宇宙six原義孝が初主演『THE BANK R
OBBERY!』が開幕 演出家に「ゴリラ
じゃねえわ!」と笑顔で反論
結婚詐欺師のカプリス役・桜井は「私、ゲラなのですぐ笑っちゃうところがあって」と話すと、原は「最後のほうでシリアスなシーンなのに僕の方見ると笑っちゃうんです」とバラシて笑いを誘っていた。小林も桜井の演技を絶賛する。「ここまで出来る人だとは思わなかった」その声に照れたような笑顔を浮かべていた。今年9月に乃木坂46から卒業する桜井にとって、これが卒業前の最後の舞台となることもあって、「この作品ではコメディエンヌとして頑張りたいです」と気合いを入れていた。
演出の小林は「思ったよりすごくいい出来。場面転換が多くテクニカルなのですが、スタッフの仲が良く上手く仕上がった」と胸を張る。が、稽古場ではいつしか小林は原の事を「ゴリラ」と呼ぶようになったと語り出す。原が「この現場の人たちは僕がジャニーズだって事を忘れがち!」というと小林が「こいつ、ジャニーズ、ジャニーズ! ってずっと言っているんですよ! で、(田中)要次さんを見ているとゴリラっぽいなぁ、そして原くんを観るとゴリラJr.だなぁ」と口にすると食い気味に「ゴリラJr.じゃねえわ!」と笑いながら突っ込む原だった。
ゲネプロでは、原を初め、様々な登場人物がその場しのぎで騙し合いを続けるドタバタかつスピード感溢れるやり取りを見せていた。原はその通りの良い声と高い身体能力を武器に見事に主役を成し遂げていた。「俺に歌がなかったから」で見せるアイドルばり(アイドルです!)のパフォーマンスをお楽しみに。また予想以上に光ったのは桜井のコメディエンヌぶり。普通に舞台女優を経験してきたかのような安定感を感じさせていた。物語は後半に向けてどんどん加速する。何度も起きるどんでん返しの末、果たしてダイヤモンドは誰の手に渡るのか!? 最後まで笑いが絶えない舞台だった。
取材・文・撮影=こむらさき
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