9月15日(日)@渋谷ヒカリエ ホールB

9月15日(日)@渋谷ヒカリエ ホールB

『trialog summit』でbetcover!!が
“聴けよ!”と熱いパフォーマンス

■ ミュージックセッション ■

ミュージックセッション

ミュージックセッション

そして、『trialog summit』を締め括るミュージックセッションでは、“いま観ておくべきミュージシャン”としてヤナセジロウによるソロプロジェクト、betcover!!が登場し、「異星人」「中学生」など4曲をアコギ弾き語りで披露。小学5年でギターを手にして、中学で曲作りを始め、今年のメジャーデビューまで、ルールに縛られることなく突き進んできた彼は、トークパートで“横文字がわからないんですよ。頭がいい感じの言葉は嫌ですね。僕は絵本が大好きで、長谷川集平さんの『トリゴラス』とか。言葉数が少なく、子供にわかるような言葉で説明できて、そこから宇宙が広がるような。それが一番頭がいいと思う”と話したり、“betcover!!ってバンドをやってるんですけど、ここにいる人は誰も知らないみたいなんで……聴けよ!”とユーモラスに呼びかけたりと、強烈なインパクトを残す。パフォーマンスにおいては、時に激しく、時に繊細に声を震わせながら、情感豊かな楽曲を只ならぬセンスをもって聴かせ、“Alt.Rules オルタナティブなルール/ルールのオルタナティブ”を表現してみせた。
betcover!!

betcover!!

betcover!!

betcover!!

betcover!!

betcover!!

初の大型カンファレンスとなった『trialog summit』。これまでの当たり前が大きく変わりつつある“情報”“見た目”“会社”“アイデンティティ”をテーマにしたトークセッションを通して、参加した面々はそれぞれにオルタナティブなルールを考え、ルールというもののオルタナティブを想像していたように見受けられた。未来の社会がどうあってほしいのかを考えるヒントにももちろんなったはず。この日の経験を彼らがどう生活に反映させていくのかが楽しみだ。

【関係者 コメント】

■若林 恵(trialog代表、blkswn publishers)
「上出さんが映像のことを“非言語の表現”と言ってたのは、けっこう重要かなと思いました。あと、Shunさんが出してた“おいしい”ってキーワード、あの判断軸も実はすごく有効性の高いものな気がします。主観や客観、自分のいろんなものを擦り合わせることができるのかなと。それと、篠田さんが話してたライフイベントの話。要するに、人生が不確実なものという前提が大事なんです。今の会社って“現行のシステムを動かすためには人が不確実であったら困る”になってるけど、それを逆に考えないといけない。最後のアイデンティティ問題も、“一貫性のある存在じゃないと困る”という前提の中から要請される何かでしかない可能性がありますよね。不確実や流動を前提とした社会を作っていけば、“自分はこうでなければならないかもしれない”とかアイデンティティを規定して、それに沿って生きなきゃいけないみたいな考え方自体も、もしかしたら放棄されていく可能性もあるかなっていうのはちょっと思いました。そこがあらためて確認できたのは大きいです」

■水口哲也(trialog共同企画、Enhance代表)
「今まではもっと短い時間の中でやってきたのが、休日に昼から夜までずっとやるっていう、初のサミットっぽい試みだったんですけど、非常に面白かったですね。本当に多岐にわたるというか、テーマも拮抗する、ある意味で相対するものになってて。最後の2つのトークセッション“会社”“アイデンティティ”なんかは特にそうだと思うんですよ。こういった対比するようなテーマを、特に若い世代の人たちが、同じ若い世代の人たちに囲まれて話す感覚はすごく刺激的でした。これまでに9回『trialog』をやってきましたけど、オーディエンスに30歳以下の人が増えてきたりしたおかげもあって、『trialog』自体のアイデンティティもどんどん変化し続けてる。そんなことを感じる一日でしたね」

■betcover!!
「今日のイベントはアウェーでとても緊張しました。イベントに惹かれたのは正直ヒカリエで演奏してみたかったのと、しかも音楽で出るのは僕だけってところで目立てるかなと(笑)。実際、デカいステージで気持ちよかったです。僕はけっこう肉体的で“ボカーン”みたいな感じの人間なので、デジタルの“ピコピコ”みたいな何を考えてるかわからないインテリの方たちの前で演奏するのも面白かったですね。来場者の方はオルタナティブに縛られてるというか、“ルールから逃げなければ!”っていうルールに縛られてるようにも見えたりして。でも、僕はルールも好きですけどね。そのほうが想像力が生まれるので。たとえば、ハワイの子供は怪獣が街を破壊することを想像できるのかなと、こないだふと思ったんですよ。日本に窮屈さがあるからこそ、社会やビルを“バコーン!”と一瞬で破壊するゴジラが生まれたんじゃないかって。だとしたら、ルールも“いいんじゃね!?”って感じます。トークセッションは難しかったですね。ラベリングの話とかは自分も年齢のことを取り沙汰されるのが以前はすごく嫌でしたけど、今はなんとも思わなくなりました。“結局、自分次第なんだな”って気付いたんです。誰に何を言われようと、周りがどうであろうと、自分がやることやって、自分が納得すればいいやって」
『trialog summit』
News ほんとうに欲しい情報はなにか?
トークセッション1
haru.
上出遼平
平山 潤
Fashion ほんとうに欲しい見た目はなにか?
トークセッション2
ラブリ
Shun Watanabe
佐久間 裕美子
Future Showcase by Sony
Future Showcase by Sony
梶 望
水口哲也
小堀弘貴
Company ほんとうに欲しい会社はなにか?
トークセッション3
酒向萌実
對馬哲平
篠田真貴子
Identity ほんとうに欲しい アイデンティティはなにか?
トークセッション4
陳暁夏代
TAITAN MAN
若林 恵
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)
ミュージックセッション(betcover!!)

OKMusic編集部

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