声優ユニット『りべりず』イメージビジュアル(向かって左側が筆者の南にこ)、右が七瀬ゆか

声優ユニット『りべりず』イメージビジュアル(向かって左側が筆者の南にこ)、右が七瀬ゆか

新人声優ユニットを自分たちの意思で
組むまで:「南にこの新人声優物語」
連載5

◆アイドルから声優へ! 月イチ連載!
南にこの新人声優物語
連載第5回 新人声優ユニットを自分たちの意思で組むまで こんにちは! 新人声優の南にこです!
世の中、コロナコロナコロナでとてもとても大変ですけれども、でもしっかり自分を持って、他人を敬って、みんなで思いやりながら、この世界を生き抜いていきたいって思っている今日このごろです。
 そして今回はいよいよ、私が立ち上げた声優ユニット『りべりず』について語らせていただきます!
タイ日混合アイドル時代から声優ワークショップに「りべりず」とは、〝現役新人声優が好きなことを本気で頑張るセルフプロデュースユニット〟=『Liberalism』のことです。メンバーは私・南にこと、同じく新人声優の七瀬ゆか。なので今現在はコンビユニットですが、今後はメンバー増やしていきたいとも目論んでいます。七瀬ゆかと私は所属事務所すら違う、本当にリアルにセルフプロデュースなので、これからの「りべりず」はガチで私たち次第なんですよね。
 私と七瀬ゆかの出会いは、「声優ワークショップ」でした。「ワークショップ」って元々は演劇界でよく使われてた言葉で、直接の意味は「体験型講座」です。演劇/芝居を実際に稽古場や舞台で体験し、学んでいくみたいな。で、ワークショップには全くの初心者向けから、それこそ現役のプロがさらに自己鍛錬のために参加するものまで、幅広くあるんです。私が通った「声優ワークショップ」は全員が現役声優さんたちの本格的なものでした。例えば、台詞回しや滑舌の基礎レッスンとかは基本的に声優養成所でやるものです。それがワークショップとなると「実際に演じること」「どう考え、どう演じるのか」を実際に参加者でディスカッションし、実演していく段階に入ります。これを私は、実は、タイ日混合アイドル『Siam☆Dream「サイアム☆ドリーム」』でアイドル活動している時代から、やっていました。タイ・バンコクにいる期間はできないけど、日本滞在中はできるだけ通っていました。ちゃんとお金も払って。
 Siam☆Dreamの通常のレッスンだけでも大変だったんですけど、でもだからこそ元々の自分のポテンシャルを上げたくてやってました。自分よりキャリアのある声優の先輩方たちとも台本を持ち、実際に演じあって、それぞれの演技について意見交換していくことはとても刺激的でした。さらには収録練習でともに作品完成に向けて練り上げていくので、参加者同士の絆も生まれてくるんです。
 そのワークショップ参加者の中で、年齢も近くて、好きなアニメとかの共通点がすごくあったのが、七瀬ゆかでした。「じゃあ一度、ワークショップぬきで遊ぼっか!」ってなって、ふたりでカラオケに行って歌いまくりました。そしたらね、なんか声質がとても合うんです、七瀬と私。私これでもその時点でグループアイドルを5年以上やってたので、そういうのは敏感です。「うわっ、いきなり歌って、もうユニット感あるじゃん!」ってね。カラオケを2時間歌い終えるころには、「いつかユニット組んでみたいね~」って言い合ってました。 
 それから私はSiam☆Dreamを卒業することになり、タイ・バンコクを離れ、日本へ帰国し、「新人声優」として再スタートを切ることになりました。
 それまでのSiam☆Dremは、特にタイ本国では大きなプロジェクトで、多くのスタッフさんや関係者さん、大企業のスポンサーさんに囲まれていました。でも「新人声優」になったら、なんでも自分でやらなくてはいけません。逆にいえば、なんでも自分でやれるチャンスがある。そのときすぐ思ったのが、「じゃあ、七瀬とユニットやろう!」だったんです。
 七瀬ゆかとのユニット。私的にはある種のプロデュース感覚もありました。私はアイドルのAsteriskでリーダーやらせてもらってた頃から、ある面、「プロデューサー気質」がありました。「この娘はここを伸ばせばいいよね……」とかいつも考えていて。
 だから七瀬と初めてカラオケしたときも、「私たち声質合うね」ってことと同時に、「この子、なんて歌うまい、びっくりするくらい上手いんだろう」って。でもなぜか七瀬は自分が歌が上手い、得意だってことをアピールしない子で。私だったら「歌には自信あります!」ってまず最初に言っちゃうのになって。
 七瀬は謙虚といえば謙虚、自分に自信がないといえばない子、でした。ぐいぐいいくところはほぼない。けどその反面、自分の意見は強く持っていて。「この歌は、こう歌いたい!」っていう、歌に対してのスタンスや解釈がしっかりあるんです。だからこそ歌が上手い、歌の表現力がすごいんだとも思う。
 それで「自信がない子」ではあるんだけど、でもとってもとっても「人間性がいい子」なんです。人としてイイ、他人の悪口とかどんなときも絶対いわない、私に対しても「にこちゃんはこういうところがいいよね」っていつも肯定してくれる。「ユニット組むなら、この子以上の子はいないな……」って本心から思わせてくれる、それが七瀬ゆかなんです。
ラジオドラマ『さとし屋根裏物語』聴いてみてください! ふたりでユニットを組もう、自分たちでできることをやってみよう……ってなって、「なにがしたい?」ってミーティングしたとき、七瀬が言ったのが「私、ずっとネット活動に興味あって、『歌ってみた』とか『ゲーム実況』とかやりたかったんだけど、ネットの扱い方が全くわかんなくて……。完全にデジタル音痴っていうか……機械超苦手」ってことでした。そのときすかさず私が返答したのは、「実は私、機械関係、すっごい得意なんだよね」――で(笑)
 実際に私、まだこれまで一切明かしてないプロフィールなんですけど、実はかなり理数系というか工業系の女子で、機械関係、ネット全般、全然できる子なんです、へへへ。デジタル関係いじるのも大好き。アイドル時代はね、そういうのを自分でやれる機会がなかった。でも新人声優となって、なんでも自分たちでってなったら、「もうガンガンやっていいんだ、やるしかないんだ!」って思えて、しかも七瀬が「これまでやりたいのにできなかった……」とか言うから、はい、早速、Youtubeチャンネル登録して、「動画編集」「音声編集」すべて始めました。 七瀬は「はぁ~、すごい、すごすぎるよ、にこちゃん……」って眺めてるけど、やってる私からすれば、それらの作業が本当に楽しくて楽しくて! 改めて、「私たち、マジいいコンビかも!」って思っちゃいました。
 そんなふたり、「りべりず」の声優仕事も今、形になったのがあります。それはFM那覇さんの番組『CC☆STATION』内で放送させて頂いてた連続ラジオドラマ『さとし屋根裏物語』です。これは全12回で、すべての登場人物を南にこと七瀬ゆかで演じています。お話的にはね、ハムスターほのぼのホームドラマ……かな(笑)。お母さん役・お父さん役・おばあちゃん役・子ども役・ナレーター、さらにハムスターまですべてガチで私たちふたりだけでやったので、「りべりずの声優としてのポテンシャル、どんなもんじゃい!?」って思われる方はぜひお聴きになってほしいです。全部の回をYoutube「りべりずch.」にアップしているので、今すぐ聴いていただけます!
(4週ごとに月曜日掲載)
イラスト:りべりず&南にこ(イメージアイコン)
Youtube『りべりずch. 』
https://www.youtube.com/channel/UCsCH2K45h5sFORb-l4r4X4Q
★七瀬ゆかツイッター
https://twitter.com/nns1114
★南にこツイッター
https://twitter.com/minami_nico28
★南にこのにこにこ半生放送!(SHOWROOM)
https://www.showroom-live.com/room/profile?room_id=57351
★南にこソロアルバム『Colorful』告知 https://twitter.com/lavproduction/status/1087245156615577600
★あいどるかふぇ『2ねん8くみ』千葉校ツイッター
https://twitter.com/chiba_nippachi 
★あいどるかふぇ『2ねん8くみ』仙台本店ツイッター
https://twitter.com/idolcafe2_8
★2ねん8くみ千葉校 HP
http://2nen8kumi-chiba.com/
★2ねん8くみ仙台校 HP
http://www.2-8cafe.com/
【南にこ:プロフィール】
2015年、『あいどるかふぇ 2ねん8くみ千葉校』に入店。その後、『千葉校』から発展した選抜ユニット『Asterisk』リーダーとなり、アイドルグループ『SEVEN4』メンバーも兼任する。さらに日本&タイ混合アイドル『Siam☆Dream「サイアム☆ドリーム」』に抜擢され、タイ・デビューも果たす。
 現在はアイドルを卒業し新人声優として活動中。
記事バックナンバー:https://wp.me/p95UoP-fC
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