W杯開幕直前! 日本代表勝利のカギは
スローインにアリ?
スローインを重視するザッケローニ
いよいよ開幕に向けて盛り上がりを見せるブラジルワールドカップ。サッカーの本場ブラジルで、歴代最強といわれる日本代表がどれだけ活躍できるか期待が高まっている。
日本はまず予選グループCを戦うが、対戦国のコロンビア、ギリシャ、コートジボワールとは実力伯仲。本田圭佑のゴールは生まれるのか? 好試合が予想される。
サッカーにおいて、実力が拮抗した両者の勝敗を分けるのはディテールにある。サッカーの戦術は常に進化しており、現在はかなりの細部まで研究されている。世界最高の名将との呼び声高いグアルディオラ監督などは、30センチのポジションのズレをも修正したがるというから驚きだ。
いっぽう、ザッケローニ監督が就任時から重視しているディテールのひとつにスローインがある。ザッケローニ監督はスローインの戦術指導が多いことでも知られており、特に右サイドからのスローインは数々のトリッキーなパターンを披露し、得点につなげてきた。
スローインといえば、フィールドプレイヤーが唯一手を使える場面でもあり、簡単にボールを味方に渡せるイメージがある。しかし、現在スローインの成功率は60%程度と言われている。
この意外な成功率の低さは、指導者が手を使うスローインよりも、足を使う練習(ミニゲームなど)に多くの時間を割くためでもあるが、最大の要因としてスローインを行うチームは、スロワーがピッチの外に出てしまうため、一時的に数的不利に陥るという側面が大きい。
戦術大国といわれるイタリアのセリエAなどは、あえて相手自陣深くからスローインを投げさせ、数的有利を活かしボールを奪って速攻につなげるという作戦を行うチームもあるほど。現代サッカーにおいて、スローインはそれほど価値が高まってきている。
2010年の南アフリカワールドカップでの成功率は70%程度。因果関係は不明だが、やはり強豪国のスローインの成功率は高めだ。
日本はまず予選グループCを戦うが、対戦国のコロンビア、ギリシャ、コートジボワールとは実力伯仲。本田圭佑のゴールは生まれるのか? 好試合が予想される。
サッカーにおいて、実力が拮抗した両者の勝敗を分けるのはディテールにある。サッカーの戦術は常に進化しており、現在はかなりの細部まで研究されている。世界最高の名将との呼び声高いグアルディオラ監督などは、30センチのポジションのズレをも修正したがるというから驚きだ。
いっぽう、ザッケローニ監督が就任時から重視しているディテールのひとつにスローインがある。ザッケローニ監督はスローインの戦術指導が多いことでも知られており、特に右サイドからのスローインは数々のトリッキーなパターンを披露し、得点につなげてきた。
スローインといえば、フィールドプレイヤーが唯一手を使える場面でもあり、簡単にボールを味方に渡せるイメージがある。しかし、現在スローインの成功率は60%程度と言われている。
この意外な成功率の低さは、指導者が手を使うスローインよりも、足を使う練習(ミニゲームなど)に多くの時間を割くためでもあるが、最大の要因としてスローインを行うチームは、スロワーがピッチの外に出てしまうため、一時的に数的不利に陥るという側面が大きい。
戦術大国といわれるイタリアのセリエAなどは、あえて相手自陣深くからスローインを投げさせ、数的有利を活かしボールを奪って速攻につなげるという作戦を行うチームもあるほど。現代サッカーにおいて、スローインはそれほど価値が高まってきている。
2010年の南アフリカワールドカップでの成功率は70%程度。因果関係は不明だが、やはり強豪国のスローインの成功率は高めだ。
長身の選手に投げると失敗する…
最もダメなスローインは長身選手の頭に向けてボールを投げること。長身選手は真っ先にマークされる選手でもあり、競り勝つのは難しい。もし競り勝っても数的不利の中、味方に繋がる可能性は低い。
反対に最も確実なスローインは、ボールがタッチラインを割った瞬間にボールに一番近い選手がすぐにスローインを行い、後ろの選手の足元に投げること。これだとほぼ100%に近い成功率になる。
スローインをする直前に投げる選手が交代するシーンなどをよく見るが、これでは時間がかかってその間に相手の守備が整備されてしまう。こういうチームはスローインの戦術が徹底されていないとわかる。
日本代表はボールを保持し主導権を握る戦いを標榜している。しかし、スローインで簡単にボールを失ってはその根幹が揺らいでしまう。ザッケローニ監督はワールドカップに向けて、新たなスローインのパターンを模索中だろう。
こんなところに注目して観戦すると、ワールドカップがより戦術的に見れるかも?
(文・角刈りハーブティー)
オススメ雑誌:『ブラジルW杯完全予想』 2014年 6/22号 [雑誌](ダイヤモンド社)
反対に最も確実なスローインは、ボールがタッチラインを割った瞬間にボールに一番近い選手がすぐにスローインを行い、後ろの選手の足元に投げること。これだとほぼ100%に近い成功率になる。
スローインをする直前に投げる選手が交代するシーンなどをよく見るが、これでは時間がかかってその間に相手の守備が整備されてしまう。こういうチームはスローインの戦術が徹底されていないとわかる。
日本代表はボールを保持し主導権を握る戦いを標榜している。しかし、スローインで簡単にボールを失ってはその根幹が揺らいでしまう。ザッケローニ監督はワールドカップに向けて、新たなスローインのパターンを模索中だろう。
こんなところに注目して観戦すると、ワールドカップがより戦術的に見れるかも?
(文・角刈りハーブティー)
オススメ雑誌:『ブラジルW杯完全予想』 2014年 6/22号 [雑誌](ダイヤモンド社)
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