英国ロイヤル・オペラが4年ぶりに来
日 『オテロ』『ファウスト』を総勢
300名で上演
主役のオテロはテノール最難関の役にあげられるほどの難役で世界でも歌える歌手が限られている役である。日本公演に主演するのは大ベテランのグレゴリー・クンデ。クンデは今年だけでパリ・オペラ座をはじめ世界5か所で同役を歌うことになっているほどオテロ役に定評があり、ロンドン現地の公演でも喝采をあびた。そしてオテロの愛する妻デズデモナを演じるのはアルメニア出身の若き歌姫フラチュヒ・バセンツ。美貌と美声を誇り、ヨーロッパの主要な歌劇場に次々とデビューを重ねている今注目のソプラノだ。今回の舞台が日本デビューとなる。
『オテロ』より
もう1作はフランス・オペラの大作『ファウスト』。あまりにも作品の規模が大きいため、全曲上演は日本でもこれまでほとんど例がなく、特に英国ロイヤル・オペラのような世界有数の歌劇場が日本で上演するのは今回が初めて。カットされることも多いバレエの場面も含めて演じられるという。出演者には、ヴィットリオ・グリゴーロ、イルデブランド・ダルカンジェロらが名を連ねる。デイヴィッド・マクヴィガーの演出はロマンスとファンタジーにあふれた華やかな舞台で、悪魔が魔法を使う場面には様々な工夫がされており、目にも鮮やかで楽しい仕掛けが随所に隠されているという。
『ファウスト』より
初日は2019年9月12日(木)、東京文化会館(東京・上野)で開幕する。
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