蜷川実花の写真展『東京 TOKYO / MI
KA NINAGAWA』PARCO MUSEUM TOKYOに
て開催
2020年6月1日より営業を再開した渋谷パルコにて、写真家・映画監督の蜷川実花の新作個展『東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA』を開催することが発表された。渋谷パルコ4Fの「PARCO MUSEUM TOKYO」にて、6月12日から6月29日までおこなわれる。
「東京」と向き合ってシャッターを切り続けた2年間・500点以上もの作品や映像作品を会場にて展開するほか、会場の様子を3Ⅾビューで鑑賞できるオンライン展示も併催する。会場内を移動したり360度見渡したりと、あたかも実際に展示会場にいるような鑑賞体験も楽しめるとのこと。
自宅で楽しめる3Dビューのオンライン展示を初開催
本作・本展 作家ステイトメント
いつか,東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた。
東京に生まれて東京に育ち,この街にしか住んだことがない。
でも何だか向き合うだけの準備ができていない気がして,ずっとうやむやにしてきていた。
大事なものすぎてなんだか手を出せないような感じ。
でも何だか向き合うだけの準備ができていない気がして,ずっとうやむやにしてきていた。
大事なものすぎてなんだか手を出せないような感じ。
2年前,ふとそのタイミングがきた気がした。
たくさんの人達と映画『Diner ダイナー』と『人間失格 太宰治と3人の女たち』を撮り終えた頃,
ふと得意技を封じて,シャッターを切ることだけで勝負をしてみたいと思った。
撮り始めてみると,私にとっての東京とは私の半径2.3メートルの世界だった。
その中に常に虚構と現実が入り交じる日々。
どうやらその境界線が曖昧なのが私の日常,東京。
ふと得意技を封じて,シャッターを切ることだけで勝負をしてみたいと思った。
撮り始めてみると,私にとっての東京とは私の半径2.3メートルの世界だった。
その中に常に虚構と現実が入り交じる日々。
どうやらその境界線が曖昧なのが私の日常,東京。
この本のほとんどは写ルンですで撮影している。
自分の得意技を全て使えない状況においた時に何が残るのか,何ができるのかが知りたかった。
表面を支配しているものを無くした時に見えてくる景色を見たかった。
自分の得意技を全て使えない状況においた時に何が残るのか,何ができるのかが知りたかった。
表面を支配しているものを無くした時に見えてくる景色を見たかった。
きっとそこに答えはある。
今在りし日の東京の一面を眩しく見返している。
やはり写真には時代が写り込んでくる。
フィルムに焼きつく光景が日々変わっていく。
今も東京を撮り続けている。
やはり写真には時代が写り込んでくる。
フィルムに焼きつく光景が日々変わっていく。
今も東京を撮り続けている。
写真はやっぱり面白い。
蜷川実花
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。