれよあれよという間に編集長に成り上がっていく」というもの。「女同士のやりすぎドロドロドラマ」が大好物なアタシの周りのオカマたちの間では当然大人気で、アタシも「こんな、誰一人信用できない職場、絶対やだ!」とか呟きながら、毎回観ているわ。
それにしても、沢尻エリカ。ドラマ前半では「イジメに負けずに頑張る、健気なヒロイン」を演じていたんだけど、やっぱり見事だったわ。「エリカ本人は、イジめられて黙って耐えるようなタマじゃない」なんてことは百も承知なのに、アタシ、ついつい感情移入しちまったもの。
逆に、編集長になり、ちょっとキツめにキャラ変してからの演技は、いまひとつ面白味ナシ。悪役を演じる時にやたら生き生きしている藤原紀香とか、質素な身なりでイジメに耐える役があまりにも似合っていた、かつての泉ピン子とか、役者ってやっぱり、本人のキャラと真逆の役を演じている時の方が面白いし、輝いてる気がするわ……。
ただねえ、なまじ顔がかわいいだけに、エリカの先行きがちょっと心配。極端な悪女役(映画『疑惑』で桃井かおりが演った、鬼塚球磨子とか)を演るには迫力が足りないし、かといって「清純ないい子の役」を演るのはそろそろ限界だろうし。「別に」事件や結婚・離婚スキャンダルの時は「この娘、もしかしたらすごい女優に化けるかもしれない」と思ったんだけど、なんかまだ、皮が剝けきっていないというか……。一度、舞台にチャレンジして、しごかれまくった方がいいんじゃないかしら(それもありがちだけど)。
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