津田健次郎・森なな子、ハリウッド俳
優に独占インタビュー 『DEBRIS /
デブリ』対談動画が公開

津田健次郎と森なな子が、吹替え版に出演したSF超大作ミステリー『DEBRIS / デブリ』で主演を務めるジョナサン・タッカー、リアン・スティールに行ったインタビュー映像が公開された。津田と森は、ジョナサンとリアンに対して本作の見どころやそれぞれの役を演じる上で感じたこと、お気に入りのエピソードなどをインタビュー。ノーカット版インタビューは、YouTubeで公開中だ。
津田健次郎は、主人公のCIA捜査官ブライアン・ベネヴェンティの吹替を担当。森なな子は、MI6諜報員フィノラ・ジョーンズの吹替を担当している。
【インタビュー】津田健次郎 ✕ ジョナサン・タッカー
◆津田健次郎×ジョナサン・タッカー
津田:初めまして、I’ m Kenjiro Tsuda
ジョナサン:(日本語で)ハジメマシテ、ドウゾヨロシク! 僕はタッカーと言います。
津田:僕はジョナサンの短編映画『SKIN』がすごく好きで、その時にはじめてジョナサンの事を知って、本当にいい役者さんだなと印象に残りました。
ジョナサン:僕らは通じ合うものがあると思うんだ。どちらもエンターテイナーだし、クリエイターでもあり、役者でもある。アーティストの世界は大変だよね。
津田:『DEBRIS / デブリ』について質問ですが、ジョナサンが演じるブライアン・ベネヴェンティについて、印象や共感するところ、演じる上で気を付けたところなどあれば教えてください。
ジョナサン:ブライアンは元 US 海軍でアフガニスタンでのトラウマを持っている。フィノラと働いていくなかで他人と共感する事がいかに重要か気づくんだ。自分の意思だけを貫けない事、思い通りにならない時もある事を。ブライアンを演じながら同時に彼のことを理解する 1 年になったよ。物語序盤のブライアンを視聴者として見ながら、彼がデブリに関わる事で変化していく様子と、フィノラとの関係がどうブライアンに影響するのかを見ることが楽しかった。
津田:僕も声の仕事だけではなく、舞台などで演じることもあるのですが、ジョナサンが役を演じていくとき、もしくは立ち上げていくときに大切にしている事はありますか?
ジョナサン:芝居の喜びというのは空中ブランコと似ていると思う。運命に託すように持ち手を離さないと、次の喜びが来ないんだ。演じる幸せは、結果が分からないからこそあるんだよ。どんな影響があるかは準備を周到にできる時しか分からない。つまり、(日本語で)”モノノアワレ”。健次郎は”もののあはれ”って知ってる?
津田:”もののあはれ”知ってます。ジョナサン、それどこで知ったんですか?
ジョナサン:日本文学を学んだ時に、源氏物語にまつわる事を学んだんだ。この言葉は繊細さを日本語でとても美しく表現していると思っていて、よくこの言葉について考えるよ。作家の三島由紀夫と大江健三郎は、互いに全く別の方向性なのにこの言葉を同じところで理解していると思うんだ。そしてこの言葉は日本の文化を象徴しているよね
津田:すごく日本の文学に詳しいんですね、びっくりしました。
ジョナサン:アメリカ人は日本大好きだよ!
津田:Thank you! (笑)
津田:次の質問です。僕は『DEBRIS / デブリ』でブライアンとフィノラの序盤の微妙な距離感が好きなんですが、ジョナサンはどんなところがお気に入りシーンですか?
ジョナサン:楽しいと言う意味ではフィノラと運転するシーンかな。だけど、ストーリーが進むにつれ、ブライアンの背景が見えてきてアフガニスタンのストーリーが一番好きになった。このエピソードは、ブライアンについて本当の彼の深いところ、何故こういう人になったのかがよく描かれているんだ。
【インタビュー】森なな子 ✕ リアン・スティール
◆森なな子×リアン・スティール
森:初めまして、My name is Nanako Mori。日本語版のフィノラを演じています。今回フィノラを演じるリアンに、いくつか質問をさせてください。まず、『DEBRIS / デブリ』の見どころを教えていただけますでしょうか。
リアン:このドラマの凄いところはたくさんあるわ。個人的にはやっぱり、J・H・ワイマン率いる素晴らしいクリエイティブチームと仕事できた事ね。彼は本当に素晴らしいクリエイターで、『FRINGE / フリンジ』という名作も制作しているわ。あとはジョナサン・タッカーと共演できたこと。彼のことは役者としてとても尊敬しているの。その他にもノーバート・レオ・バッツというトニー賞を二度も受賞している共演者がいて、素晴らしい役者ね。
森:ジョナサン・タッカーの吹替を担当されている津田健次郎さんもとても素敵な方なので、私たち吹替チームもこの作品をすばらしいものにできるよう、頑張りたいと思っています。
リアン:ワオ、素晴らしいわ!
森:リアンがフィノラという女性を演じるときに、共感すること、演じる上で気を付けていることはありますか?
リアン:フィノラは演じるのがとても楽しい。最初台本を読んだときに、すぐにキャラクターが理解できたのよ。台本を読んで自分がこの役をどう演じるか魂で感じるの。それがとてもワクワクするし、フィノラの役を読んだときすごく繋がりを感じて、演じながら私達がすごく似ているからだって分かったの。とても興味深い経験だったわ。私も質問してもいい? フィノラとどうやって繋がっているの? すでに役が出来上がっているキャラクターとどうやって繋がるのか知りたいの。
森:私たちは収録が始まる少し前に台本をいただいて、話数毎に台本と映像をチェックしてから収録するので、意外と
情報は少ないです。なのでその台本にあるセリフや、演じる本国のアクターの皆さんの表情だったり、息だったり、そこからインスピレーションをもらっている部分が大きいと思います。あとはキャラクターの役者さんとのお芝居なので、セリフの掛け合いで探り探り役を深めていく感じです。
リアン:すごく面白いわ、まさか自分の息が演技の参考になるなんて。
森:私は日本で現時点で 3 話まで収録が終わっていて、その中でクローンが沢山生産される話(第2話)がすごく面白いなと思っているのですが、リアンは全話通してお気に入りのシーンや話数はありますか?
リアン:あなたもこれから目の当たりにすると思うけど、本当に全てのエピソードが想像もできない違う旅なのよ。その中で一番好きなのは 9 話と 10 話ね。なぜかって言うとデブリの力に色々と気づく事があるから。それまでに知り得たデブリの力の意味と、それ以上に役者としてとても力を入れたエピソードなの。スキューバダイビングを習って水中での演技を学んで。水中で目を開けながらね、長い時間水中にいなきゃいけなくて。私、水得意じゃなくて、スイミングレベルが1から 10 であるとしたら良くて5ね。大きな挑戦だったからこそお気に入りのエピソードになったわ。
森:私も泳ぎは苦手です(笑)。
リアン:私はこの経験で 10 になったと言いたいけど、5 から 5.5 になった程度ね(笑)。
森:デブリの能力で、1テレポート、2強く会いたいと願う人物に合わせてくれる3クローンを生み出す能力があります
が、使えるとしたらこの3つでどの能力を使いたいですか? その力でどんなことがしてみたいですか?
リアン:これは簡単な質問よ、テレポート! 私は都会育ちだから地下鉄に乗ったり、バスに乗ったり、車だと渋滞に巻き込まれるし。テレポートでパッと行きたい所に! 夜遅くに外にいて疲れた! って思った時、すぐに家に帰れてベッドに入れるでしょ。
森:ちなみにそのテレポートができたら日本にはいらっしゃいますか?
リアン:それ次言おうと思ってたの! これで日本に行けちゃって、富士山や美味しいレストランで美味しい食事、あなたもこれで NY に来れる。あなただったらどうする? 何を選ぶ?
森:私はクローンを生み出す力を使って、自分のクローンに仕事をしてもらって、オリジナルはずっと U-NEXT とかでドラマをゴロゴロ観ていたいです(笑)。
リアン:それ、めっちゃいい! (笑)思いつかなかったわ!
◆YouTube 第 1 話(日本語字幕版)
U-NEXT オリジナル『DEBRIS / デブリ』は、突如地球に落下した宇宙船の”破片(デブリ)”が引き起こす謎に迫るSF超大作ミステリー。2021年6月22日(火)18時より、日本語字幕版がYouTubeにて第1話が無料公開されている。
日本語吹替版には津田、森のほか、メインキャストに速水奨、ゲスト声優として第1話に早見沙織、神尾晋一郎、第2話に浪川大輔、第3話にファイルーズあい、第4話に小林親弘が出演している。

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