この時期に欠かせない「マイ水筒」に
潜んでいる危険!?

　夏日が続く5月。そろそろ梅雨が始まり、暑～い真夏が到来するワケですが、そんな時期に欠かせないアイテムになりつつあるのが「マイ水筒」。人気になっているのはステンレス製ボトルのタイプで、「マイボトル」とか呼ばれているモノ。ワンタッチ式で手軽に扱えるものも多く、消費税が上がったことで気軽にコンビニでペットボトルなどを買わなくなった女性などに「マイ水筒」持参で会社に来る人が多くなったとも。

　しかしその「マイ水筒」には実は危険なこともあるとか。
　直飲みタイプが多いため、口中の雑菌が水筒に入り込みやすい。3〜4時間机の上に放っておいたものなんか飲むと、繁殖した雑菌（大腸菌など）を体内に入れることになる。
　雑菌問題だけなら、同じように直飲みするペットボトルにもいえることなのだが、水筒の場合は同じものをずっと使い続けることになるので、実は使われてる金属が溶け出したりする問題も発生する。
　例えばお茶や水を持っていくだけならいいが、「マイ水筒」にスポーツ飲料を入れたり、あるいは味噌汁を入れたりして使っている人もいる。その場合、それらの成分に含まれている塩分により腐食が進み、金属が溶け出した状態で使い続けると、体調不良の原因になる可能性もあるのだ。
　塩分を多く含む飲み物を入れる場合、「マイ水筒」そのものの劣化を早めてしまう。経済的理由で「マイ水筒」を買って使っているのに、水筒を買い替えなきゃいけないなんて不経済極まりない。今ではスポーツ飲料専用の「マイ水筒」なんかも売り出されているので、「マイ水筒」にスポーツ飲料を入れることが多い人はそちらを利用するといいだろう。

　他にも夏は室内のエアコン対策として「冷え予防」などに温かい飲み物を入れる女子も多いが、例えばカフェオレなどの乳製品は避けた方がいい。乳製品は長時間入れたままだと腐敗しやすく、それに伴いガスが発生する。それが内部に充満したりすると、フタを開け飲もうとした時、中の栓がブッ飛んで中身が飛び散ったりする被害も報告されている。
「マイ水筒」を買うときは、何を入れて飲むかを考えてからの方がいいかもしれない。

イラスト：来夢来人より

（文・旅人世五郎）

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