“エンタメの街・大阪”にアーティス
トが集結『START UP!!ーロックの春2
021ー』開催ーーフジファブリック 山
内総一郎とFM802 DJ大抜卓人が「愛」
を語る

3月30日(火)・31日(水)、インテックス大阪6号館にて『START UP!!ーロックの春2021ー』が開催される。新型コロナウイルス感染拡大により、ライブや音楽イベントが次々と中止になった2020年。大阪ではライブハウスをメインにした配信無観客ライブが始まり、夏には大型ホールや野外会場でのオムニバスイベントが再開。秋には2万人規模の音楽フェス『OSAKA GENKi PARK』も開催された。各所の努力と協力により、“感染対策をしながら「安心・安全」にライブが楽しめる大阪”が作り上げられてきたのだ。「アナタの春に、 記憶に残る2日間を。」というコピーが掲げられた『START UP!!ーロックの春2021ー』は、コロナ禍だからこそ音楽を必要とする人々に安心して楽しんでほしい、との想いが込められた渾身のイベント。全19組のアーティストが大阪に集結する。今回は2日目に登場するフジファブリックから、山内総一郎(Vo.Gt.)が『TACTY IN THE MORNING』(毎週月曜〜木曜6:00〜11:00)に登場。3月10日にリリースしたばかりのアルバム『I Love You』への想いや、愛する趣味の話まで、DJをつとめる大抜卓人と軽快なトークが弾んだ。
山内総一郎、DJ大抜卓人
●“愛する者”には、趣味も、バンドメンバーもファンも入ってる●
ーーFM802にも非常に縁がある、とってもスペシャルなゲストをお迎えしました。
フジファブリックの山内総一郎です。おはようございます!
ーー最近、早起きですか?
早起きではないんですけど、どんどん早くなってきますよね。
ーー早くなってくる?なぜですか?
年齢ですかね(笑)。
ーーそれは本当にある(笑)。
前は午後まで寝てるのが当たり前だったんですけど、午前中に起きるようになりました。
DJ大抜卓人
ーー生活環境が変わると、起きざるを得ないってのはありません?
ありますね。起きて1番は植物に水あげたりしてます。
ーー心がピュアですわ。いいですね〜。僕、観葉植物も枯らす専門で。
俺も枯らしたことがあるから。戒めと言ったらアレですけど、枯らしたやつも残しておいて、「枯らしちゃってごめんね」というのと、「ここにいる植物たちは枯らさないようにしないとな」と思って、朝はシュシュシュシュッて水やってますね。
ーー総一郎くんはミュージシャン史上1番優しい人だと思うんだけど、植物にも優しいねんな。
どうですかね。室内で日照不足になりやすいので窓の近くに移動させたり、逆に浴びすぎると早気しちゃうから、西陽になったらまたどかして、というのはやってますけど。ステイホーム期間中にそういうことをマメにやるようになりました。これも年齢ですかね(笑)。
ーー新しいアルバムは『I Love You』ですから、観葉植物に対してもラブですね。最近他に愛情を注いでるものは?
ありますねー。「Nゲージ(鉄道模型)」ってご存知ですか?
ーー知ってますよ、もちろん。
僕、Nゲージが好きで集めてるんです。地元の大阪・茨木を走る阪急電車と、最近はJRの貨物(列車)を買いました。
ーーNゲージ、極め出すと貨物いくよね。あのサイズ感とフォルムに美学あるでしょ。
あります。ざっくりと僕の朝を説明しますと、起きてウォーターサーバーのお湯を飲みます。で、観葉植物に水をあげ、豆を挽いてコーヒーを淹れ、JRの貨物EF65と、水色のJR貨物コンテナ、JRFと書いてるえんじ色の貨物をリビングで3両ぐらいにつないで、それを走らせながらコーヒー飲んでますね。
ーーいいやーん! その時間!!
昔、祖父がNゲージすごい持ってて。僕はなかなか触らせてもらえなかったんですけど、雷鳥(JR 485系特急電車)とかカッコ良いなぁって。昔、JR茨木駅の近くに住んでいたので、家から貨物列車が見えたんです。ステイホームや自粛期間は、なぜか郷愁の念を思い出して、Nゲージはネットで買えるので、ちょこちょこ揃えていきました。
ーー良い趣味。俺、すごい憧れ。男のロマンやね、Nゲージ。
ライトが光るんですよ。アクセルとハンドルも光って、それをiphoneで撮ると音もめちゃめちゃ良いんで、「ガタン、ガタンガタン」ぐらいの速度にして、アングルも考えて(笑)。
ーーうわー! いいなあ! まさにアルバムのタイトル『I Love You』にもあるように、愛する者には、それこそ趣味もあれば、バンドメンバー、そしてこれまで応援してくれたファンも全部入ってる。総一郎くんはほんと、愛の人よね。
もう全方位、愛ですね。
●これまで支えてくれた皆さんに、愛と感謝を●
山内総一郎
ーーこのアルバムのコンセプトを「I Love You」にしようと決めたのは、やっぱり2019年10月に大阪城ホール(『フジファブリック15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール 2019「IN MY TOWN」』)でライブも行って、ここまで連れていってくれたファンの皆さんありがとう、という気持ちが始まりですか?
遡ればずっとそうなんですけど、僕らは順風満帆に活動を行えてきたバンドでもなくて。やっぱり志村くんのことがあったりもしたし、皆さんに支えてもらってやっと活動できているバンドだなというのは、日頃から感じています。皆が僕のふるさとの大阪に集まってくれた15周年の大阪城ホールは、本当に感慨深かったです。その後、2020年に全国にお礼参りの『LIVE TOUR 2020 “I FAB U”』ツアーをやったんですよ。でも新型コロナの影響で途中で中止になって。昨年11月に有観客+配信という形で『I FAB U FAB ME』を横浜(KT Zepp Yokohama)でやれてはいるんですけど、『I FAB U』ツアーが中止になったのがすごく堪えたというか、悔しくて。こんなに支えてもらって、今度は俺たちが愛してる人に「愛してる」と言いに行くツアーなのに、それが中止になった。結構自分たちの中では大きなことで、今後世界がどうなっていくかは、色んなことに掛かっていると思うんですけど、バンドとしてはまず、支えてくれた皆さんに愛と感謝を音楽の形にして届けないとダメだろうという意思で、テーマが「愛」になりました。
ーーこのアルバムには、JUJUさん、幾田りらさん、秦基博さん、色んな繋がりのある方がコラボレーションという形で参加してます。あと『あなたの知らない僕がいる feat.秦 基博』のアレンジがトオミヨウさん。僕の勝手な解釈だけど、それぞれのゲストをちゃんと活かす曲で迎えてるのが素晴らしいなと思ったの。
大好きなゲストの方の顔や歌声を思い浮かべながら作曲したものばかりですね。
ーーやっぱりね。
皆さんの優しさに包まれて完成しました。JUJUさんはソウルフルなシンガーで、すごく強い個性のある方ですけど、以前デュエットした時に、包み込むコーラスで僕の声を本当に活かしてくれる経験をしたというか。偉大なアーティストだなと感じましたし、懐の広さを感じました。
山内総一郎
ーー秦くんはもう随分前からお友達で、親友だとおっしゃるぐらいの仲の良さだそうですね。
僕が秦くんの作品にギターで参加してから仲良くさせてもらってます。今はなかなか行けないですけど、よく飲みに行ったりしてましたし、電話もしますね。
ーー電話はよく喋る人なんですか、秦くん。
けっこう話してしまいます。
ーーそんなに喋るんですか?
長電話(笑)。俺も関西弁が出ちゃうんですよね。「もしもし秦くん、最近何してんの?」みたいなね。秦くんは同世代のミュージシャンで、本当に第一線で活躍されてるし、たくさん名曲を書いてる。そんな友人は誇らしいですし、貴重な同世代の友人なので、話が積もりやすいというか。友人に対しての愛情もありながら、参加を打診したら皆さんお忙しい中快く受けてくださって、本当に嬉しかったですね。
ーー幾田りらさんも彼女のポテンシャルがちゃんと光るトラックで。フジファブリックの曲のらしさに乗っかって来いというやり方もあるんだけど、相手を尊重して、相手が乗りやすく引き立つ曲で包むというコンセプトは、フジファブリックの真心やね。
そう言っていただけると嬉しいですね。ずっとメンバーと一緒にいて音楽を作ってるので、新しい、しかも素晴らしいミュージシャンが加わってくださると、バンド自体の血が巡るというか、活性化するので。真心と言っていただいてありがたいんですけど、僕らも誠心誠意やんないと、みたいなところはありましたね。
●『I Love You』というタイトルには、志村くんへの想いもある●
DJ大抜卓人
ーーこれも勝手な僕の推測なんだけど、15周年の大阪城ホール公演を経て、今回曲作りは変わったような気がする。
ああ、変わったかもしれないですね。
ーーそれはおそらく、志村くんのフジファブリックのチャプターに1回ピリオドを打って、新しいフジファブリックの次なる旅に出てる気がしたんだけどね。
志村くんとはずっーと続いている感覚なんです。
ーーおー! 素晴らしい!
『I Love You』というタイトルを決めた1つの要因としては、やっぱり志村くんに対しての想いもあるし、志村くんのことを思ってくれてるファンの人や、彼の音楽と、彼のことを好きだと言ってくれる人にも感謝を抱いていて。大阪城ホール以降、曲作りで変わった点といえば、感謝の気持ちや愛情を言葉にしたことです。大阪城ホールだけじゃなく、全ての会場にフジファブリックをお祝いしに集まってくれた人たちの想い、僕らの感謝を伝えるツアー、その全部が合わさったので、対象者の顔がほぼ見えてるような感覚ですね。
山内総一郎、DJ大抜卓人
ーーすごいね。
共にあるメンバー。実際、未だにずっとフジファブリックの精神的支柱は彼なんですよ。
ーーなるほど。
彼と過ごした時間はすごく濃密だったんですけど、フジファブリックというバンド自体を作った人なんで、志村くんなしでは語れないし。ただ曲作りに関しては、より誠心誠意やっています。誠心誠意と言うと固いんですけど、僕らが順風満帆じゃない時も今もずっと支えてくれてる人達に向けた想いを形にする時は、余すとこなく本気で愛を詰め込もうと。今はライブにもなかなか行きにくく、やりにくい状況なので、アルバムを聴いた時に光が差すような響き方をしてもらいたいし、フジファブリックのワンマンライブを1本見たような感覚になってほしくて、セットリストのような曲順を意識しました。
ーーほんまに素晴らしいよね。
ありがとうございます。ダンサブルな曲調がこのアルバムのサウンドの主軸になってるのも、どこで聴いていても体を揺らせるように、楽しく響いて欲しかったからですね。
ーーインスト曲「LOVE YOU」で豪快に始まって、「よしやるぞ」という3人の意気込みを感じた後に「SHINY DAYS」でバーンと開けるじゃない! まずその世界に誘われ、最後の「光あれ」で、僕、すごく背中押してもらった。
うわー、めっちゃ嬉しいこと言ってくれますね(笑)。『I Love You』を作る時の自分たちの気持ちとしては、「光あれ」がまずあって、そこからスタートしたから、1曲目に入れるアイデアもあったんですけど、色んな愛情を表現した曲がある中で、最後に希望を持って進んで欲しいという願いを込めて、ラストを「光あれ」にしました。
ーーある意味ベストアルバム。
「できちゃったなー、作っちゃったなー俺たち」、みたいな感じはありましたけど。
●皆と一緒に楽しむ準備をしてるから、皆も準備しといてね●
山内総一郎
ーーもう浴びるぐらい生音で聴きたい曲がたくさんあるんですよ。3月30日、31日の2日間、インテックス大阪で行われる『START UP!!ーロックの春2021ー』ですが、フジファブリックは31日、水曜日出演です。フェス自体はどれくらいぶりですか?
『OSAKA GENKi PARK』以来ですね。他のミュージシャンのライブを見てないし、楽屋でわいわい、「元気やったー?」みたいな空気はとんと味わってないんで、本当に『START UP!!ーロックの春2021ー』が楽しみですね。
ーーライブ中、舞台袖でミュージシャン仲間が見てるじゃない。あれは目に入るんですか?
目に入る時もありますし、嬉しいですね。「あ、鮪(谷口/KANABOON)いてくれてるー」とか、すごい嬉しいですね。
ーー見に行くと、こういう動きあんねやとか、こういう弾き方するんやとか、刺激はあるんですか?
この前、マカロニえんぴつと対バンをして、世代は下なんですけど、ユニコーンとか(奥田)民生さんみたいな共通のルーツがあるバンドで。僕らのことをコピーしてくれてたと言ってて。僕らの下の世代の民生さんフリーク、ユニコーンフリークのバンドを見ると、「今はこうなるんだ! でもやっぱり素晴らしいな」と思って。同じルーツを持つ人のライブは、すごく共感するところはありますよね。
DJ大抜卓人
ーー『START UP!!ーロックの春2021ー』楽しみにしてます。じゃあ1日の始まりなんで、「SHINY DAYS」をかけましょうか。
良いですね。この曲は、俺たちは音楽を作ってリハーサルをして、皆と一緒に楽しむ準備をしてるから、そっちも準備しといてねという曲なんです。だから本当に『START UP!!ーロックの春2021ー』も楽しみですし、ツアーもやりたい。幕開けの曲ですね。
ーー『START UP!!ーロックの春2021ー』でやってくださいね。
観に来てくれる皆も久しぶりのフェスだと思うんで、僕らも一緒に楽しめるセットリストにしないとなって。
ーーそれはアルバムを聴いてくれっていうこと?
それもありますし、ライブというのは音楽と繋がって、そこで何を感じてもらうか、その場を一緒に作り上げるかだと思うんです。何の曲をやるかは実はあまり問題じゃない。勿論セットリストは決めていかないと、舞台監督さんに怒られますから(笑)。昔フェスで1回だけ怒られた経験あるんです。
ーー時間押したの?
夏フェスで、しょっぱなか2番目ぐらいの出番の時に、1曲目を何にするか当日まで迷っちゃって、それでやっぱり変えるみたいなことやったら、めっちゃ怒られて。そりゃそうですよね。
ーーそりゃそうやな!(笑)
20代前半の若い頃でしたけど、照明の方とかいろんな人に迷惑がかかるんだって学びました。曲順は決めて行きます(笑)。
ーー楽しみにしています! 今日はありがとうございました!
山内総一郎、DJ大抜卓人
取材・文=ERI KUBOTA 撮影=福家信哉

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