開幕直前! 『「錆色のアーマ」外伝
-碧空の梟-』神里優希×佐藤永典イ
ンタビュー~「舞台に立つ喜びを噛み
しめて演じたい」

2021年4月15日(木)~4月29日(木・祝)、品川プリンスホテル クラブeXにて上演される『「錆色のアーマ」外伝 -碧空の梟-(あおのふくろう)』。戦乱の世で天下統一を夢見た男たちの生き様を描くオリジナルストーリーで、舞台第三弾となる本作では外伝が描かれる。前作から引き続き出演するアゲハ役の神里優希、茨木童子(いばらきどうじ)役の佐藤永典のインタビューを、最終稽古を終えた直後の貴重なタイミングで実施。開幕を直前に控えた意気込みを語ってもらった。
ーー最終稽古を終えられての手応えは?
佐藤:マスクをしながらの稽古だったり、限られた時間だったりといろんな枷がありました。だからこそ、よりお互いの表情を読み取り合ったり、思いを届かせようという意思を感じたりすることができました。大変だった部分を、ポジティブに受け止め臨めたと思います。
神里:今作は殺陣が多いんですが、結構良い感じに仕上がっています。茨木童子とは特にアゲハの生まれ故郷をめぐる因縁がありますし、戦う場面が多いですね。この二人の見所は、“高速戦闘”なんです。
佐藤:速さでみせる分、丁寧さも意識しました。ほかのキャラクター同士の対決にもそれぞれ特色が出ているので、ものすごく楽しんでもらえるはずです。
ーー今回の上演が決定した時の心境を教えてください。
神里:本来なら(2020年に誕生した池袋の新劇場)「Mixalive TOKYO Theater Mixa」のこけら落とし公演のひとつとなるはずでした。中止になって悔しい思いをしましたけど、こうして上演できることにとても感謝しています。
佐藤:昨年は、稽古を一度もできずに終わっちゃったんです。今年、こうしてまた同じキャストが揃ったことも、同じシリーズで同じ役を続投できることも本当にうれしいですね。
ーー3作目となる今回は“外伝”。新キャラクターとなる橘三兄弟をはじめ、登場人物たちの過去が解き明かされます。台本を読んだ時の感想は?
神里:最初に読んだときは、結構複雑だなと思いました。稽古をしていくなかで、みんなで整理しながら話し合って、理解を深めていった感覚です。
佐藤:台本で読んでいる分には難しそうでも、描かれているのは人間らしい熱い物語。思いの強さをお届けできると感じました。
神里:アゲハと茨木童子の間の過去は、比較的わかりやすいストーリーなんです。今作から初めてシリーズに触れる方でもすんなり入り込めるはずです!
アゲハ役  神里優希
佐藤:今回は円形のステージになるので、いろんな角度から表情が見られるのも面白いポイントだと思います。盛り沢山の内容ですし、これだけ人数が出ていても誰一人見劣りしない。全員の物語を見ていたくなる作品になっています。
神里:新キャストの三人とは同じシーンが少ないんですけど、その分、外から三兄弟のチームワークの良さを感じていました。初共演だよね?
佐藤:うん、もちろん名前はお見掛けしていましたけど。稽古が終わってからも、三人で残って話し合っている姿が印象的でした。
ーーそんなお二人も、前作の稽古で意気投合されたそうですね。
佐藤:前作では本筋はもちろん、アゲハと茨木童子の物語がありました。そこは最大限に興奮するものにしたいねって話をしながら、たくさん一緒に練習していました。
神里:そうだね。(前作が上演された)2年前は、皆でよくご飯にも行ってました。そこで結構熱い話をしたんです。「ここのシーンはこうしよう」とか……。
佐藤:2回くらい、朝まで語ったよね?
神里:あった、二人でね(笑)。今回はそういうコミュニケーションがなかなかできない状況ではありますけど、前回があった分、心で通じ合ってる気がします。
佐藤:うぇー!
神里:ちょっと、気持ち悪がらないでよ(笑)。
佐藤:確かに遠慮なく何でも言えるし、言ってもらって気にしない間柄かな。特に今作は限られた時間内で稽古をやらなきゃいけない分、前作での土台があったのは大きかったです。
ーー改めて、演じられるキャラクターの役どころは。
佐藤:僕が演じる茨木童子は人間ではなく妖なので、血も涙もない。殺すことも死ぬこともためらいがないんです。やりたいことをやってるから、人間側からしてみると悪魔的存在ですね。
ーーいるだけで場が緊迫する茨木童子に対して、アゲハは登場するだけで場を和ませてくれる。その対比が面白いなと感じました。
神里:そうなんですよ。冒頭では雑賀衆として、いつもの空気感で旅をしていますが、茨木童子と出会うことで目的が変わって。前作からの対決の決着はつくのか……というのは、ぜひ劇場で確かめてください(笑)。
佐藤:仲間たちとは楽しくやっているアゲハが、茨木童子と対峙するときだけに見せてくれる表情というのも見どころです。
ーー互いの役について、どんな印象をお持ちですか?
神里:茨木童子の二刀流は迫力があります。役柄的にも奔放で、舞台中を自由に駆け回っているし、開放しながら演じるのが上手いんです。
佐藤:僕は、純粋に神里くんを尊敬しています。アゲハって、明るくて、女性らしいけど男らしいところもあって、いろんな役割を担っている分、負担も多い役なんです。そのキャラクターの膨らませ方、見せ方はすごいですよ。
茨木童子役  佐藤永典
ーーそして、今回はライブパートもあります。
佐藤:初めて聞いたときびっくりしたよね?
神里:した!
佐藤:本編では死と隣り合わせの人間と、死に恐怖がない妖たちが憎しみ合う緊張感のある戦いが繰り広げられていますが、ライブパートはガラッとテイストが変わります。
神里:本編は本編、ライブはライブパートっていう楽しみ方になるかと。
佐藤:うん。アーマならではのライブに仕上がっているはずです。
ーー最後に、お客様に向けてメッセージをお願いします。
神里:一度延期になってしまった分、公演ができる喜びを一層感じています。舞台に立たせてもらう幸せを噛みしめながら演じたいです。まだまだ大変な時期が続いていますので、無理のない範囲で劇場に足を運んでいただけたら。
佐藤:観劇したくても来られない方もいらっしゃると思いますが、全員揃ってやらせていただくからには、全公演をしっかりやり遂げたい。前作を超えたいですし、また次回作を見たいと思っていただけたら。ビジュアルも、ものすごいクオリティで作っていただいているので、ぜひそこも楽しんでいただきたいです。
神里:“逆2.5次元”作品として、アニメやコミカライズにつながるプロジェクトですし、そういった部分でも次の可能性へつなげていく公演にしたいです。今回は孫一役の(佐藤)大樹と織田信長役のまっすーさん(増田俊樹)がいない分、より面白い作品を目指していきたいですし、またお二人が出る作品へとつなげられるように頑張ります。
佐藤:次があるとしたら、僕たち妖がいるのかわかりませんけど……。
神里:えー! 一緒にやろうよ(笑)。
佐藤:お互いのキャラクターが生きてたらね(笑)。
取材・文=潮田茗

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