すき家でストライキ!? アルバイト店
員たちが5月29日決行を呼びかけ

　すっかりブラック企業としてのイメージが定着してしまったすき家。5月14日にゼンショーが発表した決算短信では、労働環境の改善に取り組むとしたものの、現状の実態は以前と変りないようだ。そんな中、アルバイト店員たちは5月29日（ニクの日）に一斉欠勤のストライキを起こそうとネット上で呼びかけあっている。
　今年3月に期間限定で登場した牛すき鍋など3種の鍋メニューが、もともと限界だった店の処理能力をオーバーさせたことで、アルバイト店員の大量離職、一部店舗の閉店など深刻な人員不足を引き起こした。これが通称「鍋の乱」である。

　今回のストライキの発端は、いまだに続く「ワンオペ」に対する抗議が目的のようだ。「ワンオペ」とは、1店舗を従業員1人で切り盛りすることで、接客、調理、洗い物、掃除、仕込みなど、全てを1人でこなさなくてはいけない過酷なシフトのこと。
　14時間連続勤務を強いられたり、ひどい場合には交代する時間になっても代わりの従業員が来ずに24時間以上も働くハメになったという例もあるようだ。
「鍋の乱」で世間にもブラックな実態が広まった現在でも「ワンオペ」は続いており、アルバイト店員たちの間で経営陣に対する不満や怒りは増す一方。

　そういった状況から、「ワンオペ革命」を起こすべく、5月29日の肉（ニク）の日に、ワンオペ予定のバイトを始め、出勤予定のアルバイト店員が一斉に欠勤するストライキを起こそうという流れになったのだ。Twitterではハッシュタグ「＃すき家ストライキ」が作られ、ストライキの情報が拡散されている。
　ただ、大々的にストライキの予告をしたことで、経営陣も黙ってはいないようだ。早速、店舗マネージャーから「29日は休むな」と釘を刺されたケースもあるようだ。ネット上では盛り上がりを見せているが、実際にはどの程度の規模でストライキが実行されるのか、気になるところだ。

（文・編集部）

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