成井豊と梅棒がコラボした、舞台『成
井豊と梅棒のマリアージュ』が開幕 
出演者登壇の囲み会見レポートが到着

2020年12月17日(木)サンシャイン劇場にて、舞台『成井豊と梅棒のマリアージュ』が開幕した。上演にあたり会見が行われ、オフィシャルレポートが到着したので紹介する。
本作は、昨年5月に活動休止が発表された劇団・キャラメルボックスで数々の脚本・演出を手がけていた成井豊が、「劇場型ダンスエンターテイメント」を提供する話題のエンターテイメント集団・梅棒とのコラボでおくる2年ぶりの新作。本作では、オムニバス形式で、【plat de 成井豊】 と 【plat d’ 梅棒】 の2バージョンを計7作品上演する。
会見には、脚本・演出の成井のほか、脚本・演出・出演の遠山晶司(梅棒)、原田樹里、阿部丈二(キャラメルボックス)、野田裕貴、天野一輝 (梅棒)が登壇した。
囲み取材 レポート
ーー今の心境はいかがでしょうか?
成井:いつになっても安心した初日は迎えられないですね。とにかく今はお客さんがすごく喜んでくれるのではないかという期待と若干だけど不安があるというのが今の心境です。
成井豊
阿部:ご来場いただくお客様、配信を見ていただく方に元気になれる力、明日も頑張ろうと思える力を今こそ届けたいという強い思いがあります。今回色々初めてやることがあるので、そういう部分も含め自分自身で届けたいです。
原田:新作ということでお客様にこの作品をどう見てもらえるのか緊張と不安がありますが、それと同じくらい、すごく楽しみです。昨日舞台で場当たりをして、マスクを外して初めて共演者の顔を見て、お芝居して、それだけでもすごく嬉しくて、劇場がやっぱり好きだなと思いました。絶対にお客様の心を離さないぞという強い気持ちを持って、初日を迎えたいなと思っています。
野田:すごく愛の溢れる作品でして、スタッフさんキャストさんみんなの力を合わせて、まずはこの初日を迎えることができました。もちろん引き続き最新の注意を払いながら、最後まで駆け抜けられるように気を引き締めていかなきゃいけないなと思っております。あとは今まで稽古してきたことを信じて精一杯のものをお客様にお届けしたいです。
野田裕貴
天野:企画制作としてはものすごくドキドキワクワクしています。セットや照明もついて、稽古場で作ってきたものを更にベースアップしていただけていて、これは絶対楽しんでいただけるな、元気になっていただけるなという手応えを得ています。演者としてはすごく緊張しているんですけど、いつもだったら自分のリズムを作って本番前はこう過ごすっていうのがあるんですけど、なにをしていいんだろう…というよく分からない気持ちになっています。精一杯がんばります!
遠山:とてもワクワクしております。成井さんのお話、キャラメルボックスの皆さん、そしてうちの野田くんの演技がもう光っておりますのでこれを早く皆様にご覧いただいて温かい気持ちになっていただきたいなと思っております。成井さんなりの演出だったりとか、僕たちなりの演出だったりとかそういうものが僕ら自身にも染み込んで梅棒自身にも染み込んで、そういうものを見ていただけるというワクワク感でいっぱいでございます。
遠山晶司
ーー7作品で好きな/おすすめの作品は?
成井:難しいですね……。産まれて初めて書いた短編といたしましては1本目ですかね。産まれて初めて書いた作品がこれじゃなかったら2本目、3本目は書こうと思わなかったでしょうね。思いがけず自分で手応えのあるものが書けてみんなに褒められたんですよ。あれ、僕短編向いてるのかな!?って思っちゃって。ここまで来ちゃいました。好きなのはみんな好きなので選べないんですけど、1本目には手応えと恩を感じています。
阿部:僕は3本目の「最後の春休み」です。僕は本当に演劇をはじめたのは大人になってからで、学生時代演劇をしていた子とかいなかったんですけど、学生時代の甘酸っぱい感じがすごくいいな〜と。今の自分には味わうことのできない感覚というか時間の流れで個人的には好きです。
原田:私も同じく最後の春休みが好きで、相手役の反町くんが出ているシーンを外から見られるのがこのシーンだけっていうのもあるんですけど、私がいない時の反町くんを見れるのがすごく嬉しいです。あとは単純に出ている2人がとにかく可愛くて!2人とも役者としても人としても愛嬌のある2人なので、気づいたらずっとニコニコして稽古を見ていました。オススメです。
原田樹里
野田:6本目の花束の作品がオススメです。他の作品もそうなんですけど、この作品は特にキャラメルボックス感というか、親子の絆というか、それぞれの想いがちょっとどうなるんだ〜と思い笑いながら見てたんですけど胸が締め付けられるような気持ちになったりして…。そのグイグイ引き込まれる感じがすごく好きです。
天野:僕は最後の「最後の最後の1秒まで」なんですけど。本当にどの作品も素晴らしくて、それが紡いできた力だったり、想いだったり、2人が背負ってきたものを出し切るという意味で、本当に良いものを見させてもらったなっていう満足感がすごく得られるんですよ。是非見ていただきたいなと思います。
遠山:6本目って言おうと思ったんですけどかぶっちゃったので5本目にします!なんせ梅棒がわちゃわちゃでてきて、わちゃわちゃ喋っています。単純に梅棒が普段は喋らずにお芝居をしている中、会話でお芝居をするっていう感覚がとても新鮮で、新鮮ではあるんですけどいつもとやっていることは変わらない気もするという…。キャラメルボックスの方々と一緒にやらせていただいてみんなで作っているなぁっていう感覚を得た作品となっておりますので一押しになっています!
ーーマリアージュということだが、成井さんサイドの作品と梅棒サイドの作品、両方見る面白さなどを教えてください
成井:つまりキャラメルボックスの劇団員が梅棒のお芝居にでることによって全然違った面が出る。あるいは梅棒のメンバーが僕のお芝居にでると喋んないといけなくなる。それによって今まで隠されていた面がでるじゃないですか。これがまあ面白いですよ。原田樹里もこっちのお芝居を見ると素敵な女性なんですけど、梅棒の方を見るとなんだこの女っていうくらい、めちゃくちゃ面白くて! 一方、野田くんだったら、梅棒の方見るとすごく可愛らしいんですよね。こっちにでると不器用な文学青年で、全然違った面が見られるっていうのが面白いんじゃないんですかね。いつもやっていることじゃないことをやるのが面白いと言いましたけど、それがダメじゃないんですよ。こんな良さもあるよっていう別の良い面も引き出されているっていうのが、それが2つの劇団が一緒にやったことの価値じゃないかなと思っております。
(左から)原田樹里、阿部丈二、成井豊
遠山:僕も成井さんと同じで、原田樹里さんとうちの野田裕貴が全然違うってところを早く見せたくてしょうがないです。これがまた成井さんサイドがスタートしてそこから梅棒見るっていうのがすごいギャップがありますからね。ぜひ楽しみにしていただきたいです。あと今回コラボさせていただきまして、最初は会話劇とダンスが本当に交わるのかなと思っていたところもあったんですけど、やっぱり一緒に稽古を作っていく中で、演劇を作っていくうえで共通の言語があるんですけど、こういう部分はこういうふうに作るんだとか、アプローチ方法は違うんですけど、自分たちが存在して、お客さんを巻き込んでいかなきゃいけないという共通の認識はあるってところからスタートして……。梅棒でやっていくときのキャラメルボックスの方の演技だったりとかやっぱり深いものがありますね。成井さんの脚本を梅棒がやるところでも、僕らの持ってる仲間意識と言いますか、こんだけのパッションを持ってやんなきゃいけないよねっていうのが成井さんの作品でも同じように一緒に迎えたなっていうのがありました。同じように演劇を作れてるなっていうのがありましたので、どちらの作品見ていただいたとしても心温まる内容となっております! ぜひ2組の化学反応を見てほしいです!
ーー最後に見どころや意気込みを教えてください。
成井:後は役者とスタッフに任せるのみ。どんどんブラッシュアップしてくれることを期待しています。場当たりも面白かったですが、ゲネプロから、千秋楽まで少しでもよい作品にしていきたいと思います。
阿部:観ていただく方に、明日も頑張ろうとか、元気になっていただくエネルギーを差し上げられるようにエンタメの力というものを強く信じていきたいと思います。また今回人生で初めて、キャラメルボックスの振付師である佐々木悦子先生以外のダンスに挑戦しました。今回のようなダンスは生まれて初めての経験であり自分にとってとても大きな挑戦で、表すなら大冒険のようで、稽古場に行くのも楽しくてしかたがなかったです。もっと上手くなりたい、どうしたらもっと踊れるようになれるだろうか、今でも一生懸命頑張ることができていて、せっかく梅棒の皆さんと関われた今回の機会に、キャラメルボックスの舞台とはまた違った雰囲気を表現できたらと思っています。
阿部丈二
原田:今は日常生活で我慢することも多かったり緊張する場面も多いかもしれないですが、劇場にきたら、とにかく何も考えず作品の世界に没頭していただきたいです。そのために私たちも全力でお迎えする準備ができたので、是非リラックスして全力で楽しんでほしいです。精一杯頑張ります!!
野田:物語や登場人物の思いを是非見届けていただきたいです。すごく素敵な作品になったので、劇場に観に来てくださる皆様や、配信でご覧いただく皆様へ、活力をお届けできたらと思っています。寒くなってきましたが、とても心の温まる作品になっています。最後まで精一杯お届けしますので、応援のほど宜しくお願いいたします!
天野:とにかく僕らはできることを精一杯やっていきます!! 是非楽な気持ちで、この劇場や配信で楽しんでいただければと思っています。皆様の心が動くように僕らも精一杯動いていきますので、是非その姿を見ていただければと思います!
天野一輝
遠山:皆様に楽しんでいただける作品を作ることができたと思っています。あとは出演者が、袖から舞台に出るギリギリまできっちり準備して、お客様に作品をお届けできたらと思っています。是非楽しみにしていてください!

なお、本公演は12月27日(日)まで上演される。

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