AKB48・大島優子、最後の劇場公演が
終了「普通の女の子が大きな夢を持っ
ても良いんですよね」

(参考:AKB48が出演番組の“問題点”を討論 島田晴香「若手メンバーばかり推すのをやめるべき」)

 前半のスタジオ収録分では、AKBグループのメンバーが総勢100人駆けつけ、大島の卒業を祝った。

 冒頭、大島が「もう歌うことは無くなるので…」と、卒業後は歌手としての活動を行わないことを語ると、ダウンタウンの松本人志が「カラオケも行かへんの?」と返し、スタジオの笑いを誘った。その後、大島が最後にセンターを務めたシングル曲「前しか向かねえ」を披露。

 また、特別企画として「AKBグル―プ100人に聞きました! 最後に大島優子に聞いておきたいことBest3」が発表され、3位には9名のメンバーからの「オッパイを大きくするにはどうしたらいいですか?」という質問がランクイン。質問者を代表して、梅田彩佳が「優子の胸は豊満なので」と語ると、これに対し大島は「チーズが大好きなので…それかも」と回答。これを受けた梅田は「そんなにチーズ食べてないです。今日買って帰ります…」と低いトーンで語り、スタジオを爆笑させた。

 2位にランクインしたのは、10人から寄せられた「いつ結婚したいですか?」という質問。質問者を代表して高橋みなみが「やっぱり(卒業したら)恋愛解禁なので。大島さんはすぐゴールテープ切るんじゃないか」と語ると、松本が「AKB48って恋愛は禁止やけど、結婚はアリなん?」と疑問をぶつけた。これに対し、高橋が「秋元(康)さんは結婚なら(OK)」と言っていることを明かした。大島は「リアルに言うと、27歳(来年)には結婚したい。子供は30歳までに2人産んで、30代で3人産みたい」と語り、メンバーを驚愕させた。

 1位に輝いたのは、メンバー20人からの「1番辛かった仕事は?」という質問。質問者を代表して指原莉乃が「(大島の方が)先輩で芸歴も長いので、一番辛かったことを聞きたい」と語ると、大島は「指原よりは辛くない気がする」と応える。すると指原は「カメラを隠した状態で渋谷の真ん中に行って、ゴム手袋を鼻で割ったんです。辛くて親に心配されました」と自らの辛いエピソードを披露し、大島は「海老カツサンドを食べてイカ釣りに行ったら、リバースしてしまって、その後にイカが釣れた」と珍回答。浜田雅功から「どこが辛いねん!」、松本から「聞いてるこっちが辛いわ」とツッコまれた。

 番組中盤では、大島の活動を卒業メンバーのコメントと共にVTRで振り返るコーナーも。「大島優子と初めて会った時の印象は?」という質問に対し、前田敦子が「チームA(前田含む1期生)が出来たあと、すぐにチームK(大島含む2期生)が出来て。お互いライバル意識した状態で始まって。その時に秋元才加が『チームAにはハッキリ言って負けないくらい頑張ります』と言われた」と語ると、秋元は「(大島)優子は子役だったので、(芸能活動の経歴が)何もなかった私たちと比べて、AKB48にかける思いは人一倍強かった」と語った。

 また、番組には大島の父親から、本人には内緒で手紙が届いた。「学校が終わってからすぐ秋葉原に行き、終電での帰りを駅まで迎えに行っていたことが昨日のように感じます。(中略)チビ父のせいで、優子もチビになっちゃってごめんね」といった内容を読み上げ、大島優子が参加しない新生AKB48のメンバーで「ラブラドール・レトリバー」を披露し、前半は終了した。

 後半は6月8日に行われた味の素スタジアムでの卒業公演後から、大島に密着したVTRが放送された。大勢の前で歌うのは最後となった同公演について「忘れたくないなって思いました。7万人の人が集まったところで自分の卒業コンサートをやるとは思ってなかったので。(最後の劇場公演について)劇場公演からすべてAKB48の人生が始まったから、劇場にありがとうって言いたいですね」と帰りの車内で語った模様が放送された。

 劇場からの生中継では、会場のファンから「優子!」コールが響き渡るなか、大島をセンターに据えた選抜メンバーが登場。「ギンガムチェック」、「Everyday、カチューシャ」を続けて披露した。その後、大島の卒業曲である「今日までのメロディー」に関して、大島が「秋元さんが私のことを思って書いてくれた曲です。この曲には実は歌詞が2つあって、『優子の8年間を振り返ったら1曲じゃ収まらなくて』と言われたので、そのなかから1つを選びました」と語り、同曲を歌い上げた。

 その後、これまで共に活動してきたメンバーが、大島に対して一言ずつコメントを捧げる場面が放送された。

 同期メンバーとして歩んできた宮澤は、大島との関係性について「死んでも続く関係」と語ったり、梅田は「優子が私の道しるべでした」と、大島の存在感の大きさを語るなか、小嶋陽菜は「優子が『居るだけで和む』って言ってくれたから、頑張れないけどあとしばらくは居ようと思います」と、気心の知れた相手ならではのコメントを披露した。

 また、後輩メンバーとして、同じ太田プロに所属する指原が「私、今まで言ったことないんですけど、今までも、これからも尊敬している先輩は優子ちゃんです」と語ると、柏木由紀は「ずっと優子ちゃんの背中を見てきました」と、憧れの存在として居続けた彼女について語った。続けて松井珠理奈が「優子さんのマネをしても敵いません。これからも私たち後輩に、かっこいい背中を見せてください」と語ると、6月7日の選抜総選挙で1位を獲得した渡辺麻友が「これからのAKB48のことは任せてください」と、グループを背負っていく覚悟を語った。

 最後に1期メンバーである高橋から「二人の思い出って一つしかなくて。(前田)敦子が卒業を決めたときに、二人でご飯に行ったことでした。その時に初めて深く喋って、『あ、同じこと考えてたんだね』って、ちょっとした答え合わせみたいに色んな話をしました。卒業したら、戦友じゃなくて親友になってください」と提案を受けた大島は「嫌です」と即答し、シリアスなムードに包まれていた劇場が一気に笑いに変わった。続けて大島が「私はこれからもAKB48のことは応援していくし、AKB48のことは誰よりもわかるから。だからこれからも戦友です」と高橋に語りかけるという、二人の関係を如実に表したシーンが放送された。

 そして、大島本人が卒業についてのスピーチを披露。「私たちAKB48は、このドンキホーテ(秋葉原店)の8階にある狭い劇場から始まりました。アキバ系アイドルとして始まった私たちが、昨日味の素スタジアムという7万人の会場を埋め尽くして。今日は250人の前で歌っていて、狭く感じるけど、この場所が私の原点です。ここから出発出来てよかったなって思います。応援してくれる皆さんの力があって、AKB48はここまでこれました。普通の女の子だった私たちを見つけて、応援してくれて本当にありがとうございました。普通の女の子が大きな夢を持っても良いんですよね。その勇気を与えてくれてありがとうございました」と語り「草原の奇跡」を歌い上げた。

 その後、高橋が「一番優子らしい曲」と語り、大島も「ファンのみなさんが私にプレゼントしてくれた曲です」と、大島がセンターとしてブレイクした楽曲「ヘビーローテーション」を笑顔で披露し、AKB48の大島優子としての最後の公演が幕を閉じた。

 その後、大島は劇場の外にいるファンに向けて、拡声器を使って卒業公演の成功を報告。「明日からは自分の夢を叶えるために歩いていきたいと思います」と大勢のファンに語りかけ、番組は終了した。

 AKB48グル―プの中心メンバーとして、8年半に渡って活躍し続けた大島の最後を華やかに締めくくった今回の放送。これからは残ったメンバーがどうグループを守っていくのか、また、女優・大島優子として彼女はどう活躍するのか。両者の新たなステージに期待したい。(向原康太)

リアルサウンド

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着