映画ドラえもんW主題歌「君と重ねたモノローグ」が描くMr.Childrenのメッセージに迫る

映画ドラえもんW主題歌「君と重ねたモノローグ」が描くMr.Childrenのメッセージに迫る

映画ドラえもんW主題歌「君と重ねた
モノローグ」が描くMr.Childrenのメ
ッセージに迫る

「別れ」から始まる一期一会の物語
君と重ねたモノローグ 歌詞 「Mr.Children
https://utaten.com/lyric/qk20022051
こんな一節で始まるのが、映画ドラえもんW主題歌として話題を集めたMr.Childrenのニューシングル『君と重ねたモノローグ』です。
邦楽シーンに残る数々の名曲を心揺さぶる歌詞で彩ってきたボーカル・桜井和寿。今回の楽曲もMr.Childrenらしい素敵な歌詞が印象的です。
序盤で描かれるのは、意外にも「別れ」のシーン。
途方もないくらいに長い人生の中で、目の前の相手と同じ時を過ごすのはほんの一瞬かもしれません。
歌詞ではそんな一期一会の儚い出会いを「ほんの一瞬 たった一瞬 すれ違っただけ」と表現しつつも「また会おう」「ありがとう」と笑顔でその行く末を見送るような優しい言葉で紡がれています。
憂鬱な毎日に塞ぎ込む「僕」救ったのは「君」
君と重ねたモノローグ 歌詞 「Mr.Children」
https://utaten.com/lyric/qk20022051
思わず心を揺さぶられてしまうのがこちらの一節です。
目まぐるしく変化する毎日、ストレスの多い現代社会を生きる人はみなどこか憂鬱で塞ぎがちな気分を抱えているかもしれません。
人間関係もなかなかうまくいかず、消極的な気持ちに陥ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんなときに桜井和寿は歌詞の中で「僕を閉じ込めていたのは僕自身」という気づきを聴き手にシェアしてくれています。
自分の周りがモノクロームで退屈な世界であるか、あるいは彩りに満ち溢れた素晴らしい世界であるかは他の誰でもなく、自分の考え方次第だ。
そんな心温まるメッセージを聴き手に投げかけてるように思えます。
また、それに気づかせてくれたのは「君」だと語っています。
日々の憂鬱も吹き飛ばすような素敵な出会いは奇跡のようで、素晴らしいものですね。
「モノローグ」の本当の意味とは?作詞のセンスが光る!
君と重ねたモノローグ 歌詞 「Mr.Children」
https://utaten.com/lyric/qk20022051
タイトルにも登場する「モノローグ」という言葉が象徴的に使われているのがこの一節。
実は、モノローグという言葉の意味は「独白」。舞台や映画などで、主人公が自分の言葉で一人芝居やナレーションをすることを指した言葉のようです。
普通はひとりでするものである独白を、君と重ねている。
つまり自分も相手も、それぞれがそれぞれの人生を歩みながら、別の「モノローグ」を抱えて生きている。
そして二人は出会い、二つの人生が交差している様子。それを「重ねる」と表現して見せる桜井和寿の作詞センスには思わず感動してしまいます。
また同じ一節で描かれているのは、誰かと自分を比較してしまうというよくあるネガティブな精神。
簡単に自分以上の才能を見せつけられて、気が滅入ってしまうこともたくさんあるでしょう。
しかしそんな時に前を向く勇気を与えてくれたのが「君」の存在。
Mr.Childrenが描く新たな一曲では、このように「出会い」や「別れ」。そして「人生」そのものが印象的に描かれていると言えるのではないでしょうか。
素敵なメッセージを教えてくれるこの曲も、長く聴き継がれる名曲になりそうですね。

TEXT ヨギ イチロウ

UtaTen

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